国道344号線は酒田市と最上郡金山町を最短距離で結ぶ県管理の国道である。国道になるまでは、酒田と八幡町(観音寺)結ぶ主力道路で定期バスはいつも満員、酒田に近い停留所はノンストップの素通りが続いた。その延長上に金山町があり金山街道とも観音寺街道とも呼ばれていた。
昭和50年に国道となり、秋田県湯沢市まで13号線を経由して97,4キロが344号線となったが、実質路線は金山町までの56,9キロである。
国道になると起点の7号線タッチ部分から道路整備は急速に進んだ。観音寺を超えて青沢トンネルも抜けた。しかし、そこから先の難所が青沢峠越えである。九十九折の難所急所は続く。
それでも、酒田と真室川町は30分圏内で最上郡と最短距離で結ばれている。新庄よりも近く通勤圏内でありり交流人口が以外に多い。
難所がもうひとつあった。1キロも続く曲がりくねった安田集落内を国道が通っている事だ。当初からバイパス整備計画があったものの地権者の反対で実行できなかった。30年間は計画のまま塩漬けとなった。
私が県議時代、地区の関係者とタッグを組み猛烈な運動を展開した。結果、調査費が計上され用地買収も終わり、来年には実質工事に入る段階となった。
すると、安田バイパス隣接地に全農山形が3haの用地に大型の米穀倉庫建設との情報が入って来た。米穀倉庫はフルコン集荷に合わせた近代化施設では庄内ふたつ目である。
道路は地域創生の大切なインフラである事を示している。