2月22日山形新聞の「陸羽西線運転取りやめ」の見出しにビックリした。経営改善が見通せないと見られるローカル線陸羽西線は廃線の爆弾を抱えてるだけに、不吉な予感がよぎった。
報道をよく読むと、国道47号線の高規格化に伴う高屋道路のトンネル工事が、陸羽西線の下を交差するため工事の安全上5月24日から約2年間にわたり陸羽西線新庄・酒田間全線で運休すると言うものであった。
当初計画から経年劣化した鉄道トンネルの補強工事をしてJRの運行に支障ないように道路工事を進める予定だった。補強方法などについて検討を進めてきた「施工技術検討委員会」はトンネルが通るエリアは、玉石が混じり、地滑りの危険性もある地盤で、より安全な工事のためには陸羽西線の運行を止める必要があると判断したとしている。
陸羽西線は5月24日から約2年間運休となる。せっかくの運休期間に陸羽西線をグレードアップする事は出来ないのか。バスの代替え運送の定着化を口実に廃線の危険性もある。庄内と内陸を結ぶ唯一貴重な鉄路の利便性と可能性は広い。
かつて鉄道は東京への時短競争に力点が置かれ、そのコストで判断されてきた。時代は変わった。ゆったり、安全、安心に拠点を結び、高齢者を包み込む鉄路が求められている。
鉄道の安定性こそ拠点交流の基礎だと思う。