とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

酒田市の山居倉庫

2022年06月18日 | 日記

 酒田の山居倉庫は明治26年、旧庄内藩酒井家が米穀倉庫として建てたものである。当時は14棟だったが現在は12棟で、一棟は「庄内米歴史資料館」2棟が「酒田市観光物産館酒田夢の倶楽」として使われ、9棟の現役米穀倉庫も今年で役目を終え、国の史跡となった。
 日本海に注ぐ新井田川を東側に従え、威風堂々の山居倉庫は貴重だった庄内米の集積場所として栄華を偲ぶには充分である。広大な倉庫の屋根は断熱を考慮した2重構造で、倉庫の西側には陽射を防ぎ、季節風から守るための41本のケヤキ並木が、今様に言えば映えるスポットとなっている。
 山居倉庫の存在を国内および全世界に広めたのはNHk連続テレビ小説「おしん」である。脚本の橋田壽賀子さんとNHkスタッフが山居倉庫を訪れた瞬間にドラマ化が決まったと聞いている。内陸の貧しい農家に生まれた「おしん」は、コメ一俵で身売りされ酒田のコメ問屋、加賀谷に奉公に出されて生きてゆく「おしん」の生涯を描いたドラマである。
 山居倉庫で「NHk文化祭~感じる未来酒田から世界へ」と題したイベントが6月5日から29日まで開催されている。いろいろな公開放送も行われているが、未来の放送機器やドーム型スクリーンの映像体験などもあり、次世代放送の進化に触れる事が出来た。未来のメデアに夢が膨らむ。

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