酒田港の荷さばきをしていた巨大倉庫は、物流が酒田北港に移って利用される事がなく、県の遊休資産となっていた。私が県議現職時代、港オアシスの一環として食、観光の交流拠点施設に利用できないか県関係者に迫っていた。
特に、観光クルーズ船は小湊ふ頭に接岸しても市街地に遠く、出店等の対応でしのいでいた。観光客が酒田を楽しんでもらえる一角が必要との思いは強かった。海洋センターを中心に賑わっている港オアシスの施設は、東ふ頭上屋をリニュアルした交流施設「SAKATANTO」(サカタント)が加わる事でその重みは増した。
8月2日にオープンした「SAKATANTO」はラーメンや活魚などの飲食店6店舗が入る予定、とりあえず4店舗で新装オープンした。酒田港水揚げ主力のスルメイカを中心にした食堂やフィッシュ&チップスのファーストフード店、最上地鶏の焼き鳥、唐揚げ店、ラーメン店などが軒を並べている。釣り具のレンタル所も設置され港らしさに溢れている。
施設の外、港側には日傘テントと椅子テーブルが設置され、港を眺めながら飲食が出来るスペースがあり、行きかう船を眺めながら楽しめるように配慮されている。残りの上屋半分はイベントスペースとして利用できる。
全体的な雰囲気はレトロ調の港町酒田が滲み出ている。