とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

飼料用米は1キロ5円

2023年01月07日 | 日記

 昨年の暮れに飼料用米の清算書が届いた。今まであまり良く目を通していなかったので初めて気が付いた。飼料用米の生産者手取り額が1キロ当たり5円だった。それも、1.7ミリのふるいにかけるため総重量の95%が支払われるとあった。
 これには驚いた。10a当たり10俵穫れても3000円で、頑張って11俵穫れてもでも3300円である。種子代だけでも10a当たり3~4千円はかかるのに、肥料代や除草剤代金を考えると無茶な値段である。
 ネットで調べると「1キロ9.9円で買い取ります」のJAがひとつだけあった。私はJAに委託販売しているのでJAに聞いてみた。「畜産業者との契約なのです。保管料金や運送代金も含んでいます。飼料用米交付金が10a当たり8~10万円もあるのでそれも加味しています」との返事だった。
 飼料用米生産費は食用米生産費と同じにかかっている。誤解を受けやすいが、交付金がそのまま収入になるわけではない。輸入穀物飼料は値上がりを続け、輸入出来なる危険性もある。JA全農は弱い生産者をたたくのではなく、市場を通した納得できる価格形成の場を作り、堂々たる開示を求めたい。
 来年から飼料用米交付金を段階的に減額する方針を農林省は示している。国の安全保障は武器だけではない。食糧安保は国家自立への第一歩です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする