寒だらは庄内の代表的な味覚としてすっかり定着している。寒だらとは寒中に獲れる真鱈のことを指す。寒中とは小寒と大寒の時期の事で、今年は1月6日から小寒に入り1月20日からは大寒で年間で一番寒い時期である。寒明けは立春の2月4日になる。
「酒田日本海寒鱈まつり」はコロナ禍で3年間中止されていたが今年は中町通りをメーン会場に、駅前ミライニ、船場町海鮮市場サカタントの3ヵ所で開催された。28、29日の両日は寒いにも拘わらず大勢の家族連れでにぎわった。
私は各会場を視察して回った。中町通りの会場は屋台の出店もあり賑わっていた。あまり混んでいたので船場町の海鮮市場に行くことにした。時折吹雪く天気にも拘わらず、ここにも行列が出来ていた。サカタントに入りドンガラ汁とおにぎりを注文した。来店客は県外らしき人も多く活気に溢れていた。
寒鱈を調理した残り物である骨や臓器をみそ仕立ての汁にしたものがドンガラ汁で、上にのせた岩ノリの風味と相まって、これがまた旨い。
賄い料理のようなドンガラ汁が主役になるのも寒い季節のせいなのかも知れない。