豪雨こそないものの、庄内は雨や曇天の日が続いている。そんな中、雨や曇天の好きな「からとり」が元気いっぱいに成長している。5月16日にコメリで10センチほどの苗木を5本買って自家用畑に植えた。当初の成長は頼りなく大丈夫かと気をもませていたが最近はもりもり成長をはじめ、80センチくらいまでに成長した。
「からとり芋」はサトイモとは違う。「からとりは芋」は主軸に握りこぶしより大きめの「づいき芋」が一つ成長する。それにつらなる様に子芋10個くらいが付属している。葉を除いた茎の部分を「からとり」と呼び、風通しのよい日陰で自然乾燥させた芋がらは保存食として別格の珍味である。
サトイモと違って「づいき芋」にはぬめりがない。じっくり煮込んでも煮崩れがなく、濃厚でち密なねっとり感の風味がたまらない。これこそが秋の味覚の王様といえる。全国的な栽培状況はわからないが、昔の農家は屋際の片隅にたくさん栽培して町に住む親戚、知人に配ったものだった。
私ももらっていたが、こんなに旨いならと、畑で栽培を始めたのが昨年。今年は2年目である。土を寄せたり、肥料をやったり秋には食べられるぞと、今は余念がない。