モノ作り大国の幻

某月某日
日本人の譲れない自負心というのが「モノ作り大国」という言葉だろう。
でも実際はそんなのは過去の話である事を認めなければならない。
トヨタのクルマだって日本国内で製造している数より海外工場での数の方が多い。
ソニーと言ってもよく見れば多くが海外工場製。
カメラも海外工場製。
「made in japan」の幻を引きずって大企業の製品は世界を闊歩する。

つまり大企業はすでに日本人を捨てているのです。
これからも海外移管は続くでしょう。
国内空洞化。
モノ作りする工場がなくなります。
働くところがありません。

そんな事はとっくの昔にわかっていた事で、だから、内需を拡大しよう、これからは第三次産業の時代だといわれてきたのです。
なのに何も手を打ちませんでした。
もっぱら輸出企業優遇政策ばかり。
海外で儲けたカネは海外で回りますから、日本人はちっとも豊かになりません。
まるで日本全国沖縄状態（意味深）。
だから沖縄に学ばないと。
大きな企業がなく、産業は停滞し、お金もなく、仕事もなく、暑い（笑）。
それでも生きています。
そういう生き方を日本全国でしなければならない時代が来ました。

ではどうするか・・・
まず国のいう事を聞かない。
自分たちで工夫して助け合っていく。
小銭を稼ぐ事をバカにしない。
好きな事をする。
すべて内地とは逆ですね。
内地では大きな事ばかりしようとする。
話はずれますが関連するのでいうと・・・
トヨタってマジやばい状態ですね。
GMから世界一の座を奪うため、かなり規模拡大をしたらしい。
それがこの不況で苦境の原因になっているらしい。
日本人は太平洋戦争以来何も学ばず同じ事の繰り返し。
初めだけ良くてあとがダメ。
半導体戦争の時も世界一の座を奪う事だけが目的となり、世界一になったあと落ちぶれていく。
ピークは一瞬。
そのあとの事を考えていないのですね。
結局、儲けよりあとの負債の方が大きくなる。
だいたいアメリカ型の経営を取り入れたところがそうなる。
長期の視点がない。
巨大な自転車操業です。
それも国策としてそうしている。
地デジに対応するテレビが移行前後にはバカ売れして、電器業界はウハウハするでしょう一瞬。
でも、テレビが行き渡ったら？
とてつもない不況が来るでしょうね。
たぶん何社か潰れるでしょう。
あまりにも売れ時期が一瞬すぎます。

そんなものに振り回される時代は終わりました。
だって国民は仕事を奪われ捨てられたのですから。
だったら自分で動くしかない、というのが今日のテーマ。

内需拡大というのは「文化」しかないと思うのです。
文化というのは「ムダな事」。
金儲けには必要ないこと。
それがこれからはチビチビとお金を動かしていくと思うのです。
もちろん大量生産の時代ではありませんから、大儲けは出来ない。
それでイイのです。
アニメだって、あんなもの産業とは呼べない規模ですが、それが世界から関心を向けられるのです。
どうような文化を広く作り上げるのがこれからの時代。
大企業は隙間だらけですから、隙間産業はいくらでもあるはず。

それには日本人の思考を変える必要がある。
いくら働いても給料は上がりません。
テキトーに働いて、あとは隙間を埋めることを考える。
ムダは省く。
ケータイ、ゲーム、時間とお金のムダです。
その時間を文化に使うのです。
一人一人の動きはわずかでも、みんながそんな事をしていたら現在の社会は成り立たなくなります。
そして楽しい時代がやってくる。（笑）

というわけでsatoboも金にならない写真や読書、散歩に時間を使っているのですが、少しは世の中のためになっていると「自負」しています。（笑）
さあみんなもケータイ料金を手に何かを始めましょう。

それはそうとchoseiさんはお元気なのかしら？