Nonsection Radical

撮影と本の空間

どこへでも行きましょう

2011年06月10日 | Weblog
大阪へ来て半年だが、また流動的になってきた。
仕事を買ってくれるのならどこへでも行く気持ちは老体でもある。
行き先がこのまま大阪か、はたまた東京か、それとも中国か。
どこへでも行く。

テレビで震災被災地で家を失った家族が、避難先から戻ってきたという放送があった。
年老いた爺が、生まれ育った街がイイと駄々をこね、家も失ったのに家族が引っ張られて帰ってきたのだと言う。
オトコは弱いなとつぶやいた。
横にいた老母が怪訝な顔でこちらを見たので、「多くのオンナは結婚すると生まれた家を出て、知らない町で暮らすだろう。オトコは生まれた家、町にずっといて、一生そこで暮らす人が多いじゃない。それでこういう事が起きると外で暮らすという柔軟性がないから、何もなくなっても里心にしばられるんだ」と言うと、すぐさま「そらそうだ。私なんかどこで暮らしても変わらん」。
老母も名古屋で育って大阪へ「嫁入り」してきた。
実家へ帰る事もない。
かといって、現在の町に根付いて生きていると縛られた実感はないのだろう。

satoboも何十回も引っ越しを繰り返し、どこへも根付く事もなく生きている。
だからこの先、どこで暮らしても平気だ。
この身軽さはこれからの時代に有利に働くはずだ。
コメント
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