Nonsection Radical

撮影と本の空間

誰でもと、選んだ人と

2011年10月07日 | Weblog
昨日choseiさんからコメントをいただいて、Vimeoのことをちょっと調べ、ちょっと考えた。
YouTubeは無料だから、だれでも動画をアップ出来て、アップする容量の制限はあるけれど、何本でも投稿出来る。
これがみんなの人気を得た理由の一つと言えよう。
その結果、需要が供給量を上回ってしまい、満足に動作しなくなりつつあるわけだ。
Vimeoも当初は無制限だったようだが、投稿総量を制限し、有料化して、投稿者を選ぶようになった。
そのかわり動作は機敏で、投稿者の満足度を高める事につながった。
サービスに対する考え方の違いである。

YouTubeの場合、限りなく増大する投稿を納めるために、常に設備の拡大を図らなければならない。
それを閲覧画面に表示する広告でカバーするビジネスモデルと言える。
一方、Vimeoは、費用の一部を投稿者にも負担してもらい、そのかわりにサービスの充実を図るという考えだろう。
YouTubeでは、広告が十分に集まらなければ設備投資も出来ないし、そうなると投稿する事に困難が生じて衰退していく。
Vimeoでは、玉石混合の中で光る動画を見つけるための絶対的投稿数を確保する困難さがつきまとう。
また、ページビューを確保出来るだけの閲覧者を集める事ができるか、知名度の点でYouTubeに一歩劣るという現状もある。

そういう点を考慮すると、素人のちょっとした動画を扱うのにはYouTubeを、キチンとした動画を提供するのにはVimeoをと、利用する方も住み分けていくようになる気がする。
どちらも、それぞれ利点があるので、そこを活かしたサービスを突き進めていければ共存するのではないかと思われる。
また、出す方、見る方の利便性がどちらかを選んで利用する選択肢となり、広告も利用者にあわせたものが選択されるであろう。

このようなサービスが今後もあらたに開発されるであろうが、そういうアイデアが日本からではなく、海外それもアメリカを中心とした西欧諸国から出てくる事に「創造性」の優劣が現れていると思う。
日本におけるIT産業が独自のサービスを生んだとは言えない。
それが、ITサービスを金儲けの手段としているのか、面白いアイデアを金儲けにつなげるかの違いになっている一面である気がしている。

今日は、やけにマジメくさった文章になってしまったが、それは仕事で一日ビジネスメールを打っていたからに違いない。


敦賀市松島町 Part3
コメント (2)
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