Nonsection Radical

撮影と本の空間

ツマラナイ街

2013年02月09日 | Weblog
どこかイイところはあるだろうと歩き回ったけれど、今日は諦めた。
大雑把にいうとツマラナイ街だった。
世間の評判ではハイソの下ぐらいなのだろうが、だからこそツマラナカッタのかもしれない。
文化や流行などには無縁の街。
単に家を構えて住んでいるだけの街。
何も生み出さない街。
それでイイと思っている人の街。

京阪神間では、金を持った人達が街中から郊外へ住宅を移し、仕事は大阪や神戸を中心にした都市、住まいは郊外と職住をわけ、仕事場へ通うというスタイルが明治大正時代から始まったが、そのために各所に御屋敷街ができた。
それが各階層にも広がり、現在ではいわゆるベッドタウンがつながり大きなエリアの”都市”を作り出している。
しかし、そのほとんどが”寝る場所”であり、”遊び”は駅周辺や都市部の繁華街とわけられてしまった。
そして現在は、クルマの移動中心の街づくりとなり、買い物もクルマで大型スーパーへ行って”便利”になり、住まいの周辺にはお店もない単なる住宅地となっている。
それが「住環境の良さ」と呼ぶらしいが、そんなところに住んでいて何が面白いのだろうと思うが、住まいの周辺に面白さなど求めていないのだろうから余計な事なのだ。
居心地のイイ場所で安楽に生活するだけ。
それが望みの人達が住むのだから、そこから何かが、あるいは誰かが創出されるわけがないな。
そして子孫代々そこに居着いて、ずっと安楽だけを求め続けるのだろう。
ああ、つまらない生き方。つまらない人生。つまらない街。




服部元町商店街 大阪府豊中市


赤羽一番街商店街 東京都北区
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする