Nonsection Radical

撮影と本の空間

サービス合戦

2013年02月25日 | Weblog
電子書籍サイトもだいたい出そろったところで、今度はサービスの中味が問われるようになってきた。
と言っても、元データはどうやら同じなので、どこで買っても中味もだいたい同じだ。
そこで差異をつけるのが、まず電子書籍機器本体だが、これの選び方で何を読むのかが決まる。
文字中心ならモノクロ画面の専用端末が用意されていて、おおむね「眼に優しい」。
雑誌やカラー写真なども見たいのならカラー画面で、そしてこれらは”読書”以外にもネット端末としての役割りも出来る。
いろいろ用途で選べるのはユーザーには便利だ。

そして”書籍”に関しては、どこもだいたい同じものを扱っている。
ここだけでしか買えないというものは少ないようだ。
ただ、書籍端末機器でしか読めないところと、他にパソコンやスマホで読むことが出来るところもある。
また書籍サイトでは、多機種のフォーマットに対応しているところもある。
こういうところは、”独立系”書籍サイトと呼べるだろう。
ここには、ここだけという”本”もある。
多くの書籍端末はいくつかのフォーマットに対応しているので、専用サイト以外からでも買うことが出来るのだ。
もちろん対応状況を確認して買うのは当たり前であるが。

そうやって出そろったところで、価格はだいたい同じとなると、付加サービスが目を引く。
1冊買うごとにポイントをつける、まとめ買いはポイントを高くする、クーポンを発行する。
そんな実質割り引きで客を呼ぶことが多くなっている。
そういう呼び水がないとリピーターを確保するのが難しいのが現状だ。
書籍端末を物珍しさで買っても、無料の本を読んだだけ、あるいは1,2冊読んでそのままという人も多いようだ。

本当のサービスは、品数を増やして、探している本がある、ということなのだが、これはどこもまだまだリアル書店にはかなわない。
もちろんブックオフにもかなわない。
古い本などは古本屋さんで探すしかない。
実はここがキーポイントだと思うのだが、売れない本を電子化する余裕は出版社にはないのだ。
だから青空文庫形式で、ボランティアが、欲しい本を電子化して、出版社がそれを元に販売するなどという”協業”があってもイイのではないかと思うのだ。
とにかく品数を増やすのが電子書籍の生き残りの要だ。



佐竹商店街 東京都台東区


竹林寺から 京都市右京区
コメント
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