Nonsection Radical

撮影と本の空間

ジョシのアート志向

2015年10月25日 | Weblog
近所にある女子美の学園祭に行ってきた。
出稼ぎに行っていたので、4,5年ぶりの再訪だ。
ここの学生は比較的お嬢さんが多いのだけど、そのジョシたちが二十歳前後の悶々とした気持ちを持て余してアートにぶつけている様が興味深くて、できるだけ出かけるようにしているのだ。
が、以前と比べてさらに大人しくなって、大人らしい世界が引かれるレールの上を乗るような作品が増えたと思う。
といっても、モンモンとした気持ちがなくなるわけでもなく、アオハルを不完全燃焼する作品も相変わらずだ。
しかしその”処理”の仕方が上手になったというか、パターンに当てはめることに疑問を持たなくなったのか、具体的には”イラスト”の影響を受けるものが、洋画、日本画、版画の世界にも普通に見られた。
もはやイラスト好きジョシが美大に入ったという状況が普通なのだろうか。
不思議というか当然というか、そこにはモンモンさが表面的には見られず、当然ハッチャケず、枠内で面白くない。
版画などは、これまでモンモンジョシの昇華スタイルが独特の個性を生み、マイモンモンワールドを味わうにはうってつけであったのに、今回はここにもイラストワールドが押し寄せ、個性を感じるものが少なくなってしまったのが残念だ。
モンモンしないのかね、最近は。

気がついたことに、「写真」というビジュアル系がすっかり淘汰されてしまった感があることだ。
写真より動画の”利用”が主流になっているようで、写真というものがアートとしてジョシの世界では認識されていない状況が見える。
一方で、作品作りの資料、下絵としての写真の利用は盛んで、素材としての存在に”成り下がってしまった”感がある。
まあ写真を教える人もほとんどいないようだし、もはや写真は”実用”の世界では経済的価値観が低いとみなされて教育対象から外されているのだろうか。
ジョシがこの状況なのでは、ダンシの世界はさらに悲惨な状況であることが想像される。
そういう想像はしないようにしているので、ダンシのアートには興味を持たないようにしている。
アートを破壊するのはジョシだと思ってきたが、ジョシにさえその力に陰りが見えてきたのか。
それともこういうやり方がジョシのジョシなりのやり方なのだろうか。
しばらくは動向を探る必要がある。



楢葉町の街並み 22
福島県双葉郡楢葉町井出西原,井出八石
撮影 2015年9月20日 日曜日 14時30分


常磐線 久ノ浜ー末続
福島県いわき市
撮影 2015年9月20日 日曜日 11時05分
コメント
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