週刊新潮にTVCMでおなじみの大手パーソナルトレーニングジムの記事が出ています。
今日は私がジムの経営者として考えている事を書いてみようと思います。
記事の内容については反論が出ているようですが、広告宣伝費の売り上げに対する割合が24%だとか人件費が7~10%くらいで時給900円の〝小僧”のトレーナーを使ってるとか内容が興味深く読んでしまいました。
この大手パーソナルトレーニングジムはビジネスモデルとしてはとても優れていると言われていて、初期投資が少なく利幅が大きい代わりに広告宣伝費が大きいのは誰の目にも明らかなので今更驚く事でもなく、急速な店舗拡大の影響というのは他のフードチェーン店などと同じ問題を含んでいるのかなと思っています。インストラクターの質というのは指導面にしても社会人としての資質の問題にしてもうちも含めてどこも問題を抱えている事です。
それよりも返金保証の件でも話題になっていますが、入会金が5万円、50分週2回のトレーニング計16回で37万5840円の値段を払ってこのジムに入会する人の多さには驚かされます。
当然2ヶ月経てばこの高額なトレーニングと無理な食事を継続出来ないので皆さん辞めていくのでしょうから、経営面で見れば完全な「狩猟型」の営業を繰り替えしていくしかありませんので、このビジネスモデルはいつかは必ず破たんするような気がします。
ビジネスとしての継続性や安定性を考えれば末永く常連さんに通ってもらえる「農耕型」の経営というのがどんな商売にしても私は理想ではないかとずっと考えています。
ジムを開業する前は、色々なサービス形体を私もシュミレーションしました。その中でパーソナルトレーニングというのは費用に余裕があり手とり足とり教えてもらいたい人にとっては理想的だと思いますが、より多くの人にトレーニングをライフスタイルとして継続して楽しんでもらいたいという私の考えには不向きです。
より幅の広い年代や目的に応じてジムを作っていくのにも広い場所やお金が必要なのですが、最終的に末永く皆さんに愛されるジムにするには、利益も大事ですが世の為人の為に役立つ事を誠実にやっていくしかないのだと思っています。
ちなみに記事の中で一番気になったのは3万円するプロテインをどうやってお客さんに売るかという手法です。3万円のプロテイン、機会があれば一度飲んでみたいです。