つい数年前までは、ラーメン本といえば「石神本」だった。
が、この数年、それなりのラーメン本が次々に出版されている。
その中で、一歩抜き出ているのが「石山本」だ。
石山本の最大の特徴は、フリークを意識した新店網羅型、という点。
それなりに選び抜かれた新店が完全網羅されている。
そこそこの質と圧倒的な新店情報、
ここが多くの人に支持されているところだと思う。
それから、石神本と違って、色んな人を呼び寄せている。
もともと石神本にも毎年いろんな企画があって、
読み物としてとても面白かったんだけど、
最近は対談とかインタビューとか限定企画とかがない。
つまりは、あまり他人が出てこない。
それに対して、石山本は知る人ぞ知るラーメン界の有名人たちと、
うまく連携している。そこがとてもユニークな点だと思う。
今回もそうそうたるメンバーでの対談が掲載されていて、
読み物としても面白いのだ。
そして、年二回発刊という脅威のスピード。
新しい情報にこだわれば当然そうなると思うが、
この石山本だけは年二回発刊されている。
ただ、今年のキーワードの「カレー」というのは、、、
昨年、彼の「ベジポタ」は確かに巷に広まった。
「煮干し」は彼がずっと拠点にしてきた青森ならではだった。
が、こういうのって、いわゆるトレンド予想で、当たるとは限らない。
「カレー」というのはちょっとチープかなと思う。
「スパイスの時代」というのも、なんかぼやけている。。。
(ただ、実際、そういう流れになってるのは分かる気がする)
ベジポタはとても的が絞られてて分かりやすかった。
煮干しはたしかに昨年の超主流だった。濃厚煮干しだな。
けれど、僕的にはどうしても「カレー」と言われてもピンとこない。
ま、石山本の影響で、一気に広まるかもしれないけれども。。。(汗)
*カレーの時代と言いながら、まんぼぉが出てないのは、、、!!
あと、巻末の路線図インデックスがとにかく見にくい。
ケータイと対応させているみたいだけど、これはキツイ、、、
別冊で二郎系ラーメンだけを集めた冊子がついてます。
もう、二郎はラーメンじゃないのね。二郎の冊子って業界初?!
PS
あとね、館山のオーパカフェが掲載されたんですよ。
これにはビビった。素晴らしい!!