佐賀ラーメン二軒目は…
一軒目の「いちげん」の店主さんの修業先であり、
また、「佐賀のソウルフード」と呼ばれる老舗の名店、
であります!
「いちげん」と「もとむら」は、佐賀ラーメンを語る上で外せません。
若くてイケイケないちげんに対し、
老舗店の貫禄があり、落ち着いてしっとりと味わえるお店。
親子二代にわたって、続く名店です!
この「もとむら」は、かつては、「一休軒鍋島店」という名前で営業していました。
そう、伝説のお店「一休軒」の味を伝え残す貴重なお店なのです。
しかも、一説によれば、一休軒本店以上に人気があったんだとか…。
凄いなぁ。。。
佐賀のラーメンは全て「一休軒」に向かう、ということですかね。
そして、、、
一休軒→もとむら→いちげん、という伝承のルートが見えてきます。
(ここ、大事!)
店内はカウンター席とテーブル席。
シルバー世代の店主さんとその息子さん?と、奥様?の三人体制でした。
メニューです!
めちゃめちゃ、潔いメニュー構成です。
老舗店の貫禄も感じられます。
店主さんは寡黙で、神保町のさぶちゃんの店主さんを彷彿とさせます。
スープの入った寸胴(というか釜)を見ると、豚骨が溢れています。
スープよりも、豚骨の方が圧倒的に多く入っているように見えます。。。
「なんか、凄いなぁ、、、、(・_・;)」、と。。。
こんなにも溢れんばかりの骨の入った寸胴(鍋)は見たことがない。
骨の合間にスープがある、という感じでした。
いったいどんなラーメンなんでしょう!?!?
ジャジャーン!
これまた、小ぶりの器に並々とスープが注がれています。
溢れんばかりに、、、
ラーメンから発せられるオーラが凄いです。。。
「こ、こ、これは・・・」
スープを一口飲んで、ぶったまげました。
あっさりとしたスープなのに、コクというか、奥深い味わいなんです。
「佐賀で出会う老舗ラーメン店のレトロな豚骨ラーメン…」
こんなにも、臭みがなくて、バランスのよい豚骨ラーメンは食べたことがないぞ、、、(・_・;)
ふくよかでまろやかで、でも、ライトですっきりとした豚骨スープ。
多分、普段千葉で僕が喜んでいる老舗店のレトロなラーメンに近いんだと思います。
その九州バージョン。
「昔ながらの豚骨ラーメン」。
レトロな極上豚骨ラーメンに初めて感動した気がしました。
あるいは、究極のノスタルジック豚骨ラーメン!?
底が丸い鍋に、溢れるほどの豚骨。
これが、美味しさの決め手なのでしょう。
シンプルと言えばシンプル。
でも、そのシンプルな構成ゆえに、ごまかしのない美味しさがあります。
麺は、こんな感じです。
店主さんの見事な麺揚げにも感動しました。
佐賀らしい柔らかめしっとりタイプの麺でした。
激ウマレトロな豚骨スープに、柔らかい官能的な麺。
いやー、もう、何も言えません…
チャーシューは、超薄切りタイプ。
佐賀ではだいたい、デフォで二枚のチャーシューが付いているのかな?
チャーシューという点では、このお店のチャーシューはずば抜けてました。
すっきり、さっぱり薄切りチャーシュー、美味しかったです。
生卵も、やっぱり佐賀のトレードマーク。
これを途中で溶かして、「味変」。
そうか、、、
生卵は、佐賀では、味変アイテムだったんだ…
もしかしたら、博多や久留米の豚骨ラーメンとの差異化を図るために!?…
考えれば、すぐ近くに久留米があり、隣りには長崎があり、、、
「豚骨ラーメン」と「長崎ちゃんぽん」に挟まれているのが佐賀県。
そんな佐賀県で、佐賀らしいラーメンを模索する中で、生卵というアイデアが出てきたとしたら…
この手書きの「営業中」の文字も風情を感じます。
こういう「手書き感」や「手作り感」が本当に素敵でした。
もちろん、スープも完璧に手作り。
あったかい一杯でした。味も、その見た目も。。。
お店はこんな感じになっていました。
ちょっと、千葉の九十九里エリアにありそうな風景じゃないですか!?
いい感じでしたねー。
この「もとむら」こそ、本家本流の佐賀ラーメンなんだ、と確信しましたね。
「いちげん」が、イケイケガンガンの強烈なラーメンを出しているとすれば、
「もとむら」は、その地の伝統的で本流的なラーメンを出すお店、って感じかな!?
感動でした!!!!
…
三軒目のお店に続きます!!!