heidi.とJULLYと合わせて購入したムックの最新シングル。三枚続けて聴き比べてみると、やっぱりムックは抜きん出ている。洗練されているっていうか、凝っているっていうか。これがキャリアの違いってやつかな?!
でも、かつてムックもアマチュアだった。その頃のムックは今のheidi.やJULLYのような感じだったとも言えなくもない。
「ファズ」は、ムック初の打ち込みサウンド。最初は、「え~、ムックで同期音?!」って思って違和感を感じたけど、聴いているとすごくピッタリ合っているように聴こえてくる。エモーショナルな達郎の声とデジタルサウンドがミスマッチしながらも、どこか心地よさを感じるのだ。
「チェインリング」は、話題の一曲。NHKのヴィジュアル系特番でいきなり新曲として演奏した曲であり、発売前からかなり話題になっていた。しっかし、この曲は恐ろしいまでにかっこいい。やばいくらいにかっこいいのだ。もうそれしかいいようがない。これまでのムックをしっかり踏襲しつつも、さらに向こう側へと向かおうとしている勢いある一曲だ。素晴らしすぎる・・・ さすがデランジェと一緒にやってるバンドだけある!
「前へ Live ver.」はかなり懐かしい一曲。個人的に、辛い大学院時代を思い出す一曲なんだよな。。。歌詞は、なんか若いなあ~って感じてしまうかな。ムックのすごいところはライブ音源でもCDとほとんど変わらないところ。さすが。
ムックは、欧州で最高の成果を収めているバンドだ。でいながら、日本でもしっかりファンを獲得していて、武道館ワンマンも成功させている。V系バンドの中でも、最も王道でありながら、最も異端でもある。まさにパイオニアと言ってもいいかもしれない。ディルアングレイもすごいけど、ムックもすごいのだ。
このシングルは、ムック初体験の人でもすんなり入れる一枚だと思う。「最終列車」を越える名作となるか?! 僕的にはチェインリングは「最終列車」や「流星」や「フライト」とならぶベストソングになったかな。ホントいい曲をたくさん作るなあ。