僕はこれまで自分の講義に色んなゲストティーチャーをお呼びして、色んな話を聞かせてもらってきた。
●脳性麻痺の障害をもつK君(障害、そして恋愛、夢、これまでの人生など)
●くるくるレインボーという造形作品を産み出したU本さん(=たまたま銀座の路上販売で出会ったくるくるレインボー。その創作者のU本さんにその秘密について話してもらった)
●ドイツの友人であり、(当時)ベンツ社で働くJan君(ドイツの教育システム、教育関係、ドイツの国民性などについて)
●夜のお店をいくつも経営してきたKさん(銀座のお店での話、子育て、そして接客についてetc。死んだ赤ちゃんを使った仕事の話にはビックリ!)
●僕の直接の後輩であり、児童養護施設の職員のFさん(養護施設の内実、実際、保育者の葛藤、悩み、子どもとの対決など)
●僕の直接の先輩であり、重い病と闘うMさん(病の辛さ、周囲の無理解、病になるまでのことなど。当事者の声をそのまままるごと聞くことができた)
●千葉で人気のラーメン屋さん店主のIさんと奥様(ラーメンにおける創造性について、修行と独学について、ラーメン屋をするうえでの困難など)
こうやって並べてみると、ホント色んな人をゲストに招いたなあと思う。来てくれて、話をしてくれた皆さんには心から感謝している。ここでしか聞けない話がたくさんあったし、また、学生の心にも残っているという話もちょくちょく聞く。大学という自由な空間だからこそできること。僕一人から学ぶのではなく、「自分以外皆師」という気持ちで、色んな人から学んでいくという姿勢を学生たちに伝えたいと思い、毎回色々と頭を悩ませている。
今年は、、、すごいんです。これまでもホント魅力ある人を呼んできたけれど、今回は本当にすごい。信じられないくらいに。
これまで僕は、講義でちょくちょくラーメンと教育/福祉との関連性について話してきたけど、僕の1000倍はラーメンについて詳しい専門の人に来ていただけることになった。その人の存在はもうすでに7年くらい前から知っていたけど、まさか本当にこういう展開になるとは・・・ 一つのことに何年も力を注いでいるとこういうこともあるんだな~としみじみ。
学生たちにとっても、ゲストティーチャーは本当に貴重だ。わざわざ僕らのために大切な時間を用意してくれる。そして、その人の世界や経験に直に触れることができる。所詮僕なんて小さい存在であるし、教えることにも限界がある。それを打ち破ってくれるのがゲストティーチャーだ。
今回は、ほんとに全くどうなるか、予測することすらできない。でも、そういう緊張感もたまにはいいはず。「慣れ合い」になる講義や授業ならぶっ壊したほうがいい。今回も僕にとっては大きな試練。普通の講義とは違って、第三者が入るので、どういう方向に話が転がっていくかが分からない。そこがまた醍醐味なのだが・・・
今はまだその人の存在については伏せておきたい(学生諸君はお楽しみに♪)。ただ、ラーメン好きの人だったら必ず知っている人物であり、この人以上にラーメンを愛している人はいないんじゃないか、というくらいにラーメンを愛している人なのだ。だからこそ聴ける話もあるはず。
いつか僕の全人生の師匠である板谷祐にもゲストティーチャーとして話をしてもらいたいな、と考えている。本当にいつかそんな日が来ることを信じて、眠ることにしよう。祐先生の話、本当に聞きたい・・・(やや妄想気味に~)