喜多方四杯目は、脱サラで大成功をおさめた「さゆり食堂」。
時刻は11時30分を過ぎ、店前の広い駐車場は満車状態に。
でも、店内が広いので、回転率はめちゃめちゃいいし、
また、はせ川と同様、リストに名前を記入する方法で待つので、
待ち時間が辛くない。
で、その待ち時間の間、厨房から店主さんが出てきた。
たまたま僕のもっていた本にご主人の顔が掲載されていたので、
それを見せて、「ご主人さんですよね?」と話しかけると、
「そうですよ」、と優しい声で答えてくれた。
そこで、少しの間、店主さんと立ち話。
さゆり食堂の「さゆり」は、奥さんの名前ではなく、
この地域に咲く「ひめさゆり」に由来しているのだとか。
また、「ひめさゆり祭」というのがこの界隈で行われる、
ということで、その地域性を踏まえて命名されたとのこと。
また、ラーメン作りはすべて独学で、
試行錯誤を繰り返して今のラーメンを作り上げた、
ということもとつとつと話してくれた。
ポツポツとしゃべるご主人になんかすごいものを感じた。
達観している感が・・・
さて、店内に入ると、ご主人の奥様が優しく迎えてくれた。
このご夫婦あっての「さゆり食堂」だと強く感じた。
店内は、ファミレスくらいに大きくて、広々としている。
テーブル席メインで、家族連れがとにかく多い。
全国からお客さんが集まるが、地元のお客さんも多い。
まさに、全国・地域で愛されるグローカルなラーメン屋さんだ。
スープは、和風醤油テイストで、結構地味な味わい。
はせ川みたいに煮干しの風味は感じられるが、
煮干しがそれほど立っているわけではない。
で、スープの甘味や旨味はまこと食堂に近い味わいで、
味にインパクトやパワーもしっかり感じられる。
それなのに、くどさやきつさは全く感じられない。
何なんだ?!? これは・・・
何てことないのに、ものすごく味のまとまりがあって美味い。
なんか、スープに吸い込まれていく、というか。。。
チャーシューが絶品ということで、僕はチャーシューメンを注文したが、
このチャーシューがトロトロでしょっぱくて美味しかった。
すごく上品に作られている、というか。。。
だけど、武骨なチャーシューになっている、というか。。。
さゆり食堂は、幅広く愛されるお店なんだろうな、というのが結論。
老若男女、マニアも一般人も、観光客も地元客も、
誰でも美味しく楽しく食べられるラーメン店。
こういうお店が近所にあると、やっぱり嬉しいだろうなぁ。
でも、店主さんの不思議な魅力が一番だったかも!?