Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

頑々坊子@千葉 ここのラーメンは直球ど真ん中のストレート!

 

千葉駅周辺は実に不思議なところだ。ラーメン屋さんの数はそこそこあるし、質的にも決して悪くはない。なのに、なんか寂しい、というか、ぱっとしない。老舗の行列店もないし、最先端をゆく若手のラーメン店もない。普通、これだけの都市であれば、それなりに独自のラーメン文化ができるはずなのだが、千葉駅周辺だけはなぜだかそうならないのだ。

千葉人は基本的にラーメンが好きではないのか? それはないだろう。郊外に行けばなかなか素晴らしいお店が結構ある。 この疑問の答えはあるのだろうか。兎にも角にも、千葉駅周辺は、ラーメン屋さんにとってはとても難しい場所なのだ。

その中で、着々とファンを増やし、力強く奮闘しているのが『頑々坊子』だ。

このお店は、僕のお気に入りのお店であり、また僕が愛するお店の店主のお師匠さんのお店なのだ。僕にとってみたら、祖父みたいな存在のお店といえるかな。とはいえ、敷居は高くなく、結構気軽に入れるお店。お客さんもフリークというよりは、普通の千葉の人を相手にしているお店で、若者からおじさん・おばさんまで幅広く支持されているお店と言えるだろう。

一年で一番暑くなるというこの時期。この時期だからこそ、今回は普通のノーマルのラーメンを注文することにした。暑いからこそ熱々のラーメンを食べるのだ。最近は冷やしラーメンやら、冷やし麺やら、冷麺やら、なんかそういう冷たいヌードルが至るところで出されているが、頑々坊子ではそういう変化球メニューは出さないみたいだ。あくまでもラーメンとつけ麺で夏も勝負する、ってところか。

ここのラーメン自体、結構久々かも。久々のラーメンは、はっきりいって、めちゃめちゃダシが効いてて、旨味がたっぷりとつまったラーメンになっていた。いや~、本当にダシスープが旨い。豚骨メインのこのスープは、さらさらっとしていつつも、豚の深い旨味がしっかりと効いていて、失神しそうなほどに美味しかった。これは、大げさな表現じゃない。本当に旨味がぎゅっとつまっている。

特に変わったことをしているわけではないが、変わったことをしているからといって、それが「美味しい」になるわけではない。美味しいと思うものは、変わっていようと、変わっていまいと、どちらでもよいのである。ここのラーメンは、たしかに普通の豚骨醤油ラーメンではあるが、抜群のパンチ力・破壊力をもっている。

いわば、変化球じゃなくて、

直球ど真ん中のストレートの速球のようなラーメンだ。

これぞラーメン、これがラーメンなのだ!

That's Ramen!

是非、暑い夏に頑々の熱々ラーメンを!

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