Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

からあげ専門店【からやま】で「ラーメン1000円問題」を考えた

前々から気になりつつも行ってなかった、

からあげ専門店からやま

にやって来ました!

こちらのお店は「とんかつ専門店かつや」と同じ系列のお店っぽいです。

詳しくはこちらを参照

このお店、いつもホント人が入っているんですよね。

どうしてこんなにお客さんが集まるんだろう?って思い…

念願の初訪問を果たしました。

店内に入ると、こんな素敵なレプリカが!!

僕ら昭和の人間は、こういうレプリカに弱いんですよね~~😂

メニューです。

この11月から限定で「二郎風」の「鉄板にんにくからあげ定食」が出ていました。

「二郎スタイル」は今や、ラーメン界を超えて、他の飲食業界にまで及んでいるんですね

二郎というのは、ラーメンの味というよりは、「在り方」「スタイル」「形式」なんですね。

この限定もあり、自然と「ラーメンとの比較」をしたくなってきました。

その「鉄板~」も食べたかったのですが、最初だしどうしようかな…って。

で、僕が気になったのは、にんにくからあげ2個と定番のもも2個をmixした、

合盛り定食(税込759円)

でした。

このお店は基本的なメニューはどれも税込759円なんです。

このお値段を覚えておいてくださいね。

こちらが定番のメニューですね。

からやま定食も税込759円です。

やきとり定食はもっと安くて、税込649円です。

からあげ(排骨)カレーも同じく、税込759円ですね。

このからあげカレーもすごく気になります!!🤤

ってことで、、、

ジャジャーン!!!

こちらが、にんにくからあげと定番からあげ二種の

合盛り定食

です!!

なかなかすごいヴィジュアルです。

からあげが四つ(左がもも肉で、右がにんにくからあげ)。

たっぷりの刻みキャベツに、ご飯に、お味噌汁。

これだけのボリュームで、税込759円。

定番のもも肉のからあげは、万人向けのおいしいからあげでした。

揚げたてサクサクで、文句なしに美味しいからあげでした。

からあげは、やっぱり出来立てが一番なんですよね。

目の前で揚げているので、ホント揚げたてほやほやのからあげが楽しめます。

お肉に鶏皮がしっかり入っていて、鶏皮大好き人間には嬉しいからあげです。

そのまま食べてもすごく美味しいですが、、、

二種のタレが付いていて、これをつけると更に刺激的になります。

からやまオリジナルの「極ダレ」がイチオシのたれなんですって。

これをつけて食べると、より「ごはん」が進みますね。

そして、「にんにくからあげ」。

ラーメン業界だけじゃなくて、からあげ業界も「にんにく推し」になっていますね。

みんな、にんにくが大好きなんだ、、、💓葫もえ💓

ごはんもしっかり盛られています。

大盛りも無料だったような、、、

味噌汁には、なんととろろ昆布が入っていました!

とろろ昆布が入ることで、「普通じゃない味噌汁」のイメージが付きます。

このとろろ昆布が、もうたまりませんでした😂

味は薄味ですが、からあげ定食にはうってつけの味付けになっていますね。

トドメを刺すのが、こちらの卓上調味料(たくあん)と、

こちらの(まさかの)塩辛!!!

なんと、からやまには、①たくあん、②塩辛、の二種があるんです。

塩辛が無料の卓上トッピングになっているとは、、、

これもまた、驚異のコスパ感を演出しています。

凄いなぁ、、、

***

というわけで、、、

お初となる「からあげ専門店からやま」の実食レポでした。

いや~、このボリューム、この満足感で税込759円…。

このお店の人気の秘訣が少し分かった気がしました。

「ボリュームがあって、安くて、豪華で、美味しい!」

この時、ふと「ラーメン1000円問題」が頭をよぎったんです。

ラーメンが1000円を超えること自体には、僕自身反対ではない。本当に手間暇かけたラーメンなら、1000円を超えるのもしょうがないというか…。

でも、とんでもなく人気や知名度や実力があるお店以外のお店は、安易に1000円を意識しない方がよいのではないか、と思ったんです。

ラーメン店の「敵」は、他のラーメン店だけじゃない。この「からやま」だって、ラーメン店の競合店なんです。普通の(ラーメンマニアじゃない)お客さんは、「今日はどうしようかなー。からやまにしようかな、杉田家にしようかな」って思うんです。

759円でこれだけの「からあげ定食」が食べられることを知っている人は、このからあげ定食とラーメンを比較するんですよね。1000円のラーメンと、759円のこのからあげ定食。これが比較されるんです。

また、別記事で詳しく書きたいと思いますが、ラーメンの価格を1000円にする、ということは、ここのからあげ定食759円を200円以上上回る「満足感」を引き出さなければならないんです。

こっちは、お肉とキャベツとご飯と味噌汁を出してきます。ラーメン店は、ラーメン一杯でそれを越えなければなりません。もちろん(チェーン店である)からやまのクオリティーをスープだけで凌駕できるお店もあります。が、そういうお店はとっても稀です。それに、やはり「肉そのもの」は強いわけです。

今回、759円の合盛り定食を食べて、「価格設定問題は怖い」って思いました

最近、かなり多くのお店が、800円超え~900円超えのラーメンを出しています。その「価格の価値」を感じるお店もあれば、その価値を全く感じないお店もあります。「物価が上がっているから」とお店側は言いますが、そうすると、(そういう事情を考慮しない)お客さんは「じゃ、からやまに行くわ…」ってなってしまいます。

お客さんは別に、ラーメン店同士で比較しているわけじゃない。あらゆる飲食店の中から一つのお店を選んでいるんですね。あたりまえのことなんですけど、ラーメンだけを食べていると(作っていると)、そこが見えなくなってしまいます(自戒の意味を込めて)。

1000円超えのラーメンがネット等で叫ばれる中、本当にただ「価格」を上げることだけを考えていてよいのか。それよりも、「手軽さ」や「安さ」にこだわって、使う具材を減らしつつ、料理人の「腕」で美味しくラーメンを仕上げることに尽力した方がよいのか。

本来のラーメンは、「手軽さ」や「安さ」が最大の武器でした。今でも、600円くらいでじわっと美味しいラーメンを出しているお店もあります。(逆に、たいして美味しくもないのに、800円~900円のラーメンを出しているお店もあります)

今回、考えさせられたのは、「安易に1000円越えのラーメンを目指すのは危険かも」ということでした。

ここのからあげ定食類は【税込759円】です。759円で、すごく満足する定食が食べられてしまうんです(これはこれで「脅威」だと思いますね)。

このお店は、夜だと、吞んでつまめるお店にもなるんですね!!

いいなぁ~、、、大判からあげ食べてみたい!!

フリットも!!!

テイクアウトもさくっとできますね。

テイクアウトメニューを注文するお客さんも多数いました。

クリスマスには、洋風からあげ=フライドチキン!!

このクリスマスBOXも、僕がもっとお金持ちだったら買いたかった…😢

こういうクリスマスBOXを買って、一人で満腹になるまで食い尽くしたい…😂

もし間に合えば、この鉄板にんにくからあげ定食を食べたいですね。

濃厚背脂醤油ダレですよ!!!

ラーメンフリークさんにも響きそうな限定定食ですね!!

場所はこんな感じです。

千葉の人なら、直感的にここがどこか分かる…かな?!?!

からあげの本も!!

からあげは日本の宝!!

からあげの味もホント色々ですよね~。

コメント一覧

Densuke
先日らんちばさんがレポートされていた八千代市の福々三座、大変気合いの入ったレベルの高そうなラーメンのように思われますが、限定以外は総て1000円以下というので驚きました。これで利益が出るのかどうか、、家賃が安いのかな、などと憶測してしまいますが、今後もしかして賃金が上昇するならば、当然ラーメンのお代も上がるだろうと思います。都内の良い場所だと当然家賃が凄く高いはずですが、それを吸収するためには値段を上げるか数を出すかの2択になると思います。数を出すには卓数や仕入れ・製造の限界もあるだろうし、丁寧な仕事が出来るかどうか、、個人店の場合は店主が自分で満足出来る仕事ができるかどうか、それもまた大きなクリテリウムになるでしょう。そして、総てのお客さんが安くてボリュームのある方に流れるとは言えない、これは僕が老人になりつつあるのではっきり言える事ですが、加齢すれば味の好みも変わる、食べる量も変わる、だから町中華のようにあっさりした味のものが、若い人が好む濃い味・ギトギト、山盛りがメインストリームになっている今でも残っているんだと思います。女性客も好みが違うでしょうし、多様性は味だけではなくて量にも顕われて来そうです。西千葉は学生街ですから当然客層も偏っていると思います。若い時は、ある程度の味なら量が決め手になる、というのも理解出来ますが、年配者相手の店だと量は二の次かな、と。ですから同じ700円でも様々な安めのラーメンというバリエーションを考える事が出来るんだと思います。ただ、基本的に言える事は団塊の世代が居なくなれば、人口減少は進んで、外食産業も支える層が確実に薄くなると言う事です。その時代にどういったラーメンが生き延びるのか、今はその実験時代、といえるのかもしれません。
Densuke
先日、らんちばさんが竹岡ラーメン・梅乃屋の値段が論争のたねになっているというような事を書かれていましたが、観光客相手・ラーメンオタク相手なら全然高くない、という視点だったと思います。しかし普通の地元の人たちにとっては、近場の美味しい店が顧客層を遠方から来る人たち相手に設定しているとしたら嫌われそうな気がするんですが。梅乃屋、行った事もないし、値段も知りませんけど、それ以外に値上げしなければならない事情もあるかもしれません。あrんちばさんの意見には賛成しかねるよう感じました。彼は 3000円超えのラーメンなども喜んで食べてますよね。もちろん、お昼に3000円とかのランチを食べている人も結構多いはずです。団塊の世代がリタイヤしてお金に困らないゆったりした生活をしている人が今の日本にはたくさん居ます。ところが、その後に続く世代はこの20年以上実質賃金が上がらない状況の中で生きているわけで、この先20年で日本も貧富の差が明確に分かれる社会に移行して、財布の中身を気にせず外食に行ける人は今後ぐっと減少すると思います。今のラーメンが一時のあだ花なのか、今後も残って行けるのか、大変興味ふかいなと思っています。
定点観測者
kei先生

ドラゴンラーメンさんの記事にある「平日も休日も人通りが少ない」状況で普通のラーメンだけ出してたら行き詰まるのは目に見えてるので、ある程度手間とコストがかかるメニューを出すのはやむを得ないかな、と思います。記事からはどれぐらいのコストをかけてどれぐらいの売上があったかわからないので正しい見解かは判断出来ませんが…。生き残っていくためにはある程度採算を考えないメニューを出さないといけないんでしょうね。

もう一点、これは論点ずれてるんですが「ラーメン食べる事に対するワクワク感」と言うのも気にする必要があると思います。
二極分化でしょうか…。
引退した一条家元が出すラーメン、直近では1000円超えてましたが、それでも食べてみたい、と思ってました。
私が子供の頃、裕福な家庭ではなかったので外食でラーメン、というのはなく家で市販の中華そば、でしたがそれでもうれしかった事を思い出しました。
sehensucht
定点観測者さん

https://smbiz.asahi.com/article/14780138

こちらですね。

読みました。安易に1000円を超えるラーメンを出すのは難しいけれど、かといって、価格を上げないとお店が立ち行かない、という厳しい現実を教えてくれますね…。

ただ、この記事に出てくる「トマニボ」は、コストと手間がかかり過ぎる「商品」のように思いますが、どうでしょう?!

高級志向に向かうなら、1000円以上もやむなし。でも、そうでないなら、使う素材やかかる手間暇をできるだけ合理的にカットして、現状維持(あるいは安く)する、という努力を続ける、ってことじゃないかな、と思うのですが…。

すごくざっくりと言えば、「再び貧しい時代に入った日本にふさわしい安くて簡素でシンプルな料理」を目指す、みたいな。もともと、ラーメンって、貧しい時代の質素でシンプルな食べ物でしたよね。そこに戻る、みたいなイメージがあります。
定点観測者
青森のドラゴンラーメンさんが廃業に至るまでの流れをネットに挙げられてます。ラオタ山本さんのサイトからたどれます。これが一般店の実情でしょうね。
定点観測者
地域特性なんかもあるでしょうね。
都内だと1000円超えのラーメンも結構ありますし、安い!って思って注文した(都内で一般的な価格帯の)ラーメンが0.75人前ぐらいの分量しかなかった、というのもあります。チェーン店で半人前の分量、と言う店もありました。

もう一点、Densukeさんのご意見の通りスケールメリットが見込めるチェーン店と仕入れ単価の削減が難しい個人店では立ち位置が変わってくると思います。

行きつけのお店なんかも、悩みに悩んで値上げを告知し、けどそこから1ヶ月ぐらい先延ばして…とか。そこまでしても値上げせざるを得ない状況があることはkei先生も十分ご理解と思います。
そういうお店って、客側も店の考え方わかってるのである程度の値上げだったらついてきてくれるでしょう。

逆に、便乗値上げがあからさまな店は客が減るでしょうけど、それは仕方ないでしょうし、大部分の個人店は便乗じゃなくやむなく、だと思います。
Densuke
確かに仰る通り、僕も750円の唐揚げに行きそうだとは思います。が、基本的な問題は実は日本の労働賃金の低さにあるのではないかと思うんです。安くて満腹になれる外食産業と言うのはドイツのディーゼルオイルが安かったのと同じで国民を黙らせる国策的なところがあるんじゃないか、と勘ぐったり、、疲れ切った働く人のために安い食事を提供する、、それは一方では素晴らしいことですが、他方では自分で食事を作る余裕も無い生活を問題にすべきではないのか、と。ラーメンだけでなく、日替わりランチを出すカフェとかでも500円程度で出しているところがあるというのは驚異に思えます。その努力は並大抵のものではないだろうと、、いつまでそういう価格設定が続けられるか、今は瀬戸際ではなかろうかと、、総てが倒れてしまいそうな気がするんですが。また、それとは別に、一部のラーメンが高級食品、デリカテッセンになっている現状にも疑問を持ちます。値段の高い食材を使えば当然1000円越えるだろうと思うんですが、僕にはそれをラーメンと呼びたくない部分があるんですよね、、強いて言えば創作料理の範疇かな、と。僕の母の学友が満州から引き揚げてきて渋谷に開いたミンミンという店があったんですが、僕が子供の時代、そこのラーメンは安くて、野菜一杯で、満腹になって、と言う単純明快なコンセプトで作られていました。いわゆる町中華ですよね。結局はこの辺に回帰するのではないかと思うんです。
sehensucht
「そうじゃないとやっていけないから」というお店があることも分かっているんです。ただ、それを理解しても、やはり1000円以上のラーメンは厳しいんじゃないかな、と。

むしろ、今使っている材料等の見直しをして、できるだけ「安さ」にこだわった方が、このインフレ時代を乗り切れるのではないか、という提案をしてみたくなったんです。

どんな事情があっても、「お客さん」は、安くてボリュームがある方に流れていくと思うんです。チェーン店であれ、企業であれ、個人店であれ。「個人店だから仕方ない」という言い訳(?)は、フリーク的には分かるんですけど、一般人からしてみれば、「しらんがな」って感じじゃないかな?!って。

それに、その一般のお客さんもまた、このインフレで苦しんでいると思います。ゆえに、1000円のラーメンを食べるよりも、750円ほどのからあげ定食を食べたいってなるんじゃないかな?って。

どう思いますか?!
Densuke
個人店と企業系、チェーン店では仕入れの量が全く異なるので同じようなものを仕入れたとしても値段が全然違うんだろうと思います。現在総てのものが値上がっていますから、1000円越えというのも、目指してやってるんじゃなくて、そうじゃないとやっていけないから、なのかな、と思うんですが、、どうなんでしょう。
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