こんにちは。
ちょっと気になっているので、ここで君に手紙を書くことにしよう。
君は今、とてもたいへんだということを僕は知っている。でも、きっと僕がそのことを知っているということは、君は知らないはずだ。だから、あてのない手紙を書くことにした。
君は、今までの人生で、一番つらい時期にいるのかもしれない。これまで普通にできたことができなくなっているんじゃないかな。きっと、一番苦しんでいるのは君自身だろうね。
悪いことをしたわけじゃないのに、どういうわけか、自分が責められる。自分がターゲットになってしまう。自分はただいいことをしただけなのに、と。どうしてこんな目に合っているのか、と。悪いのは、ヤツらなのに、どうして「僕」が、と。
でも、そういう理不尽なことがあるのがこの世の中なんだと僕は思う。
頑張って真面目に働いていても、苦しんでいる人はたくさんいるし、たいして苦労もせず、笑って暮らしているヤツもいる。苦労して報われる人もいれば、苦労するだけで報われない人もいる。生まれながらにして、一番大切な人から愛されない人もいれば、たくさんの愛情をもらう人もいる。生まれながらにして、大きな障害をもって生まれてくる人もいれば、生まれながらにして、将来が約束されている人もいる。笑うことの多い人もいれば、泣くばかりの人もいる。
人間には、自分の力だけではどうしようもないことってたくさんあるんだ。
そういうときに、自分の無力さ(力の無さ)にいじけてしまう人もいれば、そういう厳しい状況を乗り越えて、もっともっと強くなる人もいる。
今の状況をどうするかは、自分次第だ。人は、悲しんでくれるかもしれないけど、本当の意味で、助けにはならないんだ。自分で、自分の道を切り開くしかない。自分を守ってくれる人も、いつかは助けてくれなくなる。人間は誰も歳をとり、老いていく。人に頼っても、それで自分が強くなるわけじゃないんだ。今、苦しんでいることは解決されても、また同じようなことで苦しむのだから。何度も、何度も。
もちろん人に助けを求めてもいい。でも、最後は自分しかいない。最後は、自分でどうにかするしかない。そのことを忘れないでほしい。
僕は君のことを心配している。何とかしてあげたいと思っている。けれど、僕にはどうすることもできないし、何をすることもできない。何かをしたところで、君が強くなるわけじゃない。でも、応援している。頑張れって。
逃げているだけじゃダメだ。しっかり今の自分と向き合って、どうするべきかを自分で考えるんだ。人の意見も聞いてもいいけれど、それに従わなくてもよい。君が自分で答えを見つけるべきだ。
君は間違っていない。君は君を信じるべきだ。そして、闘うべきだ。君を悪く言うヤツとも、そして、弱い自分自身とも。君はもっともっと力を発揮するはずだ。君なら大丈夫だ。頑張れ。応援している。そして、君のことを心配している。
今はつらいかもしれない。けれど、そういうつらさが、また君を試しているんだ。それに負けないで、屈しないで、前を向いて、しっかり大地を踏みしめて、明日を生きてほしい。君は一人じゃない。
僕は君が大好きだ。
*これはある特定の人に向けてのメッセージです。届いてもいいし、届かなくてもいい。こういうことって、直接その人に伝えたほうがいいのかもしれないけれど、そんな度胸も勇気もないので・・・ってことで。届いてくれるかな。