『そば処東富士』。
このお店はまさにそば専門店なのだが、若葉区のラーメン通/ラーメンフリークとは実は接点がある。
この東富士のちょっと先に、「ラーメン十八番」というお店の看板がある。というより、かつてここで十八番という名前のラーメン屋さんが営業していた(閉店)。パーコーラーメンが美味しいこじんまりとしたお店だった。ここのご主人さんの息子さんが切り盛りしているのが、そば処東富士なのだ。だから、十八番のご主人さんも東富士におられる。ラーメンと東富士の意外な接点がここにあった。
ラーメンの話はさておき、ここの自慢の逸品、「かもつけ」(1050円)を食べた。
かもつけは、いわゆる「鴨つけ蕎麦」のことで、ラーメン界でいうところの「つけ麺」の発想の原点となったと思われる食べ物だ。詳しい歴史は今後調べなければならないが、きっと古くから存在する「せいろ」と温かい「鴨スープ」、これが基となって「つけ麺」が生まれたのだと思う。つい最近まで東京を中心とする関東近郊にしかつけ麺が存在しなかったことからしても、江戸の食文化の中につけ麺の発想の原点があるように思えてならない。
(またラーメンの話になってしまった・・・汗)
さて、こちらの「かもつけ」。まず言うと、めちゃめちゃ旨かった♪ スープは動物系の旨味と甘みが加わった和風スープ。そこそこのつけ麺を出すお店よりもよっぽど濃厚で、パンチがあって、旨味に溢れていた。鴨肉も惜しみなく6枚くらい入っていた。この鴨肉がたまらなくジューシーで旨い。あと30枚くらいは食べられそうだった(苦笑)
麺は表面があまりざらざらしていないタイプのそば。十割蕎麦とは違う感じの食感だった。麺にばらつきがあって、手作り感が伝わってくる。普段の習性で麺だけで食べてみたが、蕎麦粉の風味が本当に生きていた(そこはラーメンの麺とは違うところかな)
ここのかもつけ、かなりクセになりそうな旨味をもっていた。そばタレだけにいわゆるうまみ成分がたっぷり入っていて、我を忘れて食べつくしてしまった。蕎麦湯割りも素晴らしく、最後の最後までスープを飲み干してしまった。最近ラーメンやつけ麺だと、健康を気にしてスープを最後まで飲み干すことをしなくなったが、今日は止まらなかった。
いや~、超満足でした。