かつてテレビ番組の企画で生まれた人気ラーメン店、『汐留らーめん』というのがありました。その汐留らーめんの店主さんが、独立(?)して、遂に八丁堀でお店を営業するに至りました。
この竹井幸彦という名前は、その汐留らーめんの店主の若竹さんと、パートナーの荒井さんの名前を合体させたものみたいです。つまり、このお店は二人の知性・経験を融合させた新しいスタイルのお店(共同経営?)なんです。お店もこれからはシェアしながら拡大していく路線に向かっていくんですかね。一人の知恵だけでは、なかなかこの時代厳しいのかもしれません。シェアしながら、共栄共存を目指す、というのは面白く、かつ堅実な方法かと思われます。
フランチャイズやチェーン店嫌いの僕ですが、このシェアリングという経営戦略は「あり」だと思いました。なぜなら、顔がしっかり見えるから。また、実務・運営の二本柱にすることで、きめ細かいサービスがより深く展開できるから。料理を作る方は、しっかりと料理を作る環境を整えてもらいたいし、運営する方は、料理のクオリティーに対しては料理人に任せて、徹底的に運営管理したいだろうし、その両者がかみ合ってこそ、すごいパワーが発揮されると思うんです。(けど、それは小さい業種だからこそいいのであって、大きくなれば、その両者の溝は深くなるばかりです、、、汗)
さて、このお店は、八丁堀駅から徒歩3分程度です。近い! でも、(夜は)完璧に居酒屋ですね(苦笑)。ほとんどのお客さんが呑みメインで食べていました。ただ、カウンターもあり、ラーメンだけでもOKなので、その辺は問題ないです。でも、夜、このお店に行くなら、複数人で、呑みながら、ラーメンを食べたいところです。
さて、メニューです☆
凄いです。完璧に居酒屋メニューです。が、メニュー下に、ラーメンやつけ麺や油そばなどがずらりと並んでいます。居酒屋とラーメン屋が完全に融合した感じになっています。ラーメン屋で酒を提供するというんじゃなくて、居酒屋にラーメンが埋め込まれているっていう感じ。考えてみると、あまりないタイプのメニュー構成かも?!
こちらが「噂」の「鶏しおつけめん」(ミニつけめん)です。ミニサイズがあるのはとてもとても嬉しいですねー。
こちらのつけ麺も、いわゆる淡麗系に属するもの。最近は、本当に濃厚豚骨魚介を出す新店がなくなりました。僕も「またお前もか系」と言って、新たにその手のラーメンやつけ麺を安易に出すお店を侮蔑してきました(ポイントは、安易にパクるお店のみ、です。最初に作った人たちは凄いと思います)。
2011年は完全にこうした淡麗系にシフトしましたね。トレンドがシフトしたというよりは、新店の傾向が変わりました。居酒屋との接合というのも、2011年の大きな傾向だったかと思います。そして、「塩」。淡麗塩ラーメンが本当に広く行きわたるようになりました。
こちらの鶏しおつけめんは、淡麗といいつつも、何気に鶏白湯系塩つけ麺になっているんですね。でも、ドロドロでもとろとろでもない、けど、さらっともしてない、不思議なスープになっています。どちらかといえば、淡麗系と言いたくなるかな、という程度です。やや粘度もありました。
上品で、飲みやすく、心が緩く、和みそうなつけ麺でした。
こちらは、油そばです。上のつけ麺とはうってかわって、ジャンク色炸裂!と言ったところでしょうか。
もう画像の見たまんまといった油そばで、ジャンクで美味しかったです。こちらはあんまり他店の油そばと変わり映えのしないタイプというか、普通に油そばというか、そういう感じでした。
昼だと、途中で、後乗せトッピングとして、キムチを加えることができるそうなんです。(一人で来て、二杯食べているのを見て、哀れんでくれたのでしょうか、、、苦笑) このキムチを入れると、かなり「味変」しますね。面白いです。油そばの未来(?)を一瞬見れた気がしました。
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このお店、いいですねー。これは愛用したいです。八丁堀ってなかなか来られないけど、都内で飲み会っていったら、ここでやりたいなぁ。なんせ、ラーメン各種を取りそろえているし、メニューは豊富だし、駅からも近い。