そんなビッグサプライズに先立って、日刊スポーツの紙面ででかでかと一面広告が掲載された。
彼らは本気だ。これまで以上の士気を感じる。
現在の音楽シーンはかつてないほどに低迷している。誰がどんな曲を投げかけても、不特定多数のマス（大衆）の心をつかむことはできていない。最近の流行歌はとりわけ洋楽カブレのなりきれていない曲か単調なメロディーの安っぽい歌かテクニカルに偏りすぎた楽曲かのいずれかになってきている。これほどまでに低迷している音楽シーンはかつて見たことがないほどかもしれない。（最近の歌番組をみても、一回出てぱっと消える新人と、もういいよ、もうたくさんだよっていう相変わらずの歌ばかりを歌うワンパターンの元売れっ子ばかりだ）
そんな大不況真っ只中の現在の音楽シーンに一石を投じるのが、まさに今のデランジェだと思う。ヴィジュアル、楽曲、センス、セクシーさ、技術、経験、個性、自信を備えた総合的に秀でたバンドだ。主観を込めていいたいが、デランジェは僕ら団塊ジュニアを虜にしただけでなく、今の若いキッズたちをも虜にできるだけのパワーをもっている。
バンドはかっこいいんだ。
バンド文化が伝承されるかされないかは、まさにデランジェにかかっているといっても過言ではないだろう。「かっこいいバンド」、その名にふさわしいバンドはそうそういるわけじゃない。デランジェは、まさに「かっこいいバンド」であるし、それがすべてだ。
まさに戦闘開始前夜。
明日、彼らの音源を聴けると思うとなかなか寝付けそうにもない。。。
