(2015年最後の記事になりそうです!)
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世界のラーメンに目覚めて、早10年。
これまで色んな国のラーメンを食べ歩いてきました。
ドイツを基点にして、欧州各地のラーメンを食べ歩き、ハワイ、グアム、サイパンのラーメンを食べ歩いてきました。まだ中国のラーメンを食べていないので、全然胸を張ることはできませんが、それなりに食べ歩いてきたかなと思っています。
で、今回はパラオ共和国。
人口2万ちょっとの小さな国家、パラオ共和国には、実は10軒以上のお店でラーメンを食べることができます(そのリストは、パラオのラーメン特集(?)終了後に公開します)。
その中で一番気になったのが、こちらのお店、
SEAFOOD RAMEN HOUSE
です!
(ただし、ラーメンフリークの人の記事は見つかりません!)
こちらのお店は、創業10年くらい(?)だったかと思います。このお店の立ち上げには、一人の日本人の尽力がありましたが、現在は、(どうやら)フィリピン系の現地の人が運営しているみたいです。その日本人の方については、別記事で取り上げたいと思います。
ラーメンハウスは、その名の通り、ラーメンの専門店です。パラオ共和国の中では、恐らくこのお店と「中華一番拉麺」(現在、ビルの改装中で休業)の二軒のみかと思われます。
場所は、パラオの経済の中心地であるコロール(Koror)の中心にあります。WCTC Shopping Centerの近くですね。パレーシアホテルからも徒歩数分です。なので、コロールの中心のど真ん中にあると言ってもいいかなと思います。
とはいえ、店舗はかなり「老舗感」があります(つまり、古いというか、ボロいです…)。
店内に入っても、かなりエキゾチックです。アジアンな感じ? 東南アジアの住宅?みたいな感じです。でも、店舗の見た目よりは、店内は綺麗です。小さい店舗なので、少し落ち着きませんが、、、。
で、メニューです!
ラーメン各種ありました。
さらに・・
牛丼、カツ丼、豚丼も♪
親子丼も、テリヤキチキン丼も、カレーそばも…
ですが…
なんと言っても、何を出そうとも、
やっぱりやっぱり
「マングローブ貝ラーメン」
でしょう!
Mangrove Shell Ramen Shell Soup!
マングローブ貝(カブラツキガイ)は南方で獲れる貝で、パラオではご当地食材となっています。
(どうも、日本では保護しなければならない貝らしく、なかなか食べられないんだとか…)
ネットで「マングローブ貝ラーメン」と検索すると、このお店しか出てきません。
僕の希望的観測からすれば、このマングローブ貝ラーメンは、もしやパラオのご当地ラーメンになるのでは?、と思ったんです。ハワイには、「サイミン」があり、サイパンには、「SOBA」があります。近い未来、もしかしたら、マングローブ貝ラーメンがパラオのあちこちで提供されることになるかも?!、と。ま、妄想ですけど、、、汗
いったいどんなラーメンなのでしょう!?
ジャジャーン!
こちらが、パラオの中心、コロールのラーメン専門店のオリジナル、
マングローブ貝ラーメンです!!
美しい見た目でしょ!?
しかも、マングローブ貝がいっぱい!!!
スープは、ガーリックとバターの風味が炸裂する塩ラーメンです。
これ、かなり独創的で、しかも美味しいですよ。。。
日本でも、アサリやら蛤のダシのラーメンがありますけど、それに近い感じの「貝ラーメン」です。調理自体、かなりアバウトなのかな。貝の苦みもかなり出てしまっていますけど、それもまたパラオならでは、と考えると、かなり面白いラーメンじゃないかな、と思います。だって、貝ダシ×ニンニク×バターの塩ラーメンですからね。
基本的には、あっさり塩ラーメンなんでしょうけど、バターとガーリックのおかげで、なかなか攻撃的な味になっています。また、貝の渋みも加わり、毒々しさもあります。でも、これぞ、貝でしょう!って感じで。。。(日本人的には、この渋みを消してほしいところですけど、、、)。また、マングローブ貝のガーリック炒めはこちらの定番らしく、ガーリックとの相性も抜群でした。
で、マングローブ貝。
(スープから取り出してみました♪)
正直、貝って苦手なんですけど、このマングローブ貝は驚きの食感でした。なんていうか、柔らかめのグミみたいな食感で、心地よかったです。まさに「ぷりっとした食感」のグミみたいな貝で、味もさっぱりしていて、食べやすかったです。
マングローブ貝の美味しさに、もうひっくり返りそうでした(苦笑)。苦手な僕がそう思うのだから、貝好きな人には、たまらない貝なんでしょうね、、、苦笑
一般的に、これまで、パラオのラーメンといえば、「ICHIBAN=サッポロ一番インスタントラーメン」であり、お店でも、インスタントのサッポロ一番を出すお店が多かったみたいです。なので、「乾麺」が出てくるのかと思いきや、、、
ジャーン。
ちゃんとした麺だったんです。しかも、なかなかよい食感。
これまで世界各地でとんでもない麺を食べてきた僕にとっては、「いい麺じゃないか!」と断言できます。(ホント、酷い麺を食べてきました…しみじみ、、、)
なんとも、コロールにあるアジア食材店で扱う「冷凍麺」を使っているそうです。冷凍とはいえ、インスタントではない生麺を使っているんですね。日本から4000km離れた小さな島国で、こうしてちゃんとした麺でラーメンを出しているなんて!! 素晴らしいじゃないですか。
で、こちらが野菜ラーメン(醤油)。
こちらは、オーソドックスなラーメンスタイル。野菜がいっぱい入っているので、食べやすいです。
けれど、若干日本の醤油ラーメンとは違う感じがします。ちょっと東南アジアテイストっていうか。。。
どこがどうって言えないんですけど、微妙にアジアンな日本式醤油ラーメンでした。
こちらは、なんというか、普通の、無難な味わいになっていました。
チャーシューもまずまずです。海外のラーメン店のチャーシューとしては高いレベルじゃないかな。
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コロールの中心にあるラーメン専門店「ラーメンハウス」。
予想以上に素敵なお店でした。
マングローブ貝ラーメンは、ラーメンフリークの人も必食じゃないかな!?
超マニアックな人×超フリークな人には、かなり満足できるのでは、と思いました。
ローカル感も半端ないです。
お店には、店主さんのご家族の方もいて、お子さんと思われる子どもも店内にいました。コロール市内の中心にありながら、めちゃめちゃ家庭感満載、というのも面白いなぁ、と。
(異国の地でラーメンを食べ歩くのって、すごい大変です(怖いです)。が、日本では味わえないドキドキ感があります!)
営業時間等です。
日曜定休ですね。
チキンから揚げラーメンなんていうのもあるんですねー。
このお店にはまた来たいですねー。
パラオで最も代表的なラーメン専門店です。
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2015年も、ホント、いっぱい色んなラーメンが食べられました☆
みなさまもよいお年を!!!
パラオシリーズもまだまだ続きます(が、ちょっと休憩…)