Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

白石うーめんをニボニボラーメン風にした創業120年【関東家】とは?!

今回の旅の目的地は、ずばり【白石蔵王】でした!

白石蔵王(新幹線駅)には、2年半前に来てますね。

温麺処@白石蔵王のレポはこちら

この時は、新幹線駅構内のうーめん(温麺)しか食べられませんでした。この時は、「うーめんはラーメンに非ず」と直感的に思いましたが、実際のところ、一杯だけでそれを決めることはできないとも思いました。うーめんはラーメンなのかそうでないのか。そうでないなら、いったいうーめんとは何なのか?

この時に「いつかJR白石駅周辺のうーめんを食べるぞ」と思いました。

そして、2021年12月末に再びやってくることができました✨

JR白石駅前に有名な『元祖白石うーめん処なかじま』というお店があります。

まずは!と思って向かったのですが、この年末年始は休業になっていて、早速「うーめん探求」において挫折してしまいました(苦笑)。

でも、なかじまだけじゃなくて、白石市内のうーめん提供店はどこも閉まっているんです…😨 そんな大きな都市ではないし、新幹線の駅と隣接しているわけでもないので、白石駅前は閑散としていて、しーんと静まり返っているんです。

その中で、探し回ってようやく見つけたのが…

関東家

というとんでもなく面白いお店でした✨

宇随さん風にいえば、「もう、派手派手だ~🔥」って感じです。

ね、派手派手でしょ!?

なんか、どれもめっちゃ美味しそうなんですけど…

このお店はれっきとしたうーめんのお店でもあります!

店内も、派手派手ですよ~!

でも…、多分、昔は地味でローカルな食堂だったんだと思います。

メニューの書いた板が綺麗に並んでいます。これだけを見ると、ローカルな食堂ですよね。

その地味でローカルな食堂ですが、次第に派手派手になっていったんだろうな、って。

まさに、宇随天元さんそのものだ…(苦笑)

地味さと派手さを兼ね備えているのが、関東家?!

ご覧ください! このド派手なポップを!!

うーめんだけじゃなくて、なんでもござれですよ…(;^ω^)

カツ丼も肉丼も親子丼もギョウザも美味しそう…

卓上のメニュー表も派手派手だ~!

派手派手過ぎて、まともに選べない…苦笑

ん?!

「関東家120年伝承の味」の肉丼?!?!

ひゃ、ひゃ、120年?!?Σ(・□・;)

そうなんです。このお店の創業は、明治31年。つまり、1898年!!

もう、120年を超えるウルトラスーパー老舗店だったんです✨

創業120年超えのお店にして、このラインナップ…

伝統と歴史のあるお店なのに、保守的じゃない…苦笑

めちゃめちゃ、攻めてる…

もう、いったい何を食べていいのやら、、、

ここまで途方に暮れられるお店って、他にあるのかな?というくらいに…。

途方に暮れていたら、女将さんが「これがおススメよ🎵」と…

こちらの関東家で生まれたオリジナルの「カレーうーめん」ですね!

もともとうーめんも古くから出していたみたいですが、このカレーうーめんが関東家のイチオシ麺なんだとか。

それに続いて、女将さんがなんとなんとこう語ってくれたのです。

ラーメンが好きな人には、にぼし肉蕎麦がいいわね。にぼしの味を効かせた肉がいっぱいのうーめんよ

って!!!

うおおお、、、

いきなり「大当たり」じゃないですかー\(^o^)/

カレーうーめんも、にぼし肉うーめんもどっちも食べてみたい!!

でも、さすがに二つは厳しいなぁ、と。そうしたら、女将さん曰く、

なら、明日も来ればよいわ。31日の大晦日も営業するわよって!!

ひえええええ~~~(;'∀')

色々聴いていくと、ここに出ているうーめんがおススメ&人気のうーめんみたいです。

親子うーめんっていうのも、すごく気になる…

でも、煮干しラーメン好きの僕としては、もう選択肢は唯一つのみ!!

白石温麺ってそもそも何だ?!って話ですが、、、

まぁ、つまりはこういうことです(苦笑)

また、白石市の公式HPでは…


白石うーめんは、胃にやさしい思いやりが込められています。元禄年間、胃病を患う父のために息子(味右エ門)が、旅の僧から油を使わない麺があることを聞き、その製法を学び、苦心の末、小麦粉と塩水から造る麺を完成させました。消化が良く、滋養にも富んでいたことから、父親の胃病はたちまち治ってしまいました。そして、人の温かい思いやりからできたこの麺のことを「温麺(うーめん)」と呼ぶようになったのです。その後、白石城主・片倉氏の奨励保護政策もあって製法が広まり、城下を流れるきれいな水と乾いた清澄な空気が製麺に適していたことから、名産として定着しました。以来、300年余の伝統をふまえて、味・品質を磨き上げられたうーめんは、ゆでやすく、口あたりがさわやかでとても食べやすいと定評を得ています。また、工夫次第でいろいろな料理メニューが広がるのも魅力の一つです。

引用元はこちら


と書かれています。

元禄年間ということは、1688年~1704年の頃ということになりますね。まだ、あのジャン・ジャック・ルソーが生まれる前のことだ…💦 そのルソーに影響を与えたジョン・ロックが亡くなったのが、元禄の終わる1704年なので、まさにロックの時代に「うーめん」が生まれたということになります。

近代教育の歴史と同じくらい古いのが、うーめんということになりますね。

そうめんやひやむぎと似ていて、異なるのが「うーめん」です。

これを見て分かったんですが、一番細いのが「そうめん」で、次いで「ひやむぎ」で、太さ1.7mmを超えると「うどん」になるんですね!!(*又、そうめんを温かいスープで食べると「にゅうめん」になります)

こちらのサイトが参考になります

と、とりあえず「うーめん(温麺)」について理解したところで、、、

そのうーめんを使って、ニボニボで肉たっぷりにしたのが…

ジャジャーン!!!

にぼし肉うーめん

です!!

おおお、、、これは、まさに「ラーメン」だ!!??

何も言われなければ、醤油チャーシューメンでありましょう!

でも、スープをみると、「お蕎麦」のようにも見えなくもありません。

お蕎麦のような、うどんのような、ラーメンのようなうーめん?!

zoom up!

まずは、スープをずずっと…

スープを飲むと、煮干しの風味がぐわっと口の中に広がります。

「なんだなんだ?! これは、ニボニボ系にしたお蕎麦のおつゆの味?!?」

このニボニボ感はたしかに煮干しラーメンっぽい味わいであります。

ですが、油分が全くなくて、またかえしの甘さもかなり強めで、「ラーメンのスープ」っていう感じでもない?! うーめんの基本は「No fat」「Non-oil」=「無脂肪」ってことになるんですかね?!

このおつゆは、基本的に昆布や鰹節等を使った動物系OFFの和ダシとかえしがベースなんですって。そこに、煮干しのダシと煮干し粉を加えたのが、このにぼし肉うーめんのスープなんです!!

これまた、悩ましい一杯と出会ってしまいました。

「これは、ラーメンの範疇に入るのか、入らないのか?」

普通に考えれば、うどんの麺ならうどんだし、中華麺を使えばラーメンだし、そうめんの麺ならそうめんになります。でも、ここまでニボニボしたスープで、しかも大きなチャーシューがどどーんっと3枚も入っているんです。

ドライにいえば、「ラーメン風うーめん」なんでしょうけど…💦

こちらが、「うーめん」です!!

うーめんは、太さ的にはそうめんに入りますが、長さが違います。

うーめんは、基本的に「短い麺」なんですね。

短くて細い麺なのが、うーめんになります。原料は小麦粉と水と塩のみ。

短い麺なので、いかようにも使えるのがいいところかな?!

でも、こうやって見ると、ラーメンの麺にも見えなくもない?!

そうめんのようにのど越しのよいスルスル麺で、短いのでつるっと食べられます。

うん、僕はこのうーめん、大好きだな💓

ニボニボスープにもほんとよく合います!

そして、メインディッシュ?のチャーシューです!

創業120年以上の老舗店が作るチャーシューは、これまた比類なきチャーシューでした。

脂身は付いていますが、全然ファットじゃないんです。どうして?!

イメージ的には、「煮豚スライス」って感じ?!?!

余計な油分は全部そぎ落としたようなチャーシューでした。

なので、このあっさりとしたうーめんにはぴったりなチャーシューでした。

ニボニボラーメンに近いうーめんに大満足した僕は、、、

ツカレナオース!!!

ってことで、🍺をぐびぐびっと💖

旅先での🍺って、もうホントに最高ですね~~~。

🍺を飲めば、おつまみも欲しくなります。

ジャーン!!!

にしん(500円)

です!

にしんに、「がり」が付いています🎵

にしんうーめんもあるくらいですからね。美味しいに違いないだろうな、、、と。

にしんは「春告魚」と呼ばれていて、春を象徴する魚でもあります👆

にしんの煮付けって、どうしてこんなに美味しいんでしょうか…。

🍺があっという間になくなりますよ、、、(;^ω^)

このにしんの入ったうーめんも食べてみたいなぁ~~(n*´ω`*n)

嗚呼、この上なき幸福感に包まれます…

***

というわけで、、、

12月の暮れ、30日の夜に念願の「うーめん」を白石で頂くことができました。

実は、ここに来るまでに、10軒ほどのお店にフラれているんです。

年末に開いているお店がなさすぎて、心折れそうになりましたもの…。

でも、そのおかげで、この素敵過ぎる関東家に出会うことができました。

しかも、ここまで「ラーメンかよっ!」って思ううーめんが食べられるとも思っていませんでした。ニボニボうーめんに、チャーシューたっぷり。面白過ぎるうーめんでした!!

この120年の歴史の中で、二度ほど、店舗は変わっているそうです。

上の写真が創業した時の店舗らしいです。

そして、別の場所で、下の写真の店舗で営業を始めて、現在の店舗に至る、と。

明治時代から続く老舗店だけあって、その歴史もとっても長いです。

きっと、色んな事があったんだろうなぁ、、、って。。。

あと、この関東家は、夏にこそ本領発揮のお店かもしれません。

こんなにバリエーション豊富な冷やしうーめんがいっぱいなんです!!

個人的には「冷やしスタミナうーめん」がとっても気になりました。

夏にもここに来たいなぁ~~💖

今気づいたんですが、「白石城温麺御膳」というのもあったんですね。

白石城もホントに素敵でしたね~~😂

関東家の魅力や素晴らしさについて書かれた冊子もおいてありました。

ホント、「『関東家』のメニューには、外れがない」という感じがします。

それだけじゃない。

老舗店なのに、イノベーティブというか、刷新的なんです。

120年の老舗店ならバリバリの保守店でもいいはずなのですが、、、

老舗店にありながら、攻めの姿勢を貫くお店!って感じがして、素敵です。

お店の前はこんな感じです。

駐車場は店前に三台分ありました。

他にも駐車場があるって言っていたような…(失念)

2021年12月30日の夜の中町・長町商店街はこんな感じです。

お店もほぼ全て開いておらず、人ひとり歩いていませんでした…😢

地方の中小都市の駅前エリアに行くと、こういうリアルに度々直面するんですよね。

そんなこんなで、2021年年末のゲリラ旅一日目、無事に終わりました。

今回はうーめんってことで、

しっかりAmazonでも売っています👆

温麺って、家に常備しておくといいかも?!?!

細くて短い麺が特徴的なんですよね~。

そうめんでもひやむぎでもうどんでもない「うーめん」。

是非一度食べて頂きたいですね~~~\(^o^)/

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