ラーメンツアー二杯目は、今千葉ラーメン界の話題となっている「ラーメンあや」。
前回はちょっと辛口で書いたけれど、しっかりとここのラーメンの本質を見極めたい。批判するなら誰でもできる。だけど、ここのラーメンがいったいどんなラーメンなのか、それをしっかりと理解したいのだ。
今日は、二人で、通常のラーメンと汁なしラーメンの二品を注文。限定30杯の牛スジラーメンは完売。
通常のラーメンは、前回の野菜ラーメンとは違って、油少なめのややおとなしい醤油の味が際立つラーメンだった。こちらのラーメンを食べて、はっきりと確信した。「ここのラーメンは、根本的に二郎にあらず」、と。むしろ、昔ながらの中華そばを店主さんの手で独自のアレンジを加えたものだ、と。(二郎系の定義も最近は広範囲にわたっているので、一概に違うと言い切れない部分もあるが、スープに関しては違うとはっきりと言えると思う) 醤油の風味がとても強いものの、僕らの身近にある醤油ラーメンのスタンダードを真面目に再現したラーメンなのだ。背脂も入ってないし、二郎系に特徴的な強烈なパンチもそれほど強くない。あやのラーメンはあやのラーメンなのだ。
汁なしラーメンの方は、それなりに二郎を意識した作りになっている。オープン当初からあるので、後々になって加わったメニューではなさそうだ。二郎系ではないとはいえ、それなりに意識しているんだろうな、ということは伝わってきた。こちらの汁なしラーメンはなかなかの出来だったと思う。
ここのご主人さんは、もともと和食の職人さんだったようだ。で、まかないで牛スジのダシで作ったラーメンが好評で、多くの人からの支持を受けて、ラーメン屋さん開業となったんだとか。もともとは、牛スジラーメンを看板にしたラーメン屋さんにしようと思っていたんだけど、野菜ラーメンが二郎に似ているという感想が多く、また幾つかの理由が重なり、野菜ラーメンを中軸にすえることとなったのだそうだ。だから、二郎系を目指して始めたラーメン屋さんというよりはむしろ、当初のねらいに反して、まわりから二郎系と言われたこともあって、そういう方向性に(なんとなく)なってきた、というのが事の真相のようだ。この話を聞いて、なんかちょっとラーメンあやが身近に感じるようになってきた。今度は、牛スジラーメンを食べねばならぬ・・・