今、千葉ラーメンフリークの間で話題になっている新店がこちらの「ぼのぼの」です。
東金市東金128-2 火曜OFF、11:30~
こちらのお店、かなりユニークですよ。
店名の「ぼのぼの」は、息子さんである2代目(?)が小さい頃に読んでいた漫画のタイトルなんだそうです。そこから取ったそうです。その息子さんというのは、僕と同じ世代の人で、店主さん(1代目)は、まさに団塊世代の方。気さくな奥様もその世代の方で、とてものりのりの方でした。
店主さん(1代目)は、ずっと料理人だったそうです。そして、横浜で15年ほど、ラーメン店で働いてこられたそうです。なので、キャリアはたっぷりの方ですね。で、こちらにやってきて、今年、遂に念願の個人店、「ぼのぼの」を開業させた、というわけです。「どうして千葉ですか?」と尋ねると、よく分からないそうです。こちらの出身の方ではないそうで。故郷は、山形、大分とおっしゃっていましたかね。千葉の方ではないそうです。
で、息子さんも同じく、このお店で働いているということみたいです。
しまった… ラーメンのメニューの写真を撮るのを忘れた…涙
こちらのイチオシは、なんといってもラーメン(650円)ですね。塩ラーメンも人気なんだそうです。個人的には、塩つけめんが気になりましたが、、、 ここは渋くラーメンを注文しました。それから、あかもちゃん(赤い=辛い、もやし、チャーシューの融合語)と餃子も注文しました。
ラーメンは、まさに横浜!と言いたくなるような濃厚とろとろの豚骨醤油系ラーメンでした。イメージ的には、やや家系よりのラーショ系ラーメンですね。あるいは、ラーメンショップと家系ラーメンの間くらいの味? いや、家系と横浜ラーメンの間くらい? そんな感じのラーメンでした。
濃度はかなり高く、ヘビーな印象を受けました。濃厚横浜豚骨醤油、まさにそんな感じですね。単純に美味しいです。麺は酒井製麺のものではなさそうですが、それがまた新鮮でよかったかな、と。
イメージ的には、王道系(柏とは無関係に)。これぞ、横浜!という、そういうラーメンでした。なので、この周辺で、こういうラーメンが食べたい、こういうラーメンが好き!という人には、重要な選択肢になりそうですね。
ただ、千葉にも、横浜豚骨醤油~家系ラーメンを提供するお店がいっぱいあります。この界隈にも、それなりにあると思います。その中で、このお店が、どこまでお店の存在感を示せるのか、そこに今後のカギが隠されているように思います。美味しいラーメンだとは思うのですが、「ぼのぼのらしさ」みたいなものはあまり感じない、というのが率直な僕の印象です。おそらく90年代だったら、これだけで「個性」が示せていたと思うんです。が、10年代になり、「家系」「横浜系」というだけでは、「個性」にはならなくなった気がします。
今後のこのお店で僕が期待するのは、この味(父の味)に、息子さん(2代目のセンス)がどのようなエッセンスを加えるか、ということですね。先日、佐原の皐月のレポでも書きましたが、世代交代における弁証法的止揚がどう起こるか、それがこのお店の一番の優先課題だと思われます。
1代目と2代目の融合がうまく起こったら、ものすごい面白いラーメンが生まれるような気がします。おそらく僕ら世代は、家系ラーメン的な豚骨醤油ラーメンをよく食べています。そして、それ以外の新しいラーメンも食べています。新しい感性とお父さんの技術がどう融合するか、そして、どう「ぼのぼのらしい一杯」を作るか。
これはこれで、ものすごい期待したいところですね。
餃子は、意外にも上品で本格的な身たっぷりの餃子でした。
あかもちゃんは、まさに酒の肴!という感じでした。
ラーメンに入れても、また美味しいサイドメニューだと思います。
こんな感じです♪
あかねちゃん(赤いねぎチャーシュー)も気になるところです。
なんか、木更津のばくばくと被るんだよなー(苦笑)。。。
内房のばくばく、外房のぼのぼの、そんな時代が来るかも!?