昨年、僕が最も感激した千葉のお店の一つがMASTERPIECEでした。その頃は、勝浦駅前にありました。が、その後、こちらの大原/浪花に「ラーメン専門店」として出店。その後、こちらに完全移転しました。現在は、MASTERPIECE=大原/浪花です。
国道128号線沿いにあるので、すぐに分かると思います。大原を超えて、浪花に向かうその途中にあります。
この界隈で言えば、主要道路沿いということもあり、駅からは遠いですが、立地としては悪くはないのかな、と。いや、かなり大変な場所ですよ。けれど、この界隈で言えば、悪くはない場所かな、という感じです。都内や千葉市内の事情とは全く違いますからね。ただ、こちらは車社会ですから、車があれば、アクセスはかなりシンプルで行きやすい場所だとは思います。
ということもあり、もうすっかり人気店ですね。次から次に、いろんな世代のお客さんがやってきます。地元の人かな。地元の人にしっかりと受け入れられているみたいです。いやー、嬉しいですね。単純に。僕の基本的セオリーとして、「ラーメン屋さんは、どこにあるかが問題ではなく、どんなラーメンかが重要だ」、というのがありますが、このお店はまさにそのセオリー通りに、場所のハンディーをぶっ壊して、お客さんを集めているように見えました。
さて、メニューです。
このお店、基本となるラーメンが実にいろいろありますからね。選ぶのが大変。
しかし、さらに注意深く店内を見渡してみると、、、
…さらに新メニューがどーんとずらり。。。 中華そば、酢醤油ラーメン、塩ラーメン、黒勝浦タンタンメンに、味噌勝タン(なぜこっちは省略形?)、さらに、新勝タンつけ麺までも。。。ひゃー、どうすりゃいいんだ? 何を食べたらいいんだ? なかなか、頻繁に来られない場所ですからね。凄い迷います。
というわけで、散々悩んで、黒勝浦タンタンメンと中華そばに決めました。
見てください!このド・インパクトなヴィジュアル。真っ黒いラーメンです。まさに、黒いラーメンです。この黒さは、マー油なんですね。そういえば、「なんつッ亭」も真っ黒いラーメンで、大注目されましたね。黒いラーメン、しかも、味的に勝浦タンタンメンという。。。
スープの表面は黒いですが、表面だけで、中は茶濁スープになっています。醤油タレに、MASTERPIECE自慢の濃厚スープ、そして、ラー油、その上で、さらにマー油がのる、という、まさに「これでも食らえ系」(苦笑)のタンタンメンになっていました。もう、これ、タンタンメンじゃないでしょ。もともと勝浦タンタンメン自体がタンタンメンじゃないですが、もう、ここまでいくと、MASTERPIECEの完全オリジナルBLACK NOODLEですよね。とにかく、カッコイイ。ラーメンにカッコイイっていうのもなんですが、とにかくカッコイイとしか言いようがないんです。
お味は、とにかく強烈です。完璧マニア向け仕立てになっていますね。すっかり有名店になりつつあるMASTERPIECEですが、マニア路線への傾向は捨てていませんね。しかも、「マー油」ですからね。店主さんのある種の強い思いが生かされているように思えました。これ、都内で出したら、かなり話題になるだろうな。でも、MASTERPIECEには、この地で暴れまわってほしいので、それは不問にしましょう。
ここまで、ブチ切れていると、こちらは何も言えなくなりますね。だって、とにかく楽しく遊んでいるんだもん。「やり過ぎだろ?!」と思うほど。ある種ね、見ようによっては、「バカだろ?これ?」って言えると思うんです。だから、僕は好き。こういうバカやっているラーメンって、面白いから。
一つ、僕がリクエストするとすれば、トッピングですかね。ヴィジュアルはすっごくいいので、無理な要求かもしれませんが、お肉が欲しいところです。ここまでがっつりですからね、もしかしたら肉はいらないかもしれません。が、肉があるともっと勢いよく食べられるかな、とちょっと思いました。僕的には、チャーシューじゃなくて、スープの中にバラ肉が入っていると嬉しいですかね。でも、そうすると、勝タンじゃなくなるか。。。
スープはこんな感じです。そんなにドロドロっとはしていません。やや濃厚なこってりスープという感じです。でも、あっさりラーメン好きな人からしたら、相当濃いスープかなとも思います。
続けて、中華そば☆
MASTERPIECEで、まさか、普通の中華そばが食べられるとは、、、(苦笑)。
その名の通り、オールドスタイルの醤油味の中華そばでした。こう書くと語弊があるかもしれないけど、MASTERPIECEではありえないくらいに普通の中華そばでした。つまりは、ここのメニューとしてはかなりの異端。それくらい、普通の中華そばでした。
この中華そばは、いわゆる地元の普通の人向けに作られたラーメンなのかな、と解釈しました。やっぱね、普通の人は、こういうラーメンを求めていたりするわけですよ。マニアックなラーメンを求めるのは、若者と、フリークだけだと思う。一般の人にとっては、やはりこれが中華そばなんだろうな、と。
ただ、それでも、ハイレベルな普通の中華そばはあります。メニューが多いお店なので、なかなか大変でしょうが、この中華そばも、是非ブラッシュアップさせて、誰もを唸らす中華そばにしてもらえたら、素敵かなと思いますね。
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今回は、創造性溢れる新作と、どこまでもほっとさせる中華そばを頂きました。
*ずいぶん前の記事になってしまいました。