福井滞在三日目、
遂に、ミニラーメンツアーを敢行いたしました。
しかも、レンタルの自転車で♪
福井市内のあちこちにレンタル自転車のスポットがあって、便利です。
福井市内はどこまでも平らなので、自転車にはうってつけです。
しかも、どの自転車も「電動自転車」で、めっちゃ快適なんです。
さて、、、
一軒目は、創業40年の福井の名店、
越前中華
です。
この名前からして、素敵ですよね。(分かる人には分かる♪)
キャッチフレーズは、
「福井のラーメンをめざして」!
結論から言えば、僕的に、「福井最高峰のラーメン」でした。
福井も、他県と同様、首都圏(ないしは大都市圏)のラーメンがどどっと押し寄せてきていて、侵食されている印象は否めません。今や、どこにいても、「家系」「二郎系」「鶏白湯系」「ニボニボ系」「煮干鶏白湯系」などなど、都市部で流行りのラーメンを真似しただけ(というと言い過ぎですけど)の新店が幅をきかせています。
地方のラーメン店が活気づくのは嬉しいことだけど、都市部のラーメンが地方を侵食するのは、あまりよろしくない。
そんな中、こちらのお店は、30年もの間、「福井にラーメンを!」というコンセプトで研究を続け、今なお、福井のラーメンの可能性を模索している凄いお店だったんです。
なので、「福井に来たら、まず越前中華に行け!」です。(こういうことを言ってくれるブログとか記事とかが欲しかった…)
もちろん、味の嗜好は人それぞれだし、ここのラーメンが万人に受けるとは言えないけど、「もっとも福井のラーメンらしさ」(?)を感じることのできる老舗&人気ラーメン店であります。そこは間違いありません☆
店内に入ると、細長いカウンターの席が奥に広がっています。そこに50代~60代くらいの店主さんとその奥さん(?)が二人で切り盛りされていました。店主さんは、とても実直に丁寧に調理されているお方でした。地方の老舗店にありがちな「頑固親父系」ではありません(が、ある意味で、ある一面で<頑固>なんですけどね♪)。
聞けば、現店主さんは二代目らしいです。もともとはラーメン屋さんをやるつもりはなかったらしいですが、創業者のお父様に強く勧められ、逃げられなかったとか、、、(;´・ω・)
でも、やるなら、味を極めたい、と、研究を重ねてこられたみたいです。
メニューは撮影NGでした(;;)
(他のお客さんが写されないための配慮!?)
基本的にはラーメンのお店ですが、定食類も売っていました。
もちろん、僕は「中華そば」を頂くわけですが、、、
「もやし中華」というのも気になるなぁ、、、(;´・ω・)
ジャジャーン!!!
来ましたー!!
越前中華の中華そば(580円)
凄い!!
美しくて、かつとてつもなく美味しそう。
さりげなく、こんな写真も♪
いいでしょー!?!?
たまらないヴィジュアルですよ。
福井オリジナルのラーメンを求めて30年なだけはありますよ。
味的には、とてもやさしいライトな魚介系の白湯ラーメンですね。
見た目は濃厚なんですけど、あっさり白湯なんです。
ライトで、ふくよかで、わずかにマイルドで、コクと旨みが溢れた中華そば。
なんと、こちらのスープ、寸胴からスープを取り出して、こし器でスープを漉していたんです。
徹底的にこだわっていますよ、、、(;´・ω・)
はっきりと煮干しの風味も感じられます。
煮干しだけじゃなくて、もろもろの乾物が使われているそうです。
zoom up!
本当にお美しい!!!
トロトロ半熟煮玉子の上には、タレもかかっていたりします。
作る行程も複雑でした。
見ていて、ドキドキするくらいに手間をかけていて、ビックリでしたね。
煮玉子の上に、タレをかける瞬間は、思わず息を飲みました。
でも、驚くのはスープと煮玉子だけじゃないんです。
麺も凄かった。
店主さんが麺に手を伸ばした瞬間に確信しました。
「ここの麺はタダモノじゃないぞ…」、と。
なんと、自家製麺で、北海道で麺の作り方を直接学んできたんだとか。
凄くないですか!?
店主さんが麺を茹でる前に、わずかにこねたんです。
その麺の触り方に、麺へのこだわりと愛情を感じました。
また、チャーシューは、二枚でちょっと味が違う。恐らく味の沁みたチャーシューとフレッシュなチャーシューの二種かと思われます。チャーシューを入れる容器が違ったので、おそらくは「時差」があるのでは、と。
メンマもこりごり。これもこれで、完璧なメンマになっていました。
***
福井のラーメンをめざして…
こちらのお店のラーメンをリスペクトして、それを広める人の力が必要だ、と感じました。
福井は、ある意味で、都会的な状況になっているのかもしれない。いわゆる「権力となるお店」がなくて、色んなタイプのラーメンが混在していて、「統一的なローカルなラーメンのイメージ」がない…
ゆえに、多様ではある。
だけど、それゆえに、「福井のラーメン」というシンボルを提示できない。(勝浦タンタンメンでいえば、「江ざわのタンタンメン」のようなものがない)。
ただ、江ざわが江ざわになったのは、そのフォロアーがいっぱいいたから。そういう意味では、こちらのお店にも「フォロアー」となるお店の存在が必要不可欠。…けど、そればかりは、、、難しいところです、、、
次のお店はこちらのお店とは完全に真逆のベクトルの老舗店。
見た目は昔ながらの中華そばなのに、とんでもなくファットで、凶暴で、スープが飲めないという…
この道をチャリで駆け抜けていきます!
乞うご期待!!