神田 にやってきました!
東京駅のすぐお隣の神田駅です。
神田界隈のラーメン屋さんも、もうずっと昔から食べ歩いています。
が、この神田に、「名前のないラーメン屋さん」があることは知りませんでした。
「名前のない(nameless)」という言葉にこだわりをもつ僕としては、気になります。
…
そのお店は、神田駅の高架下にありました。
お店の名前はないのですが、一応、
『無銘』
と呼ばれています!
このお店、もう11年も営業を続けているお店なんですね…。
なんか、一度このお店のことをどこかで知って、行きたいとは思っていたのですが…
そのまま、時間だけがずるずると過ぎていきました。
そして、遂にここに来ることができたのです!!
このお店には、看板やのぼりなどは一切出ていません。
暖簾に書かれた「麺」という文字だけが、唯一の手がかりです。
それと、このお店は「中休み」がないんです。
なので、昼と夜の時間を外せば、すんなりとスムーズに食べられるんです!
行列が死ぬほど嫌いな僕としては、これはとても助かります。
この日も、15時半くらいに来て、すんなりと着席できました。
こちらが券売機です。
こちらの看板メニューは二つです。
①熟成練り醤油らーめん(850円)
②塩らーめん~トリュフオイル掛け~(900円)
この二つ、どちらも店主さんの自信作なんですって!
まずは、①の「熟成練り醤油」入りのラーメンを頂きましょう。
これがもうすごいヴィジュアルなんです!!
あと、トッピングで一番人気?の「ゆでキャベツ」も付けます。
ネットでこの熟成練り醤油~を見ると、みんな、キャベツトッピングをしているので…
こちらの熟成練り醤油~は、最初は「鶏ベースの塩味」なんですって。
で、途中で「練り醤油」を混ぜ合わせていくことで、「醤油味」のラーメンに変わるんです。
塩スープが醤油スープに味変する、というギミック、、、
こういうのって、ワクワクしますよね~~\(^o^)/
…
ってことで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、神田の無銘で人気の一杯、
熟成練り醤油らーめん
です!!
注:この画像のは「茹でキャベツ増し」になっています!
ひゃ~、美味しそうです美味しそうです!
キャベツの上に乗っているのが、「熟成練り醤油」ですね。
これ、古いラーメンフリークさんなら「きら星」を思い浮かべるんじゃないかな?!
もともとラーメンフリークだった星野さんが創った「カツオ餡」乗せのラーメン。
このきら星の「カツオ餡」を更にブラッシュアップさせた感じかな?!?!
そこに、大量のレタスと、辛トマネギと、チャーシュー、海苔が入っています。
なかなか豪華でデラックスなヴィジュアルです!!
別アングルで!!
手前右手に見えるのが「辛トマネギ」です。
元イタリアンシェフだった店主さんのオリジナルのトッピング…かな?!
その名のとおり、トマトとネギの辛い和えもの、ですね。
緑と赤と白(スープ)、つまり「イタリア国旗」を表象させる色合いですね。
イタリアンとラーメンの融合をどこかで目指しているのかな?って。
zoom up!
てんこ盛りのキャベツと、そして「熟成練り醤油」。
これがもう、なんとも魅惑的というか、遊び心満載というか…。
「いったい、どんなラーメンなんだろう?!」って思わせてくれます。
ありきたり感はないですし、既視感もありません。
こういう「すこし変わったラーメン」って、ホント大好きだな~(#^.^#)
最初のスープは、こんな感じです。
鶏白湯ベジポタスープに塩を加えただけのシンプルな塩鶏白湯スープ。
「ベースのスープはかなり薄味です」と券売機に書いてありましたが…
いえいえ、そんなことはありません!!!
このスープだけでも、しっかり旨みやコクが感じられます。
今年に入って、「旨みを一切排除した淡み味のラーメン」や「醤油も味噌も塩も使わないダシ味ラーメン」を食べたりしているので、この塩鶏白湯スープなら、薄味どころか、旨味たっぷり!って胸を張って言えます。
もし、このスープで「薄いよ~」「旨くないよー」っていう人がいたら、その人は、スープを疑うのではなく、自分自身の舌を疑った方がいいかもしれません。もしかしたら、もう「相当、濃い味」じゃないと、「美味しさ」を感じられなくなっているかもしれませんよ。それを、スープの方に責任を押し付けるのではなく、自分自身の舌の方に責任(「美味しくないと思う根拠」)を求めた方がいいかもしれません。(余計なお世話ですが…💦)
とはいえ、ラーメンとして考えると、たしかにスープ自体、(味というより、印象の)「弱さ」を感じなくもありません。
コース料理じゃなくて、一杯のラーメンだけで完結する料理なので、「抑揚」や「ダイナミズム」も、その一杯だけで作っていかなければいけません。
そこで、店主さんが考え付いたのが、「熟成練り醤油」だったのでしょう。
麺はこんな感じです!!
極太のやや縮れた平打ち麺、、、ですね?!
この麺も、すっごくいいですね~(カネジンあたりの麺かな?!妄想)
わしわし食べる感じの麺で、とっても躍動感のある麺になっていました。こういう麺、みんな好きだよね?!っていうメッセージがどこからか聴こえてきました。
塩白湯スープと一緒に食べると、やや麺の方が強いかなぁって思いました。
が、これはこれで美味しい「ベジポタ風塩白湯ラーメン」として完成されています。
量も結構あって、食べ応えもしっかりあります!
食べ進めていくうちに、徐々に「熟成練り醤油」がスープに溶け込んでいきます。
鶏白湯塩スープが、徐々に、味わい深い芳醇な「熟成練り醤油スープ」に変わるんです!
うん、これ、やっぱり「きら星」のラーメンにすごく類似した味変パターンだなぁって思いました。(15年くらい前に、きら星のラーメン、すっごく話題になったよなぁ~って、思い出しました)
こちらの無銘のラーメンは、「塩白湯ラーメン」から「魚介系醤油ラーメン」に変わるんです。
味が変わるだけじゃなくて、スープの重さ・重厚感も増していきます。
それに、もやしじゃなくて、キャベツのトッピングっていうのが、やっぱいいですね~。
好き嫌いは分かれそうですけど、僕はこの茹でキャベツトッピング、好きだなぁ~💓
そういえば「きら星」のラーメン・つけ麺にも「キャベツ」が入ってましたよね?!
うん、やっぱり、店主さん、「きら星」のラーメンから影響を受けたのかな?って。
あと、塩ラーメンが醤油ラーメンに変わるっていうアイデアは、福島駅エリアにある「丸信ラーメン」にも通じるところがあります。店主さんは知らなかったみたいですが、僕的には、「丸信ラーメン」のあの「塩から醤油へ」の変貌ラーメンを思い出しました。
チャーシューは、ほろりと崩れる感じで、柔らかくて、とろける感じでした!
最後は、卓上調味料で、2回目の味変!!
いや~、これもまたすっごくいいです!!!
最後の最後まで楽しく美味しく感動をもって食べることができました。
…
食べ終わった後、店主さんに「いかがでしたか?」と聞かれたので、「すっごくとっても美味しかったです!」って伝えました。
そうしたら、「そうですか。あまりいいことは言われていないので…」とポツリ一言。「えええ?! 忖度もお世辞も抜きに、すっごく美味しかったですよ!」とお伝えしたら、少し嬉しそうな表情を見せてくれました。
ええ、度を越えた(国境も超えた)ラーメンフリーク&ブロガーとして、心底「すっげー、面白れー!😊!」って思いました。味が旨いのはもちろんのことで、「遊び」や「仕掛け」や「意外さ」がいっぱいあって、めちゃめちゃ楽しく美味しく頂けましたもん。
イマドキじゃなくて、店主さんの作りたいラーメンをオリジナルに作っている感じがして、すごくよかったです。時代に迎合しないで、でも、本当に面白くて美味しいラーメンを作っているんだなぁって思いました。
***
というわけで、、、
神田にある名前のない『(無銘)』の初レポをお届けいたしました。
このお店も、本当に素敵で個性的で我が道をいくラーメン店だなぁって思いました。
神田というラーメン激戦区で11年続けてこられたお店です。実力もセンスもあるお店だからこそ、生き延びることができているんだと思います。
何よりも、「他に似たようなラーメンがない」っていうのが、やっぱり最大の価値なんじゃないかな?!
花の都大東京には、数えきれないくらいのラーメン店があるわけで、、、その中で、「似たようなラーメンがない」って、すごいことじゃないですか? 「家系」やら「二郎系」やら「濃厚豚骨魚介系」やらと、類似品・類似店がいっぱいひしめき合うジャンルのラーメンは、い~~~っぱいあるわけです。
でも、名前のないお店で、しかも、類似のラーメンがどこにもない、っていうのって、すごくワクワクするし、楽しいし、そして、ホントに美味しいし、、、
時代的には、そんなに話題になるお店じゃないかもしれません。が、話題にならないことが、ダメなお店の理由にはなりません。話題にならなくとも、このお店を愛する人がいっぱいいて、ここのラーメンを食べたい!と思う人が(お店の営業を続けるくらいに)いてくれるのであれば、最高じゃないですか。
僕が「つくる」のは、ラーメンじゃなくて、本ですけど、僕の本も、類似書のない本を出し続けています(苦笑)。書店からも「置き場所に困る」と言われるほど…💦 まぁ、ニッチな本ばかりなので、売れることはありません。が、僕的には、すっごく満足しているし、いつか、分かってくれる人の手に渡ってくれたら嬉しいなぁって思っています。
模倣自体は否定しませんし、誰だって、どこかの「模倣」から始まります。
が、その「模倣」に留まっていたり、その「模倣品」に少し手を加えただけの「続模倣品」でしかなかったりするのって、なか、僕的には嫌なんですよね、、、
どうせやるなら、「唯一無二」がいいんです。
この『(無銘)』は、まさにそんな「唯一無二の名前のないラーメン屋さん」かなって思います! お店の敷居自体は高くないと思うので、是非是非、一度行ってみてください!!
あと、女性のお客さんでも安心して食べられると思います!!!
ホントなら、「四種類のつけ麺」というのもあるんですって。
ただ、今は、提供を中止しているみたいです。
>このレポ、とても詳しくここのつけ麺について書いてあります!
(やっぱり「ブログ」が一番、見ていて、参考になるんだよなぁ…)
今回は断念しましたが、ここの「肉めし」「味めし」もいつか食べたいなぁ。
でも、近々、ここの「塩らーめん」を食べに、また来るんだ!
こういうお店を応援しなきゃ!!!ってね。
お店は、こんなところにあります。
まさに、JR線の高架下にある店舗、ですね。
こういう高架下のお店って、なんか魅惑的なんだよな~~😊
ここですね。
近くには、人気店の「カラシビ味噌らー麺鬼金棒」もあります!
このお店もまた、「カラシビ系」を世に広めた個性派の実力店ですね。
神田はやっぱり、ラーメンの街、ですね~\(^o^)/
…
イタリア料理店の絶品ラーメン!?
ラーメンとイタリアのヒップホップ?!
イタリアンとラーメンの可能性はまだまだ無限大?!