いよいよ、八丈島ラーメン巡りもFiNAL!
最終日の最後に、僕が向かったのは、
八丈島の名店『あそこ寿司』のすぐ近くにあります、
宝来軒
であります!!
宝来軒は、1973(昭和48)年創業の老舗の中華食堂です。
今年でなんと、創業50周年!!!✨
🌸おめでとうございます🌸!!
この小さな暖簾がなんとも素敵です😂
この宝来軒は、50年前にもう亡くなられた店主さんが立ち上げたお店で、、、
なんとなんと、千葉・船橋の【宝来軒】で修業された方だったんですって。
もう今は存在していないみたいですが、船橋のお店で修業され、そして八丈島に戻って、50年前に開業したんですって。(もう、これを聴いて、テンションが上がらないわけがありません!)
で、ご主人が亡くなった後は、奥様が宝来軒の味をずっと守り続けているんですって。
しかもしかも、奥様は、正真正銘の千葉人で、勝田台に住んでいたんですって!!
創業50年の八丈島の老舗の宝来軒は、店名も、店主さんも、奥様もみんな千葉にゆかりがあったんです。
千葉のラーメン好きとして、ここに来れて、本当によかった!!!😂
メニューを見てみましょう!
「八丈島の皆様に愛されて半世紀」って書いてあります。
50年といえば、本当に半世紀、、、。
昭和の食堂のお料理がずらりと並んでいます。
下の方を見ると、、、
八丈島名物くさや(1000円)
の文字が!!!
そう、八丈島といえば「くさや」ですよね!!
これまで、一度も食べたことのない「くさや」。
これ、食べないわけにはいかないでしょう。
最後の最後に、「くさや」、挑戦してみます!!!
いけるのか? 食べられるのか?? 大丈夫か???!!!
で、裏面を見ると、、、
ありました、ラーメン!!
分かりますかね?? 醤油ラーメン、一杯、400円ですって!!Σ(・□・;)
チャーシューメンでも、600円っていう、まさに「昭和プライス」であります。
カレーラーメンなんかもあって、こりゃ、一度じゃ絶対に語れないお店ですわ。
でも、僕が最初からお目当てにしていたのが、、、
明日葉ラーメン(600円)
であります!!
最後の最後に、やっぱり「明日葉」のラーメンで〆ないとね👆
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
明日葉ラーメン
+くさや(!)
です!!
まさか、僕の人生において、ラーメンとくさやを一緒に食べる日が来るとは…😂
48年生きてきて、人生初の「くさや」、ドキドキしますね~。
でも、まずは、ラーメンから!!
こちらが、明日葉ラーメンですね。
この宝来軒では、明日葉が練り込まれた麺を使用していて、明日葉ラーメン、になっているみたいです。
スープは、クリアなうっすら白濁としたスープになっていて、どこか緑がかっています。
で、、、
スープを一口飲むと、、、
「うおお、、、なんだ、この君津系を感じるライトなとんこつスープは?!」
って思いました。
なんとなんと、このスープ、豚骨スープだったんです!!!
思わず、女将さんに聴いてしまいました。
「八丈島で、養豚ってやっているんですか??」、と。
そうしたら、、、
「昔はね、八丈島でも、養豚してたのよ。だから、昔は、豚肉を買うと、骨はただでもらえていたのよ。でもね、養豚していた人が亡くなっちゃって、島から豚はいなくなっちゃったの。だから、今は全部空輸でね、高くて高くて…。また、養豚してくれる人がでてきてくれたら、いいんだけど…」
と教えてくれました。
そうか…。昔は、八丈島でも、豚を育てて生業にしている人がいたんだ。でも、亡くなってしまい、豚を育てる人がいなくなっちゃったのか。。。
僕は更に聴きました。
「今、若い人が、豚を育てる!って言って、動いてくれたら、嬉しいですか?」
そうしたら、、、
「そりゃ、そうよ。昔は、ここでも豚が育ってたんだから😊」
って!!
ただ、養豚場をするには、土地も必要だし、資金も必要だし、スキルも必要だし、何から何まで必要になるわけで、そう簡単に養豚場なんてできるわけありませんよね。
でも、誰かが豚を育ててくれなければ、ラーメンもなにもあったもんじゃないですよね。
それこそ、国がもっともっと「地方創生」のために、若者たちに、地方でのびのびと生き生きと働ける環境を与えてあげてほしい、と思うんです。都会のゴミゴミとしたところで息を殺して生きるのではなく、こういう自然いっぱいのところで、生き生きと若者たちが働けるようになることを、目指してくれないかな?!
国だけじゃなくて、民間の人も、例えば土地の所有者たちも、若者たちのためにもっともっと「土地」を解放してくれないかな? 土地がなければ、養豚、養鶏なんてできないわけで、、、。
そんなことを考えながら、ここの「ライトな豚骨スープ」を味わいました。
ここのスープは、塩ベースですが、全然しょっぱくなくて、すごく淡い味わいでした。50年以上前に、船橋の宝来軒で出ていたスープの味も、こんな感じだったのかな??
麺はこんな感じです!!
来ました来ました!!
明日葉が練り込まれた八丈島オリジナルの麺です。
この麺もまた、明日葉の独特な香りを感じる麺になっていました。
量的にも、ホント適量というか、ほどよい量で、この日の昼、2軒目の僕としては、ありがたい限りでした。(ただし、お腹いっぱい食べようと思ったら、もう一品は頼みたいところです!)
チャーシューはこんな感じです。
うん、すっごくいい感じ。かわいいミニチャーシューですね。
そう、これでいいんです。老舗のラーメン食堂は、このミニ感がいいのです。
基本のラーメンが400円のお店ですからね。
安くて、庶民的で、大衆的で、過度な贅沢のない一杯のラーメン。
こういうラーメンに、僕は、😢😢するのであります。
終盤戦で、生卵をスープに溶かします。
そうすることで、ややこってりとしたスープに変化します!
すっきりライトな清湯スープに卵が入って、マイルドスープになります。
これもまた、古くからある「味変アイテム」って言えるんじゃないかな?!
なんか、最後の最後に感動してしまいました。
…
そして、いきますか。いきましょうか。
くさや
です!!
遂に、くさやを食べる日が来たか、、、
僕が、くさやを目の前にして、慄いていると、女将さん、にこっと笑ってくれました。
「一度、ネタだと思って、食べてごらん!」って。
いや~、しかし、くさや、ですからね、、、。
おそらく日本で一番「臭い」と言われている八丈島エリアの超有名名物珍?料理。
…
で、食べようとしたら、、、
女将さんが、「私がほぐしてあげるわ」、と言って、
こんな風に、くさやを食べやすいようにちぎってくれました。
「おおお、こうやって、くさやって食べるのか!!!」、と。
でも、、、
臭い臭いと言われているくさやなのに、全然臭くないんです、、、
あれれれ??
で、こんな感じになりました。
なお、このくさやは、ムロアジのくさやなんですって。
ムロアジ(むろあじ)のくさやは、定番中の定番なんだとか?!
宝来軒のムロアジのくさや、
一口、食べてみると、、、
「ん?!?」
「え?!?!」
「えええええ?!?!?!?!」
「う、うまいんですけどーーーー!!!!!😂」
ってなっちゃいました。
どういうわけでしょう。このくさや、めっちゃ旨い!!!
女将さん曰く、「昔のくさやはたしかに臭くて、一度焼くと、すごい臭いが店内中に広がっていたけど、今のくさやは、こんな風に、臭くないのよ。お酒のアテにすごくいいお魚だわ」、とのこと。
使っている「くさや液」(くさやにする液体)は昔も今も変わらず。
くさや液は、海水(水+塩)と漬けた魚の成分が長い時間をかけて溶けて合わさったもの。
かつては、貴重な貴重なものだったんですよね。
そんなくさや液を作って作られた宝来軒のくさやですが、、、
これ、本当にお世辞抜きで、「旨い焼き魚」になっていたんです。
若干、臭みがなくはないかな?っていう程度で、香ばしくて美味しい焼ムロアジでした。
いや~、これなら、ホント、いくらでも食べられそうだなぁ~~
***
というわけで、、、
創業50年を迎えた八丈島の超老舗店【宝来軒】の実食レポでした。
ここに来れて、本当に本当によかったです。
最後、【蓮華】で終わりにしようかな、とも思っていたんです。
でも、最後の最後に、ここに来れて、本当によかったです。
女将さんとも、いっぱいお話しできて嬉しかったな。まさか、八丈島で、勝田台の話で盛り上がることになるとは、、、(苦笑)。
この宝来軒は、女将さんで「最後」になる、とも話してくれました。
息子さんがいるみたいですが、後は継がない、とのことで😢
こういう「昭和」を感じる八丈島の老舗店がなくなるのは、惜しすぎる…。
八丈島に来たら、このお店にも是非立ち寄ってほしいなぁって思います。
場所はこんな感じです。
蓮華からも近いし、あそこ寿司からも近い場所にあります。
次に来たら、是非、ラーメンを食べたいなぁ~~😂
宝来軒、最後の最後に来て、本当によかったです!!
こういうお店に出会ってこその「ラーメン巡り」ですからね。
真のラーメンフリークなら、泣いて喜べるお店だと思います。
(でも、そうでないラーメン好きの人には、多分受け入れてもらえないかな、とも)
八丈島の小さな歴史あるお店で食べる、50年変わらない味。
こういうお店のラーメンを伝えることこそ、僕の最高のミッションなんだと思いました。
ここは、多分、八丈島のメイン通りだと思うのですが、、、
ご覧のとおり、車は全然走っていません。
なんか、すごく不思議な気分になりますね。
車がないと生活するのは大変だろうけど、でも、車に支配されてもいない島。
しばし、この道路を見つめてしまいました。
そして、宿に戻り、荷物をまとめて、八丈島空港に向かうのでありました。
…
くさやも家で食べたいですね。
これは、おつまみにぴったりかも!
やっぱり、くさやと言ったら、ムロアジなんですね~。
新島のくさやが一番の定番なのかな???
これは是非とも読みたい!!!
これも、是非とも読んでおきたいですね。