Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

クランペット@作草部 路地裏にある創業31年の老舗洋菓子店の魅力について!

気づかないものは存在せず、気づくものだけが存在する。

この18年ほど、いつもそのそばを通りながら、その存在に気づかなかったケーキ屋さんがありました。

その名も、

ケーキとコーヒーの店 クランペット

です!

「え? こんなところに、ケーキ屋さんが??」って。

(そうそう、僕はブログではあまり書きませんが、ケーキ屋さんが大好きで、いつもケーキやら洋菓子やらも見つけたらその都度買って食べているんです。ただ、ケーキ屋さんまで手を広げると、僕の容量オーバーになってしまうので、書いていません。でも、今回は「これは絶対にブログに書きたい」「僕の言葉を残しておきたい」と思って、書くことにしました)

今日はシュークリームの日 税込97円」という看板を見つけたんです。

シュークリーム好きの僕は、すぐに反応してしまいました。

しかし、こんなところに、ケーキ屋さんってあったっけ!?…

(なんか、狐につままれた気分…)

CRUMPET

英辞郎では「〈英〉クランペット◆直径約90ミリ、厚さ約15ミリの円板状のパン。片面にたくさんの気泡がある。バター、ジャム、蜂蜜などを塗って食される」とあります。

クランペットの作り方はこちら

「イギリスお菓子百科」では、次のように説明されています。


クランペット:イギリスで最もトラディッショナルなお茶菓子と言っても過言でないのがバター付きパン。パンだとおやつというより食事みたいね、と思われるかもしれませんが、もともとアフタヌーンティーも夕食までの空腹を満たすために始まったものですから、伝統的なお茶菓子の軽食的要素が強いのも当然のこと。かりっとトーストしたパンにたっぷりのバター、試してみると案外紅茶によく合うものです。現代この役割を担っているのは「ティーケーキ」と呼ばれる干しぶどう入りの丸い小型パン、あるいはプツプツと表面に沢山の穴の開いた1cmくらいの厚みの平たいパン「クランペット」。どちらもティールームではおなじみのメニューで、オーダーするとトーストされバターや蜂蜜などが添えられて出てきます。

引用元はこちら


こんなパンケーキのクランペットを店名にしたこのお店。

場所的には何度も通っているはずなのに、ずっと気づきませんでした😢

でも、このお店のケーキが本当に本当に素敵だったんです!!

お店に入ると、僕の親世代(?)の女性の方が出てきてくれました。こちらの店主さんの奥様でした。

僕が少し困惑しつつ、「このお店って、昔からずっとありましたか?」と尋ねると、少し笑いながら「多分、あったと思いますよ」とのご回答。

僕は夢を見ているんだろうか。「このお店、幻のお店じゃないですよね?」とつぶやくと、「幻のお店かもしれませんよ。ふふふ」と不敵な笑みを浮かべます。「!?!?」…

「明日来たら、もうこのお店はない、ということもありますか?」と尋ねると、「明日、もうないかもしれませんね」、と一言。…Σ( ̄ロ ̄lll)…

なんだ、このお店は?!?!(苦笑)

果たして本当に実在しているお店なのか、それとも、日曜出勤で疲れ果てた幻想の中のお店なのか…。ひょっとして僕はもう死んでいて、別の世界に来てしまっているだけなのだろうか…。

でも、ショーケースを見て、そのすべてに目が奪われました。「なんじゃこりゃ!?」、と。そこはまさに30年以上前の「昭和のケーキ屋さん」そのものではないか!!、と。見た目だけじゃなくて、お値段まで昭和プライス。

僕が一番引き寄せられたのが、こちらの「ハーモニー」。

写真じゃ分からないと思いますが、このハーモニー、かなり大きいんです。なのに、お値段はまさかの540円。「ええ?!」って、、、。

ケーキの上に振りかけられた粉糖がとっても美しくて、思わず見とれてしまいました。これは食べないわけにはいかない、と。うっすらと、昔、こういうケーキを家族で食べていたな、とも思うような…。

それから、土日祝日限定の「シュークリーム」!!

このシュークリームを見た時に、僕の頭に雷鳴が響きましたよ。

これぞ、僕が求める究極のシュークリームだ!!!」って。

イマドキの派手なシュークリームではなく、ヘナヘナっとなったしっとりタイプのシュークリーム。そして、溢れんばかりの生クリーム。嗚呼、これが、僕の求めていたシュークリームだ!!って…(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)

…やっぱり、僕は夢を見ているんだ。そうに違いない。

奥様に「おススメのケーキは?」と聞くと、こちらの「ガトー・クランペット」を勧めていただきました。

「チョコレートがとっても美味しいんですよ」って。ひゃ~、チョコレート🍫💛

410円と少しお高いですが、こちらのクランペットの自慢のケーキなんですって!!

更に、こんな素敵な商品もありました。

クッキーに、マドレーヌ・アーモンドケーキ。

小袋がとっても素敵で、思わず見とれちゃいました。

更に、町のケーキ屋さんということで、こういうケーキ菓子もいっぱい。

なんて素敵なお店なんだ…。

聴けば、創業31年の老舗ケーキ屋さん。店主さんは70歳ということで、うちの母とほぼ同い年(母の方が上)。昭和時代に学んだ菓子作りを令和の今なお実践し続けている「老舗ケーキ店」だったんです。

70歳の「おじいちゃん」が作る「昭和のケーキ」。それをお求めやすい価格で販売しているのが、作草部の「クランペット」、ということでしょうか。

こんなお酢のドリンクも出ていました。

いや~、凄い、面白い、素敵…。

きっとこれは夢なんだ…。明日になれば、きっと存在していないお店なのだろう。(そんなことはありません!)


さて。

家に帰り、早速食べてみることに…ε( ε ˘ ω˘ )э

今回、このブログで熱烈に紹介したいのが、こちら!

ハーモニー

です!!

今の若い女子たちがこれをどう捉えるかは(枯れた中年の僕には)未知数ですが、僕の中ではもう「トキメキ」以外のなにものでもありません。

スポンジケーキの中には、生クリームといちごとバナナが入っています!!

生クリーム&🍓&🍌

ですよ!!

そして、ケーキの上には、たっぷりの粉糖が振りかけられています。だから、もう甘いのなんの…💓 たっぷりの生クリームと粉糖と一緒に食べるいちごとバナナ。もう、失神しそうになりました。これぞ、「昭和の宝刀」ですよ。田中角栄も太宰治も三島由紀夫もビックリのケーキと言えるでしょう!(なんのこっちゃ?!)

そして、顔面直撃のストレートパンチ炸裂のこれ!

シュークリームです!!

これを食べた瞬間、僕は明らかに「極楽浄土」を見ましたね(苦笑)。

阿弥陀仏の世界に入った気がしましたね。ないしは、涅槃の境地へ。

スカーヴァティーとはこのことだったか…。

煩悩に満ちた我の精神が無に向かっていくのを感じます。主客が未分離の状態になり、無我の世界に入り込んでいくのを感じます。「我思わない、故に我なし」の悟りの世界? ないしは、即身成仏状態??

なので、どう食べたとか、どう美味しかったとかを言語で言い表すことはできません(苦笑)。ただ一つ、これを食べた瞬間に、自分の中にスカーヴァティーを感じることができました(ホントか?!苦笑)。

わずか100円に満たないこのクランペットのシュークリームで、僕の心は安らぎを得たことは間違いありません。これ以上にいったい僕は何を望めというのだろうか、と。

10億円の宝石も、何億もするランボルギーニも、1000万するプラチナダイヤモンドリングも、この97円のシュークリームに勝てるわけがありません!!(!?) 人がどれだけ賞賛するかという次元においては、この97円のシュークリームはたしかに宝石や高級車やダイヤモンドには勝てないかもしれません。でも、それを手に入れ、口に入れた瞬間の「幸福感」でいえば、宝石や高級車やダイヤモンドをはるかに凌駕するのです。

それくらい、魅力的な97円のシュークリームでした!!

***

このお店には、是非一度行っていただきたいなって思います。

70歳のケーキ職人さんが作る「昭和のケーキ」を是非味わっていただきたいです。特に平成生まれの若い子たちには、是非ともこの味を経験してもらいたいな、と。

洋食も洋菓子も、平成の30年で大きく変わったと思います。今のケーキ屋さんはどこも洗練されて、オシャレになって、高級になって、華やかになっています。

でも、そういう今風のケーキがあるのも、ここ「クランペット」のような昭和のケーキ屋さんがあってのことだと思います。西洋文化を取り入れた日本が見様見真似で作り続けた日本のケーキ文化。

そのケーキ文化の軌跡をここで感じることができると思います。「美味しいか否か」ではなく、「歴史の中に立つ」ということを是非やっていただけたらと願うのです。想像してください。70歳のおじいちゃんが毎日作り続けるケーキが作草部の路地裏にある、というその「奇跡」を!!!

このお店のすぐ先には、イマドキの洋風喫茶店を象徴する「さかい珈琲」が君臨しています。きっと多くの人が、クランペットの存在にも気づかずに、さかい珈琲に入っていくのでしょう。僕自身もそうでした。

言われなければ気づくことのない、作草部の路地裏でひっそりと営業を続けるクランペット。是非、一度行ってみてほしいなって思います。ホント素敵な素敵なお店ですから!!!

場所は、作草部駅前のマツモトキヨシの裏手にあります! 作草部駅から徒歩数分です。さかい珈琲の向かい手の路地を入ったところです。

学生たちにも是非おススメしたいなって思いました。21世紀生まれの学生たちに「20世紀」を感じてもらいたいな、と。大量殺戮と生命尊重を繰り返した20世紀。その20世紀があっての21世紀。20世紀を感じる最高の「教材」になるのでは?!、と思いますね。

この本も読んでおきたいですね。

これもまた「教養」となり、「栄養」となることでしょう!!

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