今日、とある場所で、「望まない妊娠」についてお話しました。
対象は高校三年生200人程度。
①子どもは好きですか? →赤ちゃんは好きですか?
→全員「はい」
②子どもは欲しいですか? →赤ちゃんは欲しいですか?
→1名を除き、全員「はい」
③恋はしたいですか? していますか?
→2名を除き、全員「はい」
④その人と恋におちて、妊娠したらどうしますか?
沈黙
⑤産みますか?
→200名ほどいて、23名が「はい」。
⑥親に猛反対されたらどうしますか?
沈黙
⑦相手が暴力を振るう人だったらどうしますか?
沈黙
⑧相手に、働く意思がなかったら、どうしますか?
沈黙+苦笑
⑨相手に、別の異性の恋人・妻がいたら、どうしますか?
沈黙+冷や汗
⑩産みますか? おろしますか?
ざわざわ…
⑪こういうのを、「妊娠葛藤」といいます。
⑫おろせば「赤ちゃん殺し」です。産んでも、「育てられない」です。
⑬産んだとしても、途中で子育てができなくなることがあります(もちろん全てではないけれど!)。
…
⑭育児放棄、虐待、精神疾患等
⑮現在、そういう赤ちゃんや子どもは、主に児童福祉施設で育てられています。
⑯社会的養護とは、そういう子どもやその養育について考える学問領域です。
⑰子どもは好きですか? ではなく、子どもを守りたいですか? 子どもの命を守るということ、それが、僕の一番の問題関心です。
一部の人→
一部の人→
一部の人→
うーん、高校生に話すにはちょっと難しかったかな。
でも、感想文みたいなのを読むと、多くの人が関心をもってくれたみたい。
よかった。