元SILVER ROSE、元Laputa、現Everlasting-K。
キャリア、実力、センス、どれをとっても申し分のないギタリスト。
それが、Kouichiだ。
僕がZI:KILL以外で唯一おっかけたのがSILVER ROSEだった。
だから、Kouichiのギターは最初の頃からたっぷり聴いていた。
彼のギタリストとしての成長・飛躍もじっくり見てきた(つもり)。
そんなKouichiが、新たなユニットを結成した。
しかも、そのユニットのお相手がすごい・・・(汗)
多分Shauraと言われても、誰もピンと来ないのではないか。
それもそのはず。改名してShauraになっているから、
分かる人も分からないようになっているのだ。
改名前、その男はJukaと名乗っていた。
そう、元Moi dix MoisのあのJukaである。
その後HIZAKI grace projectの一員となり、ソロも開始する。
Kouichiが新たに組むユニットだけに、
Jukaクラスのボーカルじゃないともうダメだろうなぁ・・・
なので、この2人のユニットがどのような化学変化を見せるか!?
で、登場したのが、1st mini albumの「XGATE」である。
5曲入り、DVDつきで2500円。。。(汗)
(*もうこういう売り方するのやめようよ・・・ 5曲で2500円って・・・)
さて、XOVERのサウンドは?!
Everlasting-Kのような音か、あるいはLaputaか?
そのどっちかの延長線だろうなと思いきや・・・
【全曲解説】
1.XGATE
ミディアムテンポでじわりじわりと迫ってくるヘビーロック。
Shauraの艶やかな声がセクシーで聴き手にぐっと迫る。
サビのコーラスが結構本格的でカッコよかったかな。
曲的には、メタリックでエレクトリックで生っぽい。
2.目醒
一応、これが今の看板曲になるのかな(DVDはこれが収録)
Gacktっぽいサビがちょっと気になったけど、
よくよく聴くと、かなりKouichiっぽいメロディーになっている。
AメロとかはLaputa時代っぽさを感じる。僕は大好き♪
サビがなぁ・・・ いや、サビの歌い方が問題なのかも。。。
(サビメロは決してマネっぽくないし・・・歌い方だよな・・・)
3.世明
これ、何て読めばよいのか?!?!・・・(汗)
インダストリアルっぽくて、ダークで、エレガント。
聴きやすい曲だけど、どこか聴きづらさも感じる・・・
ライブだと、みんなほけ~っと見ちゃうんだろうな、と。
後期Laputaの進化系と考えれば、すんなり入れるかも。
4.metem psychosis
なんで、ここでギリシャ語が・・・(ギリシャ哲学の用語ですぞ・・・)
(初音ミクの影響か?それともどっかの漫画か?!)
訳は「精魂の再生(転生)」、意味的には、「死後の受肉」・・・
曲は結構聴きやすいミディアムテンポの曲。
サビがちょっぴりマリスっぽくてカッコイイわ~★
5.蒼天
この曲は、まさにKouichiっぽい!!待ってました的な!!
ダークで、神秘的で、すごく広がりがあって・・・
サビのギターリフが結構かっこいいリフレインになってて。。。
でも、なんといってもこの曲のAメロはめちゃめちゃcoolでカッコイイ!
【総評】
めちゃめちゃ今風のゴリゴリのヘビーロック風なダークサウンド。
ヘビーでラウドで重圧感のあるロックに、
Gackt風の甘い声がのっかる、みたいな。
Jukaって、昔からGacktに似た声質だったような気がする。
しかもソロのHPみたら、今のGacktが昔のメイクをしてるような・・・
ま、それはかつてのマリス好きの僕にはとても嬉しいわけで。
多分、多くの旧V系好きが求めているものに近いと思われる。
ただ、Kouichiのあの甘くて切なくてロマンティックなメロディーはなかった。
Kouichiの音をずっと聴き続けてきた僕としては、ちょっと意外。
Gacktが今V系をやったらこういうのかな?という感じのサウンド。
もっとKouichi-worldを展開してほしかったかな。
Jukaの声は最高級にカッコイイのだから、
Kouichiの哀愁ギターにのっかる切ないロックが聴きたい!!
Gacktを真似たようなサウンドは(できたら)避けてもらいたい!
ちょっともの足りなさを感じる一枚だった。
が、これはあくまでもご挨拶。
今度はフルアルバムが出るとか出ないとか・・・
次の作品に大きな大きな期待をしよう。
(お願いだから「Gackt的要素」は排除して・・・涙)