埼玉に来るのも、あと二回となりました。この数年、月曜日はずっとはるばる千葉から埼玉に通う日々でした。片道三時間。往復六時間。でも、埼玉のラーメンに触れる貴重な機会でもありました。本当にたくさんのラーメンと出会いました。埼玉にもいっぱいいっぱい素敵なお店があるんです!
さて、今回は残りわずかなので、これまで食べた埼玉のラーメンの中で(最終的に)僕が一番と思ったお店に向かいました。『恵比寿羅亜麺』です。その恵比寿羅亜麺に向かう途中に『麺処元気屋』はあります。このお店、月曜定休のお店なので、行けずじまいかなと思ったんですが、奇跡的に営業していたんです!(本当は来週の予定だったみたいです)。
ラッキーというかなんというか…。
オススメは濃厚なつけ麺みたいです。淡麗鶏系のお店だと思ってましたが…。つけ麺が一番人気なんだそうです。淡麗塩ラーメン+濃厚豚骨魚介つけ麺。まさに今福ですよね。
こちらのつけ麺は、いわゆる濃厚豚骨魚介つけ麺でした。粘度は控え目な重たい濃厚なスープでした。香ばしさが際立つ感じで、独特な香りになっていました。若干、焦げた感じというか。
基本的には、「濃厚動物魚介つけ麺」=「またお前か系」の範疇には入ると思います。が、それに留まらない色々な工夫が感じられました。それでも、やはり従来の濃厚系スープの範囲内かな。
それから、具がたくさんで、驚きでした。これ、なかなかサービス抜群にいいですよ。お肉なんて、超ぶっといですから。
メンマは渡なべスタイル。チャーシューは二郎的。超分厚いです。煮玉子は半熟とろとろ。のりはパリパリ。
いやー、完成度高いです。
***
社交的できさくな店主さんでした。頑張ってほしいです。
が、まー、はるかに年上なんで偉そうに言わせてください。もっといろんな料理を勉強してもらいたいって、思いました。22歳でラーメン職人、立派だと思います。でも、逆に言えば、22歳でもうラーメンから逃れられない、ってことです。まだ20代前半でしょう。ならば、もっともっと勉強することがあると思います。ホント偉そうですが、なんていうのかな。ここのつけ麺を食べた時に、「あー、いいとこどりしているなー」って思いました。だから、決して不味くはないし、むしろ美味しいと思います。が、発想がやはり「現代風のラーメン界のパターナリズム」なんですよね。食べなくても味が分かっちゃうっていうか。
やる気のある店主さんだけに、強く思いました。もっともっと色んな料理を知って、食べて、感じて、新しい味を生み出してほしい、と。つまりは、「創造的なラーメン」。若いのだから、それくらいの「野望」はあると思います。
もう行けないと思いますが、今後の活躍、飛躍、発展を祈念いたします。頑張ってほしいです。