かなり久しぶりにやってきました!
みんなが大好きな「つけ麺」の誕生の地、
東池袋大勝軒
へ!
前回レポしたのは2016年9月なので、実に6年ぶりの再訪となります。
この時はライアー奏者の宇月さんと当時の教え子のHさんと来ました🎵
…
今回、ここに来たのには「理由」があります。
それは、この6年の間に圧倒的影響力をもつようになったSNS界で、この東池袋大勝軒の評価がビックリするくらいに低いからであります。Google Mapの「東池袋大勝軒」の評価は(現時点で)3.6と、そんなには低くないのですが、そこに書かれた「口コミ」が本当に酷い…😢
で、ふと思ったんです。
「お店の味が本当に落ちているのか」、それとも、「食べる側の判断基準に問題があるのか」、と。
つまりは、作り手の問題なのか、それとも食べ手の問題なのか、と。
それこそ90年代~00年代の空前のラーメンブームの時は、この東池袋大勝軒は絶大な人気を誇っていました。カリスマ店主である山岸さんは連日のようにテレビにも出ていました。行列も凄まじく、連日とんでもない行列ができていました。まだSNSが脆弱だった時代です。
それから20年以上の月日が流れ、「大勝軒系」のお店はほとんど話題にならなくなりました。その後の「濃厚豚骨魚介系」「二郎系」「家系」「鶏白湯系」「濃厚煮干し系」etc.は話題になるのに、「大勝軒系」だけは話題になりません。その孫弟子?にあたる「とみ田」は10年代にブレイクしますが、味的には「大勝軒」を感じるものではなく、むしろ「濃厚豚骨魚介系」の王者でありました。
大勝軒の味は、2022年の今、どうなっているのだろう?
そして、その味は今、どう感じるのだろう?!
券売機です!!
これは、6年前とほぼ変わってないかな?!
もりそばがなくなり、「特製もりそば」が基本になっています。
値段は…、だいたい100円くらい上がってますかね(これも時代の流れです…)
やっぱりここに来たら、、、
おすすめとなっている【特製もりそば】かな?!、と。
ここにも「元祖つけ麺」と書いてあります。
若い人は知らないと思いますが、みんなが食べている「つけ麺」の生みの親は、ここ東池袋大勝軒の山岸さんなんです。カップ麺になっているので、山岸さんのお顔を知っている人は今も多いかも?!
この東池袋大勝軒の「特製もりそば」(850円)こそ、正真正銘の日本最古の「つけ麺」となります。つけ麺という言葉が定着するまえのつけ麺で、名前は当時のまま「もりそば」となっています。
僕的には、これまで旧東池袋大勝軒の時から食べているので、今回はこれまで買ったことのない…
岩のりトッピング(100円)
をつけることにしました!
我がhometownの都賀の「海空土」では定番のあの「岩のり」です!!
やっぱり昭和の最高傑作と言われるようなラーメンには「岩のり」がいいんですね👆
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、正真正銘、日本で初となるつけ麺、
特製もりそば
+岩のりトッピング
です!!
6年ぶりの本家「東池袋大勝軒」のもりそばとのご対面です!!
今回のミッションは、この今のもりそばをじっくりと味わい、そしてネット界で書かれていることが本当なのかどうかを確認し、それを言葉に残すこと、です。
まず、驚くのは、このもりそばの「麺」のボリュームです。
忘れてましたが、、、
この東池袋大勝軒のもりそば(レギュラー)って、通常の二倍くらいの量だったんだ。
小サイズで160g、並サイズで320g、あるんだった…。
こんな風に小さく書いてあります。
大だとなんとなんと、620gもあるんです。620って…💦
なお、店員さんによると、この大はほとんどでないそうです。
620gなんて、普通の人じゃ食べられないですよね、、、(;'∀')
つけスープの側から見たのが、こちら!!
岩のりがいい感じで浮いています✨
東池袋大勝軒で食べる岩のりもりそば、、、
もう、眺めているだけで昇天できそうです(n*´ω`*n)
このスープに、大勝軒自慢の麺を入れて、、、
いざ、実食!!!
今回のミッションは、今の大勝軒のもりそばの味に触れる、であります。
前に食べたのは6年前で、ぶっちゃけもう何も覚えていません(苦笑)。なので、今の僕がどう感じるか。
一口、麺を食べると、、、
「おおお、、、甘辛酸を仄かに感じる和風のライトな醤油味だ…」
ってなりました。
濃厚さはありません。すっきりさっぱりとした味わいです。油分も控えめで、本当にライトな味わいです。何かの味が突出しているわけではなく、全体的にまとまった穏やかで優しい味わい。思わず、微笑む山岸さんのお顔が浮かんできます。
今、改めて思うのは、「これこそがあの当時の大勝軒の味わいそのものだ」ってこと。
時代に合わせて味をどんどん変えていくお店も素敵ですが、ここの場合は、どちらかというと「山岸さんが作った味」を守り続けていくことにその責務があります。
伝承された味を守る、というのは、簡単なことではありません。
今の(ラーメン好きの)若い人たちは当然、かつての大勝軒大ブーム時代を知らないだろうし、最初の段階で二郎系やら濃厚煮干し系やら家系やらといった「過激」な味のラーメンやつけ麺を食べているはずなんです。
そういう人たちのことを考えると、どうしても味を時代に合わせたくなります。でも、そうしてしまうと、山岸さんの味がなくなってしまいます。言い方はあれですけど、いくらとみ田のつけ麺を食べても、大勝軒のもりそばを食べた事にはなりません。山岸さんのもりそばをそのまま守り続けているのが、この東池袋大勝軒ですし、二代目の飯野さんです。
美味しいか美味しくないかは、やはり「時代の制約」を受けます。30年前の味、20年前の味、10年前の味、そして今の味…、味にもその時代に合ったトレンドがあります。「美味しい」という言葉は、時代性を無視した純粋な直感みたいなものではなくて、時代背景と共にあるんですね。
SNSでネガティブな書き込みをしている人は、きっと「今」という時代を基準にして「評価」しているのでしょう。そう考えると、今のこのもりそばの味は、やはり「ネガティブなもの」になってしまうかな、とも思います。二郎系やら家系やらといったハードな味のラーメンに慣れていると、どうしても陳腐に感じてしまいそうです。
でも、その「今の感覚」を遮断し、「いにしえの味」に想いを馳せると、また感じ方も変わってきます。じっくりゆっくり味わうと、東池袋大勝軒の味の奥深さが分かるんじゃないかな?!って。
今の自分の感覚で味を評価するのをやめて、自分の感覚自体を変える努力をすると、これまでに味わったことのない「世界」に行けると思います👆
チャーシューもわりと厚めのものが一枚どーんと入っています。
当時の東池袋大勝軒のチャーシューより厚みが増しています。
守るべきところは守りつつ、改善できるところは改善する。
そのバランスを保つのは何よりも難しい…。。。
でも、このチャーシューは、かつての面影を残しつつ、よりよくなっている印象を受けました。
…
とにかくこのもりそば、麺の量がすごくて(嬉しくも)大変です。
300gの麺を食べるのって、なかなかないですからね、、、
ホントに心から「お腹一杯!」っていうふうになって、FINISHへ!
ちなみに、こちらがノーマルのもりそばのスープです。
うん、これこそが、東池袋大勝軒のもりそば!っていう。。。
なると、海苔、茹で玉子、メンマ、、、
これでいいんです。これがいいんです💓
***
というわけで、、、
2022年現在の「東池袋大勝軒」の実食レポをお届けいたしました!
上にも書きましたが、すっきりとしていてさっぱりとしていて「甘辛酸」が仄かに感じられる優しくもたくましい味わいの「つけ麺」(元祖の味)でした!!
個人的には、「飯野さん、この味をずっと守ってくれてありがとうございますm(__)m」って感じです。
この日のこの時間帯はたまたま人が少なくて、飯野さんとも少しお話できました🎵 千葉の無名のラーメンブロガーなので、僕なんぞ飯野さんはご存知ないと思いますが、それでも、とてもフレンドリーにお話を聴かせてくれました。僕が大勝軒愛について語るのもじっと聴いてくださいました(苦笑)。
そんないいタイミングだったおかげで、、、
ラーメンのトッピングとは別の「メンマ」を少し味わわせていただきました😂
これがもうめっちゃ美味しくて、涙が出そうでした!
これをつけスープに入れて、麺と一緒に食べたら、「Go To Heaven」な気分になりました。
身内や知り合いや有名人だけでなく、僕みたいな無名だけどラーメンをこよなく愛する人にも優しく接してくれる飯野さんは、その精神においても山岸さんを継承しているんだなって思いました。
山岸さんも、常連さんだけでなく、色んな人に声をかけていました。保育業界だけでなく、どの業界においても「声かけ」って大事なんですよね。ホント、心からそう思います。
お店の壁面には、こんなレトロなメニュー表も掲示されています。
この手書きのメニュー表もまた、時代を超えた大衆食堂文化だと思います。
新しいものだけが全てじゃない。今のものだけが全てじゃない。
過去に想いを馳せることで、今や未来が見えてくることもある。
僕もやっぱりこれからも「過去」にはこだわっていきたいなって思いますね。
いい感じでしょ?!
大都会池袋にあって、このレトロな佇まい、、、
映画【ラーメンより大切なもの】も絶対に見ていただきたい作品です。
こちらの作品、ホントに是非見ていただきたいですね👆
真の大勝軒ファンならこちらを手元に置いておきたいものです!!
全国には、この東池袋大勝軒を模した「大勝軒」がい~っぱいあります。
どこの大勝軒に行けばいいの?!という人は、まずこの6店の直営店に行ってみてはいかがでしょう?!
でも、やっぱりまずは「東池袋大勝軒」で食べてもらいたいな、、、💓
で、東池袋の味をベースにして、色んな大勝軒に行ってもらいたいなって思います。
千葉人的には、、、
あたりが最も大勝軒らしい大勝軒の味かなって思います👆
みなさんが好きな「大勝軒」も是非教えてくださいね~~\(^o^)/
…
家でも大勝軒の「もりそば」、食べられます!
この本は「名著」です。昔、講義でこの本をテキストに使ったことがあるくらい! 今読んでも、納得できることばかりです。職人として生きる道がここに書かれています!
これはまだ読んだことがない、、、?! 同じ会社?!
これも大勝軒の味、、、?!?!