普段、目黒に行くと必ずといっていいほどラーメンを食べる。目黒はロックの聖地であるだけでなく、ラーメンの聖地でもある。・・・そう考えると目黒ってホントすごいなぁ。鹿鳴館とLIVE STATIONというバンドの聖地。そして、鹿鳴館周辺に集まる異常なほどのラーメン屋さん。ストリート全体がラーメン屋さんって感じになっていて、初めて来た人はびっくりするんじゃないかな。「あれ？ ラーメン屋さんしかない？！」って。その間に鹿鳴館やＣＤ屋さんが入っている状態になっている。
そんな目黒だが、駅前裏路地には色んなお店があって、非常に面白い。ケーキ専門店や野外の居酒屋もあったりで、さすがサラリーマンの街！だ。
その中で一際目を引いたのが、『昔ながらの洋食屋 ホップワン』だった。なんともいえない昭和レトロな雰囲気をかもし出していた。かつての大衆洋食屋さん。最近は大型チェーンファミレスの全国展開などで、各地から「町の洋食屋さん」が消えつつある。
移り変わりの激しい都内だと、昔ながらの洋食屋さんが生き残ること自体がとても難しいだろう。「昔ながら」という言葉がこれほど似合わない場所は他にあるだろうか。昔のものが淘汰されるのが都会の宿命。その中でもう何十年も営業し続けてきたのが、ここホップワンなのだ。（アド街ック天国でも紹介されたんだとか）
店内の様子からして、まさに昭和の大衆洋食食堂って感じがした。キッチンが奥にひっこんでいて、店内はテーブル席が所狭しと並んでいる。メニューも超豊富で何を頼んでいいのか分からなくなる。これぞ大衆食堂！ おなじみの定番メニューがたくさん用意されている。
味も予想通り満足の出来だった。普通に美味しい。普通に懐かしい。特に変わったことをしているわけではないので、味的にどうとかってなかなか言えないけれど、これぞ日本の洋食屋さん！と叫びたくなる要素が一杯つまっている。
目黒ライブステーションから徒歩2分程度。ライブ前、ライブ後にふらりと寄ってもいいなぁと思うお店だった。
フロアのおばちゃんの雰囲気もまた昭和の味かも。いや～素敵でした。
