2023年度がいよいよ本格的に始まりました。
この時期は怒涛のガイダンス週間ということで、大忙しなんです💦
で、朝も昼も何も食べず、17時35分頃にようやく「朝ごはん」…。
空腹絶頂の中、向かったのは、西千葉の正統派実力派の
自家製手打ち麺粋や
でした!
前回来たのは、2022年の年末でした。
いや~、3か月以上ご無沙汰になってしまいました…💦
(でも、その間、3回くらい来てはフラれているのです!!✨)
…
今回は、本日から提供開始の新作がお目当てです👆
本日から「香味ソバ」販売です。
— 自家製手打ち麺 粋や (@inaseyasan1) April 3, 2023
このツイートを見た時に、「ピーン💡」と来たんです。
これはもしや、、、と。
コロナとウクライナ戦争、更には気候変動等によって、あらゆるモノの価格が高騰しています。
これまで当たり前に使えていた食材が使えなくもなっています。
その中で、どう「次の時代のラーメンを創るか」が今のラーメン界の喫緊の課題となっています。
今回、この「香味ソバ」という文字を見た時に、「これはもしや、次世代型の持続可能なラーメンなのではないか?」と、閃いたのです。
2023年4月時点での券売機です。
粋やの券売機から、「煮干し」の文字が消えてなくなりました。
煮干しは現在、想像を絶する価格高騰に苛まれています。
煮干しラーメン(特に濃厚煮干し系)は、今や「儲けのでない商品」になっています。
煮干しに頼らずに、どう魅力的なラーメンを創るか。
これが、今のラーメン界の大きな課題となっています。
そんな「煮干し系」に代わって登場したのが、、、
香味そば、というわけですね。
なので、煮干しが入手困難な今、そのオルタナティブとして登場したのです。
(そう考えていいのかな、と)
券売機をよ~く見てみると、、、
香味ソバ(820円)
ありました!
しかも、この時代にあって、一杯820円とかなり抑え目の価格設定になっています。
今の時代だと、700円台だとかなり休めで、800円~850円くらいが妥当価格?!
この香味ソバは820円なので、ラーメン一杯の価格としてはいい値段かな、と。
4月3日に突如登場した粋やの新作「香味ソバ」…
いったいどんなラーメンなのでしょう?!?!
ジャジャーン!!!
こちらが、2023年の粋やの超問題作、
香味ソバ
であります!!
こ、これぞ、まさに「粋やのラーメン」って感じのヴィジュアルです。
ただ、このラーメンには「焦がしネギ」がパラパラとふりかけられています👆
見た感じだと、「塩らぁめん」っぽい感じ?!?!
820円のラーメンなのに、立派なチャーシューが三枚も入っていますΣ(・□・;)
zoom up!
スープを一口飲むと、、、
「うおおお、、、こ、これは、これまでの粋やにはなかった味だ…」
って思いました。
最初の一口、スープを飲んだ瞬間、すごく淡いライトな味わいに感じました。
煮干しは使っていないっぽいですが、魚介の旨みはたしかに感じられます。
鰹か、鯖か、宗田節か、、、
「香味」というのは、これはもう「ネギ油」ですね🤤
ネギ油と、鶏豚系の清湯スープが使われているとのことでした。
そこに、やはり「鯖粉」が入っていて、和風香味清湯スープになっていました。
最初はすごく淡くてすっきりした味わいに感じられましたが、中盤から動物系のダシのコクが感じられるようになってきました。凄い、なにもしてないのに、「味変」が起こってる、、、?!
更に、なんとなくですが、「鶏油(チーユ)」の風味も何となく感じました。
リンダマン店長に聴くと、若干、鶏油を加えているとのことでした!(やった、当たった…😂)
…
これまでの粋やのスープに比べると、すごく味が優しくてライトですっきりしていました。
これもまた、ポストコロナ時代&ウクライナ戦争時代の知恵と工夫が入っているなって思いました。
あらゆる食材の価格が高騰する中、どうしたら、面白しくて美味しくて安くて新しいラーメンが創れるか、ずいぶんと考えたんだろうなぁ、、、と。
その結果が、この820円の「香味ソバ」なんですね。
目を閉じて、スープを味わうと、どこか「昭和ノスタルジックな美味しさ」も感じたような…。(このノスタルジー感、そして「香味ソバ」というネーミング、、、絶妙過ぎますね!)
麺は、細麺と太麺?、選べるみたいですが、、、
リンダマン店長に聴くと、「細麺が合いますね」とのことでした。
スープを飲んで、納得でしたね。
このスープには、こういう細麺が合うんだなって。
スープ自体、これまでの粋やとは別次元のテイストなので、あの手打ち縮れ麺でなくても大丈夫(大好きな麺なんですけどね)。
でも、この細麺も、ちょっとお世辞抜きに美味しくて、またこのスープにもよく合っていて、ちょっと驚きでしたね(まだ、佐倉の人気店「麺処丹治」の麺を使っているのかな??!!)
ネギの香ばしい風味、和風淡麗スープ、そして、この上質の細麺。
これなら、煮干しの値段がどれだけ高騰しても、(煮干しを回避して)作ることができそうです。
820円のラーメンですが、これだけ立派なチャーシューが入っています。
粋やは、スープも麺も本当に旨い。
と同時に、チャーシューもとことんこだわっていて、とことん美味しいんです。
肉厚で、食べ応え抜群で、すっごく満足で、多幸感に包まれました。
言い方はあれですけど、スープに使う食材はできるだけ控えめにしつつ、粋や自慢のチャーシューは豪快に盛る、という戦略を出してきたのかな?、と。
僕は、思わず「ニヤリ( ̄ー ̄)」としてしまいました。
そう、まさにこういうラーメンがこれからの時代に必要なんだ!って心の底から思いました。
00年代以降、どんどん「食材」を(ストレートに言えば、「無駄に」)大量に投入する傾向がずっと続いていて、それがどんどんエスカレートしていきました。
もちろん量を入れれば、それだけ「旨み」の強いスープにはなると思いますが、ラーメン全体の健全性を考えると、「やり過ぎじゃないのか」って、次第に思うようになっていきました。(そのため、最近では、過度に食材を使うお店を回避するようになりました)
この粋やの新作「香味ソバ」は、そんな傾向と真逆のアプローチになっていて、しかも、これまでのどの「粋や」のらぁめんとも違う味わいのラーメンとなっているのです。
本気で、震えましたね😊(僕の予感は的中!!✨)
是非、価格の高騰を受けて悩んだり苦しんだりしているラーメン店の関係者の人に、この香味ソバは食べてもらいたいかなって思います。この香味ソバに、未来の(健全な)ラーメンの可能性が示されているように思います。
もう、過度に食材(煮干しにせよ豚骨にせよ丸鶏にせよ)を使うのはやめにしませんか?
もちろん、食材がありあまるほどあって、価格も安いなら、何も言いません。
でも、今は、ただでも、ラーメン店は供給過剰なほどに乱立していて、どこも同じような食材を大量に仕入れています。それを続けていたら、ラーメン店も苦しいだけだし、また、環境破壊や種の絶滅にもつながっていきます。(それもあって、度を越えた食材を使って、派手に売り込みをかけるお店も回避しています)
…
僕が願うのは、すべてのラーメン屋さんがちゃんと儲けられて、また、すべてのお客さんが冷静に個々のラーメンの良し悪しを判断するようになることです。
これまでのハイレベルのラーメンが食べたいなら、2000円~3000円を出す覚悟をもってもらいたいし、これまでの価格で食べたいなら、これまでのレベルのラーメン(スープ・味)を求めないでほしいのです。
その中で、今回の粋やの香味ソバは、820円という価格にして、その価格に見合った今の時代の最高のパフォーマンスを見せてくれているな、って思うんですよね。
みなさんも、是非、このポストコロナの混沌とした時代に生まれた新たなラーメンを味わってみてください。
色々と考えさせられると思います\(^o^)/
…
ネギ油が味の決め手になっていましたね。
これも手ごろでいいかもしれませんね☆
香味油についても、もっともっと勉強したいなぁ、、、
これも気になるなぁ、、、