Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

Merry 【Blind Romance】 不思議な曲・・・



メリーの新作がリリースされた。メリーは今年で結成6年目。メジャーにいって3年。いよいよ、メリーにとっても正念場となる時期に来ているかもしれない。現在現役のV系バンドの中では、一番の「お気に入り」だけに、現在のメリーの状況を憂いたくなる。

他の第一線のV系バンドに比べて、少し出遅れている感がある。出遅れているっていうか、若干方向性が見えない、というか。もっと言えば、メジャーな曲が未だ出ていない問題がある。いいところまでいくんだけど、ブレイクしない、というか。決して演奏面やヴィジュアルで負けているとは思えない。メリーの課題は、曲にあるのではないか、と思うのだ。僕個人的には、どれも大好きで大ヒットなのだが、イマイチ突き抜けないのだ。ガラの声質も絶対に悪くない。(メリー大好きということを敢えて言った上で)作曲/アレンジをなんとかしたほうがよいのではないか、と思えてくる場面も少なくないのだ。(これは、これまで考えていたこと)

で、今回の作品。まさにメリーの過渡期/転換期/正念場に突入するともいえなくもないこの時期の作品なのだ。いったいメリーはどうなる?!

①のBlind Romanceは、ミドルテンポのメロウな曲だが、サビ前で突き抜けていく。Aメロは、二人のガラが歌を歌っている。高音のガラがいいなあ~ Bメロは抑え気味で、曲がピリリと引き締まる。サビ前のCメロはかなり圧巻だ。サビは、メリーお得意のセンチメンタルポップ。いいメロディーだが、これまでのメリーのメロディーとあまり違わない。メリーファンからすると、むしろ聞き覚えのありそうな旋律となっていた。

敢えて言おう。やはり地味なのだ。いい曲であることは間違えない。僕は大好きだ。エモーショナルで、切なくて、熱くて、カッコイイ。だけど、ぱっとしないのだ。ギターのぽわ~んとした音色も悪くない。イントロのギターのリフもかっこいい。曲の良し悪しは、バンドの活動全体を左右するはずだ。なんとかならないものだろうか。。。

②は、サビから始まるポップで勢いのあるメリーロック。「目を覚ませ 悲鳴をあげて 焼き尽くせ 全てを」っていうシャウトが素晴らしい。かっこいい。サビも心地よくて、テンポがよくて、ありきたりじゃない。むしろ、①より②の方が突き抜けているような・・・

メリーがどこを狙っているのかは何となく分かる気がする。コールingやBlind Romanceには、通じるものがある。こうした方向性で進むというのであれば、それはそれでいいが、あまりにも地味すぎる。エモーショナルな雰囲気は出てるが、華やかさに欠けるように思う。

これはこれですごく満足なのだが、それほど注目されずに終わるのでは?という一抹の不安が残る。ポピュラリティーを得るためには、やはり分かりやすくて、印象の強いメロディーが必要だ。これからのメリーは、時分の花から誠の花へと移り変わる時期に入ると思う。ここ数年、厳しい状況が続くと思うが、是非今ある壁をぶっ壊して、新たな地平を切り開いていってほしいと願う。

僕は、メリーをこれからもごひいきさせていただきます♪
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