Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

あべ@徳島

いわゆる「徳島ラーメン」は、「いのたに」がその典型のような一つのイメージがある。生卵、甘い豚煮、豚骨醤油、もやし、ねぎといったものが、徳島ラーメンの特徴となっているように。しかし、もちろん徳島にも、色んなラーメンが存在するわけで、一つのパターンにおさまるようなものではない。古くは小松島の中華そばに始まり、あっさりしたラーメンから超こってりしたラーメンまで色々ある。だが、個性的という点では、ここ「あべ」が抜群に抜きん出ていると思われる。

あべは、吉野川橋近くにある老舗で、今年で創業36年目という。創業以来、あべ独特の個性的な味を守り続けている。地元での評判も高く、古びた店構えでありながら、客足が絶えないそうだ。

一口スープをすすると、思わず唸ってしまった。なんだ、この不思議な味わいは。。。

見た目的にはかなり濃厚なのだが、かなり控えめなスープなのだ。甘みがあって、コクがあって、でも豚骨臭はなくて、さらさらしていて、まろみがある。味噌っぽい味わいなのだが、味噌そのものは使用されていない。野菜の甘みと豚骨と鶏がらが絶妙なバランスで組み合わされていて、これまで味わったことのない絶妙な逸品に仕上がっていた。

麺は、細麺でつるつるっとしている。白みがかっていて、かん水は控えめなのかな。僕が食べるのにもたついていたら、おばちゃんが「はよ、食べなさい。麺が伸びちゃうから!」と言ってきた。ちょっとおっかなかったけど、全くそのとおりなのですぐに食べた。チャーシューはなくて、ここもばら肉だった。

いわゆる「徳島ラーメン」の予兆を見せつつも、独自の味わい深いスープを作り出しているのが「あべ」なのだろう。玄人ウケすること間違えなし。大崎さんでさえも驚いたくらいだ(超らーめんナビより)。

ちょっと怖そうなおばちゃんも、食べ終わった後はやさしくて、色々とお話を聞かせてくれた。徳島の地で36年間味を守り続けてきたことのたいへんさも教えてくれた。通常は店主のおじさんがいるらしいが、僕が行ったときは不在だった。息子さんが作っていたのかな? 

僕的には大満足だった。ただ、あまりに個性的なので、一般の人にはあまりおススメできないかも。いわゆる「徳島ラーメン」が食べたいなら、いのたにや東大や春陽軒やよあけなどに行った方がいいかもしれない。でも、徳島のラーメンの多様性を体験したい人にはうってつけだと思われる。この味は、そうそう体験できるものではない!!と強く感じた。

あべ
徳島市上助任大坪174-9
088-625-0258
定休日:月曜日
13時~翌3時頃

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