「どんな場所でもラーメン屋さんは存在する」、
これが、僕の核心であり、確信である。
日本においては、どこでも食べられるのがラーメンという食文化だ。
日本人とラーメンはどこまでも密接につながっている。
そのことを示すのが、まさに「大ちゃんラーメン」と言えるだろう。
津軽浜名は、津軽線最終駅のひとつ前の駅で、無人駅。
海と山に恵まれた静かな小さな場所だ。
駅前には高校があるが、本当に何にもない静かなところ。
もちろんファミレスもコンビニもないし、飲食店さえほとんどない。
この地に住む人曰く、お年寄りしかない場所なのだ。
そんな津軽浜名にもラーメン店があった。
ほとんど車も人も通らないようなメイン道路の一角にある。
駅前からもしっかり見ることができる。
それが、「大ちゃんラーメン」である。
駅から徒歩5分程度。
電車の本数を考慮しなければ、アクセスはとてもよい。
が、電車が一日数本しかないので、アクセスがいいとはいえない。
そんな大ちゃんラーメンだが、
お店は、結構いい雰囲気のラーメン店という感じ。
だが、店内は飲み屋さんというか、居酒屋みたいな感じ。
座敷とカウンター席があって、12,3人は入れるかな。
ただ、いろんなものがあって、結構ごちゃごちゃしている。
(このごちゃごちゃ感もたまらない!)
大ちゃんラーメンの店主さんは優しそうなおばちゃん。
(おばちゃんは失礼かもしれない!!素敵な女性です!)
何ともいえない雰囲気の女性で、僕的には一目ぼれ(苦笑)。
ラーメン屋さんなんだけど、いろんなメニューを取り扱っている。
焼きそばもあるし、刺身もあるし、郷土料理もある。
津軽の小料理屋さんみたいなところ。
そんな大ちゃんラーメンのラーメン、いったいどんなラーメンなのだろう?
出てきたラーメンが、上の写真のラーメン。
これだけてんこ盛りで、一杯450円。安すぎます!!
(ちなみに焼きそばも一杯450円☆)
お世辞にもスープは激うま!というわけではないが、
ほっとするような優しい味わいの醤油スープ。
ほんのり磯の匂いがするのは、磯のりのせいかな?
ライトなんだけど、結構複雑な味がする。
決してフリークが絶賛するようなお店ではないとは思うが、
この地でこうやってこのラーメンを食べられることに幸福を感じる。
チャーシューは、お世辞抜きに美味かった。
かなり厚めのチャーシューが二枚どーんと乗っている。
自家製のチャーシューだが、これはお見事な逸品であった。
さらに、なると、ネギ、そして麩がトッピングされていた。
場所柄、ただの普通のラーメンかと思ったが、
十分に個性のあるこだわりのラーメンになっていた。
フリーク中のフリークには感動のラーメンになると確信する。
これもまたラーメンなのである!
焼きそばはボリューム満点のやわらかい焼きそばだった。
それほど突出しているわけではないが、心落ち着く焼きそばだった。