Appleの創業者、スティーブ・ジョブスさんのお言葉です。
“Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma - which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of other's opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.”
素敵な言葉なので、自分なりに解釈しながら、翻訳してみたくなりました。
なお、この記事は、先日書いた「「死にたい」と心の中で思っている小中高生のみんなへ」の続編です。
スティーブ・ジョブスさんの言葉から、一緒に「あなたの未来」について考えましょう。
彼は、自分自身がガンを患い、死を意識したときのことを語ったあとで、この話をしています。
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①Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
「あなたの有する時間は限られている。だから、他の誰かの人生を生きることで、あなたのその限られた時間を無駄にしてはいけない」
②Don't be trapped by dogma - which is living with the results of other people's thinking.
「ドグマ(独断的な教え)に囚われてはいけない-ドグマに囚われるということは、他の人々が考えたことの帰結(成果)にぶらさがって生きることなのだ」
③Don't let the noise of other's opinions drown out your own inner voice.
「あなた自身の内面的な心の声を、他人の意見というノイズでかき消してはいけない」
③And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
「そして最も大事なことは、あなたの心と直観(直感、洞察)に従って突き進む勇気をもて、ということだ」
④They somehow already know what you truly want to become.
「そのあなたの心と直観は、何らかの仕方ですでに、あなたが本当になりたいと望んでいることを知っているのだ」
⑤Everything else is secondary.
「それ(あなたの心と直観)以外のすべてのものは、二次的なもので、重要なものではない」
この動画の13:32~のスピーチの文章です。
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人が苦しくなるのは、いつでも決まって周囲の人間の意見や考えを押し付けられる時です。
親や教師や上司や周囲の人間(友だち、恋人、兄弟、親戚等)に、「こうしろ」とか「ああしろ」とか「こうするな」とか「ああするな」とかと命令されて、それに屈しなければいけない時です。
そういう時に、その相手を憎んでもいいけれど、そこで止まってもいけないんです。
その相手の考えや意見やドグマ(教義)にぶら下がっていきているあなた自身の生き方を問い直せ、とジョブスは言いたいんだと思います。
「学校に行け」「大学に行け」「受験勉強をしろ」「声優なんかを目指すな(どうせ成功しない)」などなど、ありとあらゆるドグマに晒されているのが、子どもたちだったりします。
それよりも…
ジョブスが言うように、あなたの心の声をしっかり聴いてください。あなたが望むことをしてください。学校に行きたくないとあなたの心が言っているなら、それに従ってください。あなたが大学に行きたくないと思っているなら、大学なんかに行かないでください(どの道、日本の大学生のほとんどがロクな勉強(学問)をしていませんから)。
あなたが声優を目指しているなら、成功するかどうかは別にして、目指してください。それが、「あなた自身の内面の声をかき消さない」、ということです。
今、ラーメンが食べたいと思っているなら、ラーメンを食べてください。今、働きたくないと思うなら、働くのをやめてください。今、誰かに恋をしているなら、その恋を追い求めてください。
他の誰かの考えや意見に従うのはやめてください。そう、ジョブスは、スタンフォード大学の学生たちに語りかけました。ジョブスが若い人に語りかけるメッセージという意味では、日本のあなたにも当てはまるわけです。
そうした他の人の考えや意見というノイズを遮断したとき、…どんな声が聴こえてきますか?
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あなた自身が今「死にたい」と思っているとして、それは、本当に「あなた自身の心の声」ですか? あなたのどこかで、「本当は生きたい」と思っていませんか?
まわりの人がいろいろ言ってくるから「死にたい」というふうになっていませんか? あなたの親やまわりの人間(他人)が「死ね」とか「消えろ」とか「オマエはダメだ」とか言ってくるから、「死にたい」になっていませんか?
あなたの心のもっとも奥深いところの声が、「死にたい」なら、もう何も言えません。でも、人間の心って、何重にもなっていて、その内なる声は、そう簡単には聴こえてこないんです。だから、ジョブスも、「心と直観に従って進む勇気をもて!」と言っているんです。勇気をもたなければ聴こえてこないものなんだとも思います。
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悲しいことに、子どもの自殺数は増えています。
その原因もかなり分かってきました。
進路、進学、大学入試、親との確執、親との関係の悪化、(女子に多いのは)友人との関係の悪化等々です。
ジョブスは、そんな死を考えている人にもきっと、「あなたが今一番したいことをしなさい」、そして「親や友人の意見に支配されないで、自分の心や直観に従って突き進む勇気をもちなさい」、と語りかけることでしょう。
僕の有する時間も、あなたの有する時間も、限られています。有限です。どの道、死に向かって生きているんです。例外なく、みんな、全員、誰もが、そう遠くない未来に訪れる「死」に向かって生きているんです。
だったら、今、したいと思うことをして、今はしたくないと思うことを全部やめればいいんです。今したくないと思っていることも、10年後には「したいこと」になっている可能性も十分にあります。
僕も、中高生の頃、友達関係は最悪、親子関係も最悪、学業はズタボロ、進路もあいまいでもやもや…、絶対に勉強なんかしたくないと思っていたのに、それから10年経ったときには、勉強が好きで、勉強がしたくて、とんでもなく勉強することになってしまいました(苦笑)。
全日制の高校にも進学できず、本当に勉強ができなくなり、その意欲も全くなくなり、調理師学校と通信制の高校にとりあえず行って、どうにもならない人生を歩むのかと思っていたけれど、なぜか大学に行き、大学院に行き、そして絶対的に大嫌いな勉強(学問)を仕事にするようになってしまいました…。
今あなたが心に思っていることは、おそらく10年後には全く違ったものになっているはずです。
どんな道を歩むにしても、あなたが自分の心の内なる声に従って突き進む限り、きっと良い方向に向かっていくはずなんです。それが親や先輩や教師からみたら、「アホか」と思うような道であったとしても、その道を真剣に歩めば、その先に色んな出会いや発見や気づきが生まれてくるんです。
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今、僕の心の声が望んでいるのは、「ラーメンを食べたい!」ですので、、、
今から、ラーメンを食べに行ってきます!!!
僕の心と直観がラーメンを欲しているので、それに従って、雨が降っていますが、ラーメンを食べに行ってきます。ええ、もちろんマスクをして消毒液を持って!!!