いやー、超久しぶりにNHK交響楽団の定期演奏会に行ってまいりましたー。NHKホールに行くのは4年ぶりになりますが、前回はアーノンクールを聴きに行ったのでN響ではなかったんですけどねぇー。なぜかというと、大注目の新進気鋭の若手指揮者、ヴァシリー・ペトレンコがN響初出演というプログラムが組まれたからでありますー。
もちろんメインはチャイコフスキーのあまり演奏されない『マンフレッド交響曲』。現在音楽監督を務めるロイヤル・リヴァプール・フィルを振った下記のCDが欧米で高評価されたらしいです。コンサート後に、渋谷のタワレコ行ってみましたが、ラスト1枚が売り切れちゃってましたねぇー。1100円前後とお安いので、持っていない方は買ってもいいと思いますヨォー。
個人的には、ナクソスから発売されたペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルによるショスタコーヴィチの交響曲集を、安いこともあって順次購入しておりますが、プロフィール見たら1976年生まれの34歳とはさすがに若いですなぁー。これまた若手のダニエル・ハーディングが1975年生まれですから、同世代ということになりますね。
この日の席はコンビニで勝手に席が指定されてしまったんですが、ステージ右手すぐで少々接近しすぎなポジション。しかもパイプオルガンが頭上にあるため、『マンフレッド交響曲』では結果よかったですけど……↓こんな感じでした。
さてさて、この日のプログラムは前プロがベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調。ピアノは小菅優ちゃんでした。この日はテレビ収録やラジオ中継がなかったので、オケも伸び伸びと演奏していたような気がいたしました。にしても第1楽章のカデンツァは長かったけど、優ちゃんオリジナルなんでしょうかねぇー。爽やかでしたが、メリハリの効いた演奏を楽しませていただきました。N響を久しぶりに聴きましたが、名誉音楽監督のシャルル・デュトワに鍛えられたせいか、木管の音が非常に柔らかくて上手くなっていた気がいたしました。しかもこの日はアンコールにショパンの『革命』を弾いていただきまして、拍手喝采を受けておりました。なかなかよーございましたよ!
そして休憩後は、満を持してペトレンコの指揮でチャイコの『マンフレッド交響曲』!直立不動で端正なマスクのペトレンコの指揮ぶりはなかなか、堂に入っていて、カッチョよかったです。第1楽章からして、かなりのスローペースでのスタートでしたが、この歳でなかなか大胆な構成を提案してきましたねぇー。
この曲は交響曲にしては中途半端な作品で、交響詩的には色々なモチーフやメロディを楽しむことができますので、リムスキー・コルサコフの『シェラザード』を彷彿させると思いきや、マンフレッドの方が初演は先なんですと。実はこの曲を初めて聴いたのは、前田真宏監督のアニメ『巌窟王』でサントラとして使われていたからなんですが、要所要所に美しく儚い旋律が散りばめられていて、前田監督がハマるのも納得といったところ。
それはさておき、スローな箇所はスローで、速いところは速く、強奏のところは強く演奏するメリハリを付けるのが、この指揮者の特徴でしょうか。ロシアのオケではないので、ロシア的ドロドロ感はあまり感じませんでしたが、逆に爽やかな『悲愴』といった感じで個人的には好きかもしれません。オケのバランスもそれほど悪くもなく、金管、木管などが頑張ておりました。第4楽章はかなり盛り上がったり盛り下がったりして、オルガンがジャーンと鳴ったりした後に、静かに曲は終わってしまいますが、なかなか良い曲なので今後演奏会数が増えてくれることを希望します。さらに聴衆から温かい拍手とブラボーが出ましたし、予想外にいい演奏会でございました。☆☆☆☆差し上げておきましょう!
今後の活躍が益々期待されるペトレンコですが、次回はこちらも十八番のショスタコーヴィチを是非聴きたいと思いまーす!N響さんの企画に期待しちゃいましょうかね!
もちろんメインはチャイコフスキーのあまり演奏されない『マンフレッド交響曲』。現在音楽監督を務めるロイヤル・リヴァプール・フィルを振った下記のCDが欧米で高評価されたらしいです。コンサート後に、渋谷のタワレコ行ってみましたが、ラスト1枚が売り切れちゃってましたねぇー。1100円前後とお安いので、持っていない方は買ってもいいと思いますヨォー。
Manfred Symphony the Voyevoda | |
クリエーター情報なし | |
Naxos |
個人的には、ナクソスから発売されたペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルによるショスタコーヴィチの交響曲集を、安いこともあって順次購入しておりますが、プロフィール見たら1976年生まれの34歳とはさすがに若いですなぁー。これまた若手のダニエル・ハーディングが1975年生まれですから、同世代ということになりますね。
この日の席はコンビニで勝手に席が指定されてしまったんですが、ステージ右手すぐで少々接近しすぎなポジション。しかもパイプオルガンが頭上にあるため、『マンフレッド交響曲』では結果よかったですけど……↓こんな感じでした。
さてさて、この日のプログラムは前プロがベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調。ピアノは小菅優ちゃんでした。この日はテレビ収録やラジオ中継がなかったので、オケも伸び伸びと演奏していたような気がいたしました。にしても第1楽章のカデンツァは長かったけど、優ちゃんオリジナルなんでしょうかねぇー。爽やかでしたが、メリハリの効いた演奏を楽しませていただきました。N響を久しぶりに聴きましたが、名誉音楽監督のシャルル・デュトワに鍛えられたせいか、木管の音が非常に柔らかくて上手くなっていた気がいたしました。しかもこの日はアンコールにショパンの『革命』を弾いていただきまして、拍手喝采を受けておりました。なかなかよーございましたよ!
そして休憩後は、満を持してペトレンコの指揮でチャイコの『マンフレッド交響曲』!直立不動で端正なマスクのペトレンコの指揮ぶりはなかなか、堂に入っていて、カッチョよかったです。第1楽章からして、かなりのスローペースでのスタートでしたが、この歳でなかなか大胆な構成を提案してきましたねぇー。
この曲は交響曲にしては中途半端な作品で、交響詩的には色々なモチーフやメロディを楽しむことができますので、リムスキー・コルサコフの『シェラザード』を彷彿させると思いきや、マンフレッドの方が初演は先なんですと。実はこの曲を初めて聴いたのは、前田真宏監督のアニメ『巌窟王』でサントラとして使われていたからなんですが、要所要所に美しく儚い旋律が散りばめられていて、前田監督がハマるのも納得といったところ。
それはさておき、スローな箇所はスローで、速いところは速く、強奏のところは強く演奏するメリハリを付けるのが、この指揮者の特徴でしょうか。ロシアのオケではないので、ロシア的ドロドロ感はあまり感じませんでしたが、逆に爽やかな『悲愴』といった感じで個人的には好きかもしれません。オケのバランスもそれほど悪くもなく、金管、木管などが頑張ておりました。第4楽章はかなり盛り上がったり盛り下がったりして、オルガンがジャーンと鳴ったりした後に、静かに曲は終わってしまいますが、なかなか良い曲なので今後演奏会数が増えてくれることを希望します。さらに聴衆から温かい拍手とブラボーが出ましたし、予想外にいい演奏会でございました。☆☆☆☆差し上げておきましょう!
今後の活躍が益々期待されるペトレンコですが、次回はこちらも十八番のショスタコーヴィチを是非聴きたいと思いまーす!N響さんの企画に期待しちゃいましょうかね!