Handel - Nine German AriasNuria RialDeutsche Harmonia Mundiこのアイテムの詳細を見る |
あっという間に2009年のヘンデル没後250周年は終わってしまいましたが、その余韻に浸れるような好アルバムを発見したので、早速衝動買いしちゃいました。以前から数枚購入したこともある、スペイン・バルセロナ生まれのソプラノ、ヌリア・リアルの珍しいヘンデルのドイツ語アリア集。個人的には今までで一番出色なリアルの美声を聴くことができるでしょう。イギリスに帰化する前のヘンデルの作曲ということなのですが、相変わらず美しい歌曲集となっていますね。さらに目からウロコだったのが、後半収録されている名曲『王宮の花火の音楽』で、ミヒャエル・オマーン率いるオーストリアン・バロック・カンパニーの少数編成の演奏が聴きものです。☆☆☆☆の高評価を差し上げちゃいましょう。
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このアルバムの前半は、若手美形&美声古楽系ソプラノ歌手の中でも特に注目されている、バルセロナ生まれのソプラノ、ヌリア・リアルによる、ドイツ国籍のヘンデルによってイギリスへの帰化の直前に作曲された『9つのドイツ・アリア』。リアルと、カウンターテナーのザッゾが出演したヘンデル:『リチャード一世』(88697174212)、ヘンデル:オペラ・デュエット集 (88697214722)での見事なテクニックと表現は、最近の古楽歌手の中でもこのふたりが素晴らしい逸材歌手といわれていることがわかるでしょう。後半では、オーストリアン・バロック・カンパニーによる、盛大な『王宮の花火の音楽』が繰り広げられます。
ヌリア・リアル(ソプラノ)
カタロニアの声楽部門で賞を取った後、バーゼルでクルト・ヴィドマーに師事。様々なバロック・オーケストラと共演。ルネ・ヤーコプスに認められ、彼の『フィガロの結婚』に抜擢され、現在ではバロック声楽作品だけでなくオペラにも多数出演し評価が高まり、今や美しい歌声とテクニックで、バロック・オペラの歌姫として活躍しています。2006年の「熱狂の日」で来日。
【収録曲:ヘンデル作曲、9つのドイツ語アリア集】
来たるべき日々の空しい憂いも HWV.202、たわむれる波のきらめく輝きは HWV.203、かわいい矢車草の花 HWV.204、快い静けさ、安らぎの泉 HWV.205、魂よ、神をほめたたえて歌え HWV.206、私の魂は見ながらにして聴く HWV.207、薄暗い墓穴から来たお前たち HWV.208、心地好い茂みの中 HWV.209、燃えたつようなばら、大地の飾り HWV.210
『王宮の花火の音楽』 HWV.351
ヌリア・リアル(ソプラノ)HMV.202~210
オーストリアン・バロック・カンパニー
ミヒャエル・オーマン(指揮)