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ドリームグランプリ(奥村、新要件デジパチ)

2013-06-09 01:45:01 | 現金機デジパチ

1993年(平成5年)に奥村から登場した現金機デジパチ「ドリームグランプリ」(ドリームGP)

★賞球7&15
★大当り確率1/235
★最高16ラウンド継続
★平均出玉2300個
★大当り図柄…1~15の15種類
★保留玉連チャン機(保連率18.2%)

※兄弟機に「ドリームグランプリII」…賞球6&13、出玉約2000個


(ドリームグランプリII…大当り確率1/225)


 

 

 

 

「ナンパ大作戦」(’93)に続く、奥村のカラー液晶デジパチ第二弾。前機種と同様、当時流行りの「保留玉連チャン機」として人気を集めた。

バイクレースをモチーフにしたデジタルが印象的。盤面デザインを、漫画家のE川T也氏が担当した事でも知られる。

バイクの「ゼッケン」を模したメインデジタルは、黄色地に黒の数字が描かれている。デジタル停止順は左→中→右で、停止時にはレースさながらの雰囲気で、バイクが手前にグーンと迫ってきて数字が拡大する。

ちなみに、大当り中にパンクすると、レーサーがバイクから振り落とされて、「リタイア」というエラー表示が出る。

※当時の実戦店…新宿・歌舞伎町「メトロ」(東通り)、新宿・西口「ジャンボ」「ニューミヤコ」(大ガード)、小田急・向ヶ丘遊園駅南口「プラザ」など

 

★リーチアクション

ノーマル、ロング、二段階の3種類(大当り時のリーチ選択率は、均等に各1/3)

・ノーマル…リーチ後、右デジタルが10コマ先で停止。右デジの移行コマ数は、常に一定。

・ロング…リーチ後、右デジタルが11コマ目に入ると必ず発展。大当りか前後1コマで停止。こちらも、右デジの移行コマ数は一定で、常に21コマ先で停止。

・二段階…ノーマルで一旦ハズれた後、バイクが転倒して右デジが再始動。大当り確定。

⇒ノーマルとロングについては、移行コマ数が一定の為、リーチの瞬間(或いはロング発展の瞬間)に当否の予測が出来た。大当り確定となるパターンは、以下の通り。

・ノーマル時(リーチ絵柄プラス5コマ(マイナス10コマ)から右デジがスタートすれば、必ず当る)
1→6      2→7      3→8      4→9      5→10     6→11     7→12    8→13
9→14  10→15    11→1    12→2     13→3    14→4     15→5
(例)「1」のリーチでは、右デジタルが「6」から始まれば、ノーマルでの大当りが確定(移行コマ数の関係上、ロング発展の可能性はない)。

・ロング時(リーチ絵柄プラス9コマ(マイナス6コマ)から右デジがスタートして、ロングになれば必ず当たる)
1→10    2→11    3→12     4→13   5→14     6→15     7→1      8→2
9→3     10→4     11→5    12→6     13→7     14→8    15→9
(例)「5」のリーチでは、右デジタルが「14」から始まりロングに発展すれば、大当り確定。必然的に、前後一コマハズレのパターンも先読みできる。「5」リーチの場合、「13」からスタートしてロング発展なら一コマ手前のハズレ、「15」からスタートしてロング発展なら一コマ先でのハズレ。

※上記のリーチ「先読み」は、ともすればゲーム性を単調にする弊害もある。しかし、それを補って余りあるのが、鉄板の「2段階リーチ」であった。右デジタルが10コマ進んでノーマルハズレかと思いきや、いきなりバイクの転倒演出から右デジが再始動する「逆転パターン」である。この鉄板リーチを見たいが為に、本機を好んで打った方も多いだろう。

 

★連チャンシステムについて

大当り抽選方法…大当り判定カウンターは0~939の940コマで、そのうち大当り判定値は「256」「399」「542」「685」の4種類。よって、大当り確率は4/940=1/235となる。
※厳密には、前回取得したカウンター値と、新たに取得したカウンター値の「合計」が、大当り判定に用いられる(体感器攻略の対策)。但し、合計が940以上になった場合は、自動的にマイナス940される。

本機の連チャンは、大当り終了直後、保留エリアの乱数を上書き(書換)する事で発生する。

保留エリアの書換には、ランプ制御用の乱数カウンターが用いられる(いかにも怪しい)。カウンターの範囲は0~5の6コマで、大当りが終了した瞬間のカウンター値が「1~4」の何れかだった場合、保留を強制的に書き換える(カウンター値が1なら保留1個目を書換、2なら保留2個目を書換…という具合)。一方、カウンター値が0又は5の時、書換は行われない。即ち、書換の発生率は4/6で、4個の保留のうち一つのみが書き換えられる。

但し、この書換により、元の乱数が必ず「大当り値」に書き換えられる訳ではない。全940通りの乱数のうち、特定の256個の乱数が元の保留エリアに書き込まれていた場合、書換によって大当り値に変換される。

よって、本機の保留連チャン率を計算すると、4/6×256/940≒1/5.51で、約18.2%となる(自力連チャン込みで、約19.9%)。これは、先行機「ナンパ大作戦」の連チャン率(約16.6%)よりも少し高い。また、連チャンは全ての保留玉で発生のチャンスがある。