まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

アルファキング7(西陣、権利物)

2014-08-27 04:37:42 | 権利モノ



1992年(平成4年)に西陣から登場した新要件権利物「アルファキング7」


★3桁のオーソドックスな7セグを使った、デジタル権利物(形式上の振分け役物付き)
★賞球…7&15
★大当り確率…1/279(1/278とする説もアリ)⇒確率変動中は、1/28にアップ
★デジタル停止順…左⇒中⇒右
★大当り図柄…1~7の三つ揃い(計7種類)
「7」で当ると3回権利。その他の数字(1~6)は2回権利
★「7」で大当りするのは、単純に大当り時の1/7
★出玉…約6500発/約4400発(やや多め)
★意図的な連チャン性…なし
★現役時の実戦店…新宿・西口「アラジン」


当時の新宿「アラジン」…この時期、何かとお世話になった店。今も営業を続けている。
花輪の上にある5×5のモニター大画面(改装後に撤去)では、夜になると巨人戦のナイター中継なんかを流していた。
なお、この店の’92年・冬の設置機種は、次の通り。ちょうど「連チャンデジパチ全盛期」で、本機の如き「ノーマル権利モノ」は、新装時期を過ぎると注目度が一気に下がった。


(ハネモノ)
ニューヨーカー、デジマル
(デジパチ)
麻雀物語、ブラボーミリオンSP、FレジェンドI、FパワフルⅢ、FアタックGP、パーラーキング、
花鳥風月、フルーツパラダイス2、セーフティセブン、テレホン、ニューエキサイトキングAW、
ドリームEX、アプローチZ
(権利モノ)
アルファキング7、カーニバル、スーパースター
(一般電役)
アメリカンドリームP1
(パチスロ)
スーパーバニーガール、ミラクル






「777で当れば、一撃6000発オーバー」…これが、本機最大の特徴であった。

91年~92年の新要件初期、「7」図柄の大当りを「優遇」する機種(主にデジパチ)は、「フィーバーチャレンジII」(三共)、「ウルトラセブン」(マルホン)、「ドリームZ」(奥村)、「フィーバーアタックGP」(三共)、「フルーツパラダイス2」(京楽)など、数多く存在した。

西陣でも、「77?」「33?」(「?」はクエスチョンマーク図柄)のハズレ目で小デジ確変に入る「ルーキーパステルP2」や、「77ピエロ」等のハズレ目が出ると小デジ確変となる「ハッピーシネマVP」など、「7」絡みの出目に特典がある先行機はあった。だが、「7」の大当りのみを優遇した同社の台は、本機が最初だったと記憶する。

本機登場後、西陣は「プリプリショットP2」(1992年・確変デジパチ、7で当たると6連確定)や、「ラプソディ」(1993年・権利物、小デジに7が出ると10回権利=2万発オーバー)など、「7」を優遇した機種を立て続けに出した。
一応、「3・5・7・当」で確変の「CRうちどめくん」(1992年)や、「3・7」で確変ループ突入の爆裂機「CR花満開」(1993年)も入れておこうか。それと、’95年には、「アミダロード」(7で時短に突入、9が出るまで継続)なんてのも出ている。


ただ、本機は「7」以外の数字で当たっても、2回権利で4000発を楽々超える出玉となった。
「7を引かないと絶対勝てない」訳ではなく、「7で当れば普段よりもお得」といった感じだ。

それでも、メインデジタルの7セグの色は、7だけが「赤」でひときわ目立ち、他の数字は全部「オレンジ」だった。真っ赤な7がリーチになった時の「緊張感」は、一種独特のものがあった。

因みに、本機のリーチは右デジが淡々と進むシンプルなもので、スペシャルアクションの類は一切ない(この「潔さ」が好きだった)。

各デジタルには「1~7」の数字7つしかなく、表面上の大当り確率は「1/49」と甘いようだが、実際の確率は「1/279」と大幅に悪くなっていた。まぁ、デジタル権利物でありがちな「罠」だが…。

一方、ヘソの始動チャッカーは、ありがちなスルー式ではなく、「7個戻し」になっていた。投資がかさみがちな権利物にあって、これは非常に有り難いものだった。しかし、この戻しがある分、却って釘も締められがちとなったのが、実にもどかしい。


デジタルが三つ揃いになると、約6秒の待ち時間(玉切れ等を考慮したタイムラグ)の後、デジタル下の電チューが5.7秒開く。

電チューに拾われた玉は、真下の振り分けヤクモノに入賞する。役物への複数入賞が容易で、しかも最初に拾われた1個が高確率で貯留→V入賞する為、デジタルさえ揃えば、ほぼ確実に権利発生する。


上段:「THROUGH」と書かれた電チュー
下段:振り分け式の役物(貯留タイプ)。内部に貯留された玉は、ほぼ確実に、「LUCKY」と書かれたV穴に入って権利が発生する。いわば、「形式上」の振り分けだ。




初回権利発生後は右打ちに切り替えて、右上回転体と、右下アタッカーの連動で出玉を稼ぐ。
16ラウンド継続で出玉は約2400個。


盤面右、「GO」回転体(上)とメインアタッカー(下)。

当初の回転体付き権利物(三洋「ニューヨーク」など)は、元々「ラウンドロス」の防止用に回転体を搭載したにも拘らず、アタッカー始動口が回転体の「12時」の位置(上部)にあったりして、始動口への連続入賞によるラウンドロスがしばしば起こった。
一方、この頃になると、始動口が6時の位置(下部)に移されるなど、連続入賞を防ぐ為の「改良」が加えられている。

それから、新要件初期の西陣・権利物は、第1弾の「ハッピーキャッスル」以来、「ニュークーデター」「ガンショット」「パワーフラッシュER」と、全て「電チュー型」アタッカーだった。一方、本機は「箱型」のオーソドックスなアタッカーを採用。10カウント付きだが玉の拾いは良好で、1R11個入賞なども多く、従来よりも出玉は多め。



1回目の権利が終わったら、いったん通常打ちに戻す。2回目権利時、メインデジタルは「1/28」と高確率になっており、権利獲得に手間取る事は少ない。なお、確率変動時は、デジタルが緑色に変わる。デジタルが揃ったら、やはり電チューに玉を入れて権利を取り、右打ちで出玉を稼ぐ。

「1~6」で初当りした場合、2回目権利を消化すれば終了となる。一方、「7」で当った場合は、計3回の権利を消化した時点で終了。

通常図柄の「4400発」に対し、6000発を余裕で超える「7」の初当りは、やはり魅力的だった。振り分けはインチキなしの「1/7」。まぁ、この確率通りに、「7」を引けた記憶はないが…。



因みに、本機には、現在が何回目の権利中かを知らせる「モードランプ」が付いていた。



メインデジタル上部に、「A/B」と表示された四角いランプがある。1回目権利中は左の「A」が点灯し、2回目・3回目(「7」の当りのみ)の権利中は、右の「B」が点灯する。

また、モードランプの右にある小さな7セグは、初当りの図柄(1~7)を表示するもの(ラッキーナンバー制の店で重宝)。

さらに、天下にも2桁の7セグがあり、左のデジタルは大当り中に権利回数(2or3)を表示する。一方、右デジタルでは、権利消化中にラウンド表示を行う。まぁ、いまさらどうでもいいか…。