Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

明確に伝える

2013-11-05 19:07:07 | 素敵な現場
こんにちは。kyokoです。



ひとつのまあるい形に

おはながみを重ねていき

お顔を描いていく。

ただそれだけなのに、なんとこんなにも味わい深くなるのだろう。。。


今回はあることからヒントを得て、

それをシニアの皆さんにアートセラピーとして提供できたら

あたたかい時間になるだろうな。。。と、

そんな事を思い浮べながらプログラムを考えました。

しかし最初は知らず知らず枠にはめてしまう作業のような流れになってしまい、

私自身が窮屈さを感じてしまいました。

そういう時は、一番大切にしたいことは何だったかな?と改めて原点に戻り、

そのことがシンプルに明確に伝わるように考え直します。


少しのことで、場のエネルギーが滞ったり、

スーッと清々しい、穏やかな、あたたかい、そんな心地のいいエネルギーが流れる

という違いが生まれるのです。


この時間は明確に伝わった感覚がありました。

何をする時間なのかお伝えしている間の皆さんの目の輝きが違い、

素材をお出しすると、グーーーッと自然に体が前のめりになり、

思い思いの色をどんどん選び、

そして、丁寧に色を重ねていかれる。。。

皆さんとても真剣です!


S様は作品を紹介する時に、

「これ、にらんでるのよ。」と表情の説明をされました。

さらに、「それくらい真剣に思っているということよ。」とおっしゃいました。

この作品に名前をつけられて皆さんに披露されていましたよ。




F様は、「ピンクが好きなの。」と上品な笑みを浮かべながらおっしゃいました。




S様は、「ごちゃごちゃしたかな。」といわれたので、

「改めてご覧になっていかがですか?」とお伝えしたところ、

「いいね!」とこちらと同じような表情をされていましたよ。




こんなふうに、お一人お一人の想いが色の重なりや表情で表現されたようです。

職員の方も「私が楽しくなってしまいました。」と。

私も見ているだけでほっこりしています。

シニアの現場はあたたかいですね。



さて、11月23日から「シニアアートワークセラピスト養成講座」が始まります。

シニアの方にアートセラピーを提供したいけど何をどうしたらいいの?

プログラムはどうやってつくるの?

必要な知識は?技術は?といろいろと考えられるかもしれません。

そのことはもちろん習得できますが、

このクラスでは人に寄り添う心が養われるように思います。

丁寧であたたかなクラスだと感じています。

興味を持たれている方はお問い合わせ下さい。

そして、ご自分の目で確かめてみてくださいね!

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