２０１５年を彩る、締めくくる

こんにちは。kyokoです。

あれよあれよという間に年末になった！そんな気分で過ごしています。

ここ数日のブログでは、それぞれの現場の今年を振り返るというアートワークの様子が伝えられています。

こちらの現場では、振り返りながら今年を色や形などで彩ったり、締めくくったりしましたよ。

偶然にもそれぞれの現場のテーマがよく似たアートワークだと知り、１２月はそういう時期なのだと改めて感じています。



まずは、羊毛を使った時の様子です。



羊毛はシニアの皆さんに人気の素材です。

彩りが豊かで、視覚からの刺激があります。

手で包み込んだり、広げたり、裂いたり触れることによって、触覚からの刺激があります。

このような五感の刺激によって、シニアの皆さんの心も刺激されたようです。

「色を見ているだけでも楽しくなる！」と笑顔が溢れ、

「触れると気持ちがいい。」と穏やかな表情になり、

「きれい、きれい！」と声を弾ませて連呼されている方もいました。

どんどん羊毛を手に取り、気持ちも高まっているようでした。

そして、羊毛を五感で十分に味わった後に、アート表現をしていきます。

シニアの皆さんの２０１５年はどのような彩りだったのでしょうか？

一部ご紹介します。



今年を彩りながら、

「これは私の心です。」という方、

「もうすぐ私の誕生日だから、これは私への贈り物です。」という方、

「この色はどう？」と素材を近くの方に渡して交流を広げる方、

「さぁ！いきますよ！」と来年への想いも話される方。。。と様々です。

静かに心とともにおられる方もいれば、

周りの方との会話を楽しみながら表現される方もいます。

羊毛のあたたかさとともに包み込むように今年を受け取っておられる印象がありました。



次に、組紐や縮緬紐を使った時の様子です。



開始前から気に入った色や柄のものを既に集められています。

「これで何を作ろうかしら？」とワクワクされている場面です。

また、この現場では年末が迫っていることもあり、季節をより感じていただこうと考えて、注連縄も一緒に使いました。

注連縄の手触りや香りを味わいます。

「いい香りがする！」と繰り返し注連縄に鼻を近づけていた方は、「この香りが好きなのよ！」と表情が華やいでいきます。

ある方をふと見ると、紐を選んで既に飾っておられました。

自ら表現することが少ない方も、自然に紐を手に取り、縄を握る姿が多く見られたのです。

紐や注連縄はシニアの皆さんにとって身近な素材の一つだと感じました。

また、紐を結ぶ力や巻きつける力が強いと感じる場面が多くありました。

グッと締めくくる力強い姿から、シニアの皆さんの逞しさを改めて感じたのでした。

もしかしたら、今年を力強くしっかりと締めくくられているのかもしれないな。。。とも想いを巡らせていました。



ご自分の作品から、「これは希望の色です。」と、

「この日まで過ごせたこと、こうしてここに来れたことだけでもすごいことよ。」と話されました。



どの現場でも、「今年はよい年だった！」と、話される方がたくさんいらっしゃり、

話されない方からも表現の彩りや姿から、そのような様子が伝わってくるのでした。



今年もシニアの皆さんにあたたかく見守られました。

毎回たくさんの言葉を頂き、様々なお姿を拝見し、私たちに希望を与えてくださっていると感じています。

感謝しながら今年を締めくくり、来年を迎えたいと思います。

よいお年をお迎え下さい！